フィジカルな魔法少女   作:なむさんばがらす

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今回は短め

というか書く時間ががが……


無理だ…僕の実力では・・・なの

襲い掛かってきた女性の動きを見て、尋常ではないものを感じ取ったこのははとっさに大きく跳躍し距離をとった。

 

今回召喚した師匠、つまり鑢七実には素手での斬撃拳法のほかにもう一つ見逃しがたい能力があった。

 

―――見稽古

 

意味は文字の通りだが、その習得への速度と、習得可能な技の節操の無さが尋常ではない。

 

『気をつけろ!! 見せただけでどんな技でもコピられる! 東方不敗流と気力、魔力は使うな!!』

 

「そんなこと言われても……」

 

現在魔力で身体強化の真っ最中である。大きく跳躍できたのが証拠だ。

 

「見せてもらったわ。貴女の体に巡る力、私の体もコレで出来ているみたいだけど」

 

女性の胸部に、魔力反応が現れる。

 

『リンカーコアを……創った!?』

 

「そういわれればそうかもしれないわね。……身体強化開始」

 

女性の体にこのは嬢とほぼ同じ感じで魔力がめぐった。

 

「隙ありッ!! ドララララララララララララァーーーー!!!!!!!!」

 

一瞬の隙を突いて、このは嬢が接近、暴風雨のような拳打を浴びせた。

 

「別に腕が増えているわけではないのね。―――虚刀流『蒲公英(たんぽぽ)』」

 

拳打のうちの一つを掴み取って引き寄せ、同時にこのは嬢の胸へ抜き手を放つ。

 

『accel add&hyper view』

 

「あ、危なっ!!」

 

視力強化、加速強化を使い、このはは掴まれていない方の手で貫き手をはらった。

 

「……タダの雑草、というわけではないようね。でも―――見たわ。

 

―――『加速強化』

足すことの、虚刀流・『雛罌粟(ひなげし)』から『沈丁花(じんちょうげ)』まで、打撃技混成接続」

 

「えっ…?」

 

『バカ!! 足を止めるな!! armord burst&accel jet increase』

 

七実の放った技は、一度喰らったら272コンボ問答無用で喰らってしまうというチート技であり、なおかつこのはの加速術も併用したため、このはの目では捉えることが出来なかった。

名前を聞いた時点で気付いたアキレウスが装甲を爆破して衝撃を殺し、同時に展開されたジェットでこのはの体を後方へ飛び退らせた。

 

だが、このはは飛び退った先で、体制を崩し倒れ、血を吐いた。

アキレウスが魔法を発動する0コンマ数秒にも満たない一瞬の間に致命的な打撃を数発もらっていた。

 

「案外あっけないものね」

 

七実は自身の怪力で、このはにとどめのストンピング(踏みつけ)を行おうと足を上げながら言う。

 

このはは…………

 

 

1、ここからが本当の勝負!!

 

2、もうだめぽ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このはは諦めなかった。

 

「ごほっ、ごほっ……なぁに……ここからが、本当の勝負よ!!」

 

今はギアナ高地にいるであろう師匠がいいそうなセリフを言い、七実の足を掴んだ。

 

『accel jet increase』

 

「……ッ!?」

 

そして、七実の足をがっちりホールドしたまま、その足を外側にひねるようにジェットを使って体ごと回転した。

 

―――要するにドラゴンスクリューである

 

七実の軽い体重で耐えられるはずも無く、このはの体と同じように回転し、地面に叩きつけられた。

 

予想外の回転のために七実の三半規管を一瞬の酩酊感が襲い、その隙にこのはは七実の腕と胴体を太ももでホールドし、マウントポジションを取った。

腕にはヴラドMK-Ⅴ

 

「……殺しなs…」「私を見ろ!!!」

 

七実の命乞いならぬ『殺し乞い』をさえぎって、このはが七実に頭突きのような形で顔を押し付ける。

 

このはは、度重なる雑草呼ばわりに、トラウマ覚醒モードになっていた。

 

「私は雑草か!? あんたにはただ刈り取られるだけの草にしか見えないのか!?」

 

「そうね。私には人間の区別が出来ないもの」

 

しっかりと目を合わせながら、七実は悪びれもせずに言い放った。

 

「なら覚えろ!! 目で見てダメなら耳で、聴覚でダメなら鼻で覚えろ!! 私は今日から貴女の弟子になる女、茂部このはだ!!」

 

このははヴラドを七実の顔の横すれすれに突き立てて言った。

 

「師? 貴女、今私に勝ってるじゃない」

 

「あんたの実力はそんなもんじゃない。生きて、私の師事をして欲しい」

 

このはの言葉に、七実の怒りが爆発した。

 

「偉そうに……生きろ? 貴女に……一体私の何が分かるの!?」

 

―――やっと解放されると思ったのに、やっと苦しまなくて済むと思ったのに

 

―――やっと……人として逝けると思ったのに!!!

 

「分からないよ!! 分かりたくもない! 私は、あんたの事情なんて一切無視してあんたの弟子になりたいと思った。あんたが私の事情を一切無視して私を殺そうとしたのと同じように!!」

 

これはお互いに我を通すための戦いであり、勝ったのはこのはだ。

 

「……」

 

「自分のことをまだ人だと思ってるなら、死ぬことよりも生きることを考えようよ。せっかく拾った命なんだから」

 

死に急ぐために闘争を求めるのは、化け物共(フリークス)と呼ばれるモノ達だけだ。

 

「……口がうまいのね。まあいいわ。師匠になってあげる……いえ、悪いのかしら?」

 

こうして、このはの新しい師匠が誕生した。




俺の七実さんはこんなに弱くない!!
と思いの方いると思います。
言い訳っぽくなってしまうのですが、
・七実さんはリンカーコアを生成してからは、自分の魔力で現界している→リンカーコアはこのは嬢の粗悪品を模倣しているので、七実さんのステータスが大幅ダウンしている。
という微妙なfate要素が入っております。あしからず

でも、私が戦闘シーンが長いもの(アニメも漫画も小説も)はあまり好きではない、という理由もあります。

ドラゴンスクリューが分からない方は「日常」というアニメを見ると良く分かると思います。何話か忘れましたが。

次回「諦めのイイ女(BAD√フラグ回収)」

お楽しみに
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