フィジカルな魔法少女   作:なむさんばがらす

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続きです。
中編に当たる話です。




ウロブチエンドを目指す・・・なの

「このは君!!大変だ!!」

 

「どうしたんですか士郎さん?」

 

「君の弟が…」

 

「小太郎に何かあったのですか!?」

 

「交通事故にあって病院に搬送中だそうだ。搬送先は…」

 

それを聞くや否やこのは嬢は道場を飛び出す。病院は地球の自宅の付近、セットアップも解かずに加速魔法をフル稼働で人ごみは視覚強化魔法ですり抜ける。常人には目にも留まらぬスピードなので魔法がばれる心配はない。飛行魔法よりも、このは嬢は地面を走ったほうが速い。

 

この間約二分

 

病院に到着し、セットアップを解き、病院の玄関に入ろうとして、やってくる救急車を『見つけた』。

 

 

 

病院の前に止まり、どこか気落ちしたような医療スタッフと啖呵が出てくる。

 

このは視点

 

「茂部小太郎の姉です!!弟は無事ですか!?」

 

「残念ですが、我々が駆けつけたときには虫の息で…搬送中に…」

 

それ以上は聞きたくなかった。担架に横たわっている小太郎の顔を見ると、まるで眠っているようです。

 

私は泣いていた…らしいです。私には前後の記憶がない。

気がついたのは、葬式も終わり遺灰も墓にいれた後だでしたが、私には認めることが出来ませんでした。

 

「小太郎、小太郎」

 

と私は泣きながら、いるはずのない弟を探していたそうです。

 

アキ視点

 

このはは目に入れても痛くない、というほど愛情を注いでいた弟の死を受け入れることは出来なかったようだ。

 

数日泣き叫んだ後、このは嬢は急におとなしくなった。どうしたのかと聞いたら

 

「ああアキ、久しぶりね。今小太郎の晩御飯の献立を考えていたの、ハンバーグとカレー、あの子どっちも好きだから迷っちゃう♪」

 

どうやら彼女は自分の記憶を隠蔽し、精神の崩壊を食い止めたようだった。もう壊れているかもしれないが……

 

彼女は毎日ハンバーグとカレーを交互に二人分作り、まるで小太郎がいるかのように食事をし、生活した。

 

しかし、夜中に突然正気に戻って大声で泣いたり、自殺しようとしたり、精神状態は不安定だった。

 

なのは達は最初こそ見舞いに来たり、世話を焼いたりしていたが、このはの言動にいたたまれなくなったのか、回数はめっきり少なくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一年後

 

一度も外出しなかった彼女は頬がこけ、目のしたには真っ黒な隈、病的なほどに白くなった肌など、まるで幽鬼のようになっていた。

 

彼女の中で何が変わったのか、その日はいつもと違っていた。

今まで光のともっていなかった瞳はらんらんと輝き、誰もが彼女の正気を疑っただろう。

 

彼女は俺の目の前でアキレウス弐式をまとい、『殺傷設定で』俺を殴り、家を後にした。

 

 

このは視点

 

わかったのです♪小太郎は死んでしまったのです♪

今、『おお小太郎よ、死んでしまうとは情けない』って感じになっているはずなのです♪

 

間違いありません!!

 

ここは姉である私が小太郎をよみがえらせるために残機を稼がねばならないのです♪

 

では問題です。残機はどうやって稼ぐのでしょう?

 

簡単です♪神様の力をもらうのです。

 

では神様の力はどうやって手に入れるのか?

