どうも、茂部このはです。
今は買い物中で、アキは小太郎とお留守番です。
師匠との修行は結構進んでいて、最初は加速や視力強化を使って強引に戦うことが多かったのですが、最近は「殺気」と呼ばれるものも感じ取れるようになったり、師匠の拳も若干視認したりできるようになりました。師匠は「基礎は十分、後は奥義を……っといかんいかん」って感じで、一子相伝のはずの奥義を教えてくれそうになっていたので、実力はついたのではないかと思います。
でも何事もなれた頃が危険、といいますし、どこかのテニス部部長ではありませんが「油断せずに行こう」という心持ちで修行しております。
あと、師匠の魔力供給が不要になりました。師匠の武術は自然の中の気を取り込んで放つため、その気を自分の存在を維持する魔法の動力源として当てることで、召喚者の魔力供給を不要にしたらしいです。つまり、大自然と共に生きる拳法家、かっこいいですね。
アキの認識では、「気」とは魔力と違って体内にあって、それを使うもの(わかりやすくいうとネギま準拠)だったらしいので、それを外部から取り込むという発想はなかったそうです。
レジにて会計を済ませて帰路に着きます。
途中に木の多い公園があって、そこを通りながら帰るのが日課になりつつあります。師匠の自然好きが移ったのでしょうか?でも、自然の「気」をうすうす感じ取れるようになっているあたりあながち間違いではないかもしれません。
途中、木々の気(駄洒落みたいですね)が乱れている箇所がありました。近寄ってみるとなにやら尋常ではない魔力を持つ青色の宝石が落ちていました。ここに置いとくのは危険なので、持ち帰ってアキに見せようと思っていたところに、
「その宝石を渡してください」
パツキン美少女である。
「なんでかな?これ凄く危険な感じがするものなんだけど…なんに使うの?」
「えっ……とそれは…」
「とにかく、痛い目見たくなかったらさっさと渡しな!!」
ボインな犬耳おねいさんがけんか腰で言います。
おそらく結界を張っているのもこの方でしょう、それでデバイスを構えている方が戦闘要員って感じですかね。
それにしてもこの少女(同い年ぐらいですが)とってもさびしそうな目をしていますね。顔はとってもかわいらしいのに目が台無しにしている感じです。女の子は笑顔が一番、笑ってくれないかな~とか考えていたそのとき、
「ッ!!」
手の中の宝石が光りだし、同時に熱を帯びたので思わず手を離してしまいました。宝石はひとりでに浮き、私の買い物袋の中に入って一際大きく輝いたと思ったらうんともすんともいわなくなってしまいました。
「まさか、ジュエルシードが反応した!?」
「アルフ、あの子が危険だ。助けないと」
犬耳のおねいさんに抱えられ、避難させられる私…相手から殺気が感じられなかったのでされるがままだったのですが…お師匠とアキのダブル説教☆をされるかもしれませんね。
十分距離を保ったところで降ろされ、おねいさんは宝石のことが気になったのか、ろくに会話もせずに去っていきました。
まず買い物袋が膨れだし、中から人間サイズのきのこがたくさん出てきました。あ、今日安かったから大量に購入したしいたけだ。と判断しました。
しいたけがいっせいに笠を収縮させ、一気に胞子を撒き散らします。まともに食らってしまったパツキンの女の子はむせた後、何かをこらえるようにうずくまってしまいました。犬耳のおねいさんが「フェイト、どうしたの!?」と声をかけ、症状を見ようとした瞬間―――
「あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!!!!!!!!」
フェイト、と呼ばれたパツキン少女が笑い出しました。
…どうやら笑いきのこだったようです。
笑って欲しいとは思ったけど、ここまでしなくてもなあ、でもかわいいなあ。とか考えていたら犬耳のおねいさんが
「ジュエルシードに何を願った!!?話せ!!」
と鬼気迫る表情で問い詰めてきたので、
「あの悲しそうな瞳の少女に笑って欲しいな、と思いました」
「ッ!?」
一瞬おねいさんはびっくりしてしたような顔をし、
「ありがとう」
とつぶやいて少女のもとに戻っていきました。なんだったのでしょう?
そのあと、どうやら助けに来たらしい少年が宝石ををあっさり封印して、未だ笑い続けるフェイトさんとおねいさんと共に帰って行きました。もちろん、手を振って見送りましたよ?
帰ってこのことをアキに話すと「原作介入フラグキター」とか何とかで踊りだそうとしたので鉄拳制裁、あの踊りはSAN値が下がるので断固阻止です!!
それにしても、あの一団は何だったのでしょう?
原作キャラ登場!!
そして新たな転生者の影!!
このはは原作介入できるのか!!
次回「まぐろ」
ご期待ください