「ち、超人化?」
陽子の吐いた言葉の意味が全くわからない。
超人化?そんな非現実的なのありえない。
「俺を実験台にして何になるって言うんだよ。命令に従わなかったから実験台にしたのか?」
「んー・・・半分正解ってところね。あなたは本部の特殊部隊から誘われてるほどの強者なんでしょ?」
「まあそうだ、毎日毎日ムカつくくらいだ。」
俺は勢いで本音を吐いた。
しかし陽子はケラケラと笑っている。
「うふふ、そうだと思った。でも、あなたは特殊部隊に入ってもらうわ。」
なるほど、俺を無理矢理特殊部隊なんぞに入れるためだったのか。
「俺は別に構わない。しかし条件がある。」
「あら、いいわよ。なんでも言ってみなさい?」
「戦闘機の運転を許可させてくれ。」
「あらあら、そんなこと。頼まれなくてもそうするつもりだったわよ。さらに今回はF22よりも性能がいいF35に乗ってもらうわ。」
なんと意外なことに、戦闘機に乗せてもらうことになった。
まあ好都合だから別にいい。
「まあいいわ。そんなことより、いきなりだけどあなたには早速出撃させてもらうわ。もう自由に動いても大丈夫だから、早く司令室まで行って総司令からオーダーの確認をしてきなさい。」
「了解した。」
俺は陽子にそういってから部屋をでようとした。すると、優が声をかけてきた。
「あ、あの!」
「ん?どうした?」
「あ、あのぉ・・・そのぉ・・・が、頑張ってください!」
「・・・ありがとう。」
俺は礼を言うと、なぜか自然と優の頭を撫でていた。
すると、優は顔を真っ赤にしていった。
「あ、ああ、あ・・・頭をな、撫でて・・・!あ、あわわ・・・!!!」
「あ、なんかごめん。」
俺は一目散に部屋を出た。
あの子はいったいどうしたんだろう。シャイなのかな。
・・・
俺は本部の司令室にの前まで着いた。
俺はドアをノックした。
トントントン
「特殊部隊に新しく任命された野上大和です!入ってもよろしいでしょうか!」
[入りたまえ。]
俺はドアをゆっくりと開け、司令室に入りドアをゆっくり閉めた。
目の前には豪華な木製とみられる机に豪華な椅子に座った総司令が座っている。
「やあ、君が大和くんか。私は山口総司令だ。超人のようなパワーを手に入れた気分はどうかね?」
「まだ戦闘などで実力を試していないので詳しくはