「ねぇ、八幡。今日は私とお弁当を食べるのだけど?」
「雪乃。悪いけど、ハッチーとお弁当を食べるんだけど?
「雪乃先輩と結衣先輩、八幡先輩と弁当を食べるんですけど?」
「雪乃さんと結衣さんといろはさん、悪いですけど、お兄ちゃんとお弁当を食べるのは小町とですよ?」
「はぁ、あんたらふざけんじゃないよ! 八幡と弁当食べるのはあたしだよ!」
3年生になった雪ノ下と由比ヶ浜と川崎。2年生になった一色。1年生になった小町によるお弁当を奉仕部で食べているのだ。
俺事、比企谷八幡は、雪ノ下と由比ヶ浜と一色と川崎と交際しており、小町も介入している。俗にいうハーレムというやつだ。
「ひ~き~が~や!!」
映画シャイニングを思い出す光景であった。扉を斧で壊し、そこから顔を覗かせているジャック・トランスを思い出す。
「ちょ、平塚先生。怖いっす!」
「黙れ! 奉仕部で不純異性交遊をしやがって! 衝撃のファブリット!!」
「ぐふぅ」と声とともに、俺の腹にこぶしが入る。久しぶりに喰らったよ。あれ、意識が遠のいていく・・・
目を覚ましたのは・・・病室であった。後、黒髪のロングヘアーの巨乳の20代後半から30代前半くらいの美人の女性のスカート短めのナースと目が合った。
「入江先生! 入江先生! ヒキタニくんが目覚めました!」
名前を間違ったまま、そのまま病室から出て行った。
数十分後、医者らしき人同伴であった。医者は、ビジネス用眼鏡を掛けており、2枚目のイケメンであった。30代前半くらいの男性であった。
「鷹野さん、ヒキタニではなく、比企谷くんですよ・・・目を覚ましたんだですか・・・」
あぁ、ナース服の鷹野さんていう人は間違って言っていたいたけど、この人は俺のことをちゃんと名前で呼んでくれるらしい。
平塚先生。あの人、病院で目を覚まくらいってどれくらい強く殴ったんだよ・・・
「あの、入江先生って言うんですか? 平塚先生にどれくらい強く殴られたんですか?」
「殴られたって・・・キミは、入学式の時に事故に遭って、1年間寝たきりだったんだ」
はぁ・・・入学式の事故は覚えているが、1年間寝たきりって意味が分からん。
「いやいや、冗談を言わないでくださいよ。1年間寝たきりって・・・俺は総武高校に通って、ちゃんと授業を受けて、部活に通った記憶があるんですよ? 可笑しなことを言わないでくださいよ」
「・・・比企谷くん、キミは夢を見ていたんだ。自分にとって都合のいい夢を・・・」
「何言って・・・夢って言うけど、痛みだってあった。匂いだってあった。つらい経験だったあった。だから・・・」
「比企谷くん、なら聞くが、キミはその総武高校でどんな授業を受けたんだい? 実際に体験したなら、話せるだろう?」
「え・・・いや、殆ど寝ていたんで・・・」
「なら、キミはどんな本を読んだんだい? 無論、キミが創部高校に通っていた時に読んだ本をだ」
「・・・覚えていないです」
「なら、キミが所属していた部活の内容と部活動を話してくれないかな?」
俺は入江先生に分からせるために、奉仕部のこと、今まで受けてきた依頼内容や部員のことを話した。
「まず大人としての意見を言わせてもらうけど、奉仕部という部活は流石に難しいんじゃないかい?」
「なんで、可笑しいんですか? 別にボランティアくらい・・・」
「なら、質問するがその奉仕部は常日頃からゴミ拾いや草抜きのようなことをしていたのかい? それに、もし、依頼で失敗して、依頼主から恨みを買ったり、トラブルにならないなんて断言できるのかい? はっきり言うけど、そんなのないなんて断言できるかい?」
喉から声が詰まるような気分であった。そんな訳がない。そんな訳・・・
「それに、千葉村の件や文化祭の件や生徒会選挙の件は学校側が解決しないといけないし、千葉村や文化祭の件は、下手すれば、いじめに発展しかねないのに、どうして、そこまでの事態に発展していないのだい?」
「それは平塚先生が・・・」
「いくら学校の先生でも、庇えるものと庇い切れないがあるさ。特に文化祭は、それこそ苛めに発展するだろうし、それこそ、君自身が停学か悪くすれば退学だってありえるが?」
「じゃあ、今まで体験してきたのは・・・」
「医者として、辛い現実を患者に突きつけたくないけど・・・今までのは夢なんだ。だが、どんなにいい夢でも、いつかは現実を見なければいけないんだ。だが、キミは若い。人生のやり直しくらい幾らでも聞くはずさ。だから・・・前を向きなさい。無論、相談には乗るさ。一応、精神科医の資格も持っているんだ」
入江先生が俺の肩をポンと叩いてくれた。心にはぽっかりと虚しさが広がっていく。
夜になり、少し考えていく。あの後、入江先生はこう言ってくれた。
「君が望むなら、予約さえしてくれればカウンセリングをするよ。それ以外にも、私自身、草野球の監督をしているんだ。君自身が参加する気があるなら、それにも来てほしいんだ。多少は君の気分もすぐれるはずさ・・・」
入江先生なりの優しさだと思う。だけど、あいつらを失った心の痛みが決して安らがない。
この世界にも、小町はいるさ。だが、夢の世界の兄思いの小町じゃなく、俺のことをゴミとしか見ていない小町。夢の世界では、放任でもちゃんと見てくれた親だが、こっちの世界の親はネグレクト同然である。だからこそ、一人暮らしである。平塚先生や雪ノ下みたいに、俺の書いた「高校生活を振り返って」を否定してくれる存在はいないだろう。いたとしても、詐欺師や偽善者である。
分かっていたさ。あれが夢ではないのかと・・・
「あいつらに、会いたい・・・」
入江先生や病院に迷惑を掛かるだろうが、それでも構わない。
俺は必死に屋上まで上がっていく。怪我した足の為、痛いが、それでもあいつ等を失った痛みの方が断然痛かったさ。
屋上に付き、金網をよじ登る。夜空は綺麗である。もっとも、星なんてないが
「偽物でも、現実のくそったれの世界よりかはましかもな」
現実は糞である。嘘つきの人間や詐欺師だっている。そんな、世界から去ってやる。
俺は飛び降りると、頭から落ちてゆく。地面に付いたときは、頭が割れそうであり、血が流れ出てゆく。
「意外と痛いんだな・・・」
簡単に死ねると思っていた。だけど、簡単には死ねないらしい・・・ジンジンと痛みがあった・・・あぁ、意識が遠のいていく・・・
「ハッチー、ハッチー・・・大丈夫?」
「・・・あぁ、大丈夫だ」
あぁ、あっちは夢だ。そうだ、あれは夢なんだ。ただの悪い夢だ。
「八幡、あなたはこっちを選んだのね?」
「・・・え?」
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 了
ある意味でバッドエンドで、ハッピーエンドのエンディングです。
現実でも、この作品の比企谷八幡みたいになるのは、当たり前です。
例えば、HATIMAN作品やチーレムオリ主やなるう作品の主人公みたいなのが、いい例です。
ですが、それが何がわるいのでしょうか? 現実は糞です。逃げていいじゃないか、と私は思います。
そもそもですが、ラノベやドラマやアニメに憧れを抱くのだって逃げです。恋愛物を見て、こういう恋愛をしたいだって同じです。
それでも、少女漫画は嘘っぱち、ラノベや漫画を読んで、主人公みたいな人生を送りたいと思わない、○○時代に戻りたいと思わないのはそれこそ人生の成功者です。
材木座とのカップリング
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川崎沙紀
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一色いろは
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オリキャラ
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雪ノ下陽乃
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由比ヶ浜結衣