 

これも簡単です♪

 

神の力によって作られた転生者を殺せばいいのです♪

 

手始めに目の前にいるアキを殴り飛ばします。強化した私の拳は、時速200キロで走る4トントラックにも匹敵します。多分死んだでしょう♪

 

なぜか頬を暖かいものが伝っています。涙なんておかしいですね♪

 

―――残機1まで残り999人

 

って言う声が聞こえた気がしました♪

 

先は長いですが地道な努力が肝心です♪

 

まずは近所の方から殺って逝きましょう♪

 

 

 

 

 

 

―――高町家

 

「おうこのはひさしぶr…」

 

ゴキッ

 

来斗さんの首がおかしいな方向に曲がりました♪

 

後ろのほうで高町さんが叫び声を上げていたようですが知ったこっちゃありません♪

 

―――残機1まで998人

 

うふふ♪お姉ちゃんが必ず生き返らせてあげるから待っててね♪小太郎♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――高町来斗殺害事件から数週間後

 

西園寺 麗華(転生者)視点

 

「わたしは今日、ここに集まった転生者の方々の指揮を任された西園寺麗華ですわ」

 

私の神の特典の一つ、史上最高性能のおかげで、歴代の将軍や天才軍師、領主を凌駕する指揮能力やカリスマを持ってしまった私は管理外世界でゆったりと過ごしていたかったのですけれど、転生者全体の危機ということで半ば強制的にこの「転生者統合軍」のリーダーになってしまったのです。

集まった方々のプロフィールを見る限り、なんとニコポナデポの多いこと多いこと!!

まったく情けないですわ!!

私は今ちょっとした高台にいるのですけれど、約千人ほどの転生者の中の約三割が銀髪オッドアイ…吐き気を催します。

ちょっと私が近づけばニコポナデポをフル活用でナンパを仕掛けてくる人が絶えません。

 

しかし、この度の危機はそんな個人の感情を優先させていいほど簡単な問題ではありません。

 

転生者のみを襲って問答無用で殺害する黒鎧の女、はじめは迷信かとも思いましたがとんでもない!!あれは本物の化け物です。

 

しかし、奴の武器は両の拳のみ、遠距離攻撃もあるそうですが欠点が多くあまり実践では使ってこないらしいので除外します。

 

「作戦を発表します!!この中に『王の財宝』または『無限の剣製』を持っている方はいますか?」

 

二割ほどの数の手が上がる。

 

「その方はゲイボルグを出来るだけ出すか投影で作って、ほかの方に渡してください。奴が射程に入り次第、真名開放でいっせいに突撃します」

 

「あと、一方通行の『反射』を使える方、前衛をお願いします」

 

「もし、仕留めそこなった場合、先ほどのスキル持ちの方は後方に下がって文字通りアーチャーとして働いてもらいます。」

 

『ゲイボルグで心臓をひとつきか…考えたな麗華』

 

このデバイスはアキレウスさんといって転生者で、行き詰まっていた私にに魔法と槍の手ほどきをしてくださった方です。(転生特典のニコポナデポは気に入りませんが)

 

「そろそろきますわよ!!アキレウスセットアップ!!」

 

『すたんどばいれでぃ↓せっとあっぷ↑』

 

白い騎士甲冑に、身の丈以上もある長槍を構えた私は、史上最高の視力で数キロ先の荒野を見渡します。この辺での出現報告が昨日のことなので、これほどの数の転生者(エサ)を用意すれば必ず来ると思っていましたが…やっぱりきましたわね。

 

黒い甲冑、フルフェイスの兜までかぶったそのいでたちはまさしく狂戦士(バーサーカー)っていうか第四次バーサーカーそのまんまじゃないですか!!でもどこか女性的なフォルムをしています。

覇王の凱旋だ。とばかりにゆっくり、ゆっくりと近づいてきます。

 

何時間経ったでしょうか?ようやくゲイボルグの射程に入りました。

 

「槍隊、突撃!!!!!!!!!!」

 

「『『『『「『『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)!!!!!!!!!!!!』』」』』』』』』』』」

 

数十、いえ数百の真紅の槍が一点に収束していきます。狂戦士はうっとうしそうにかわそうとして・・・すべての槍をその胸に受け止めた。




麗華さんはとある方が提供してくださったキャラクターでござる。

まさかのヤンデレバーサーク√だったでござるの巻

次回:「転生者一同「やったか!?」」

ご期待ください。
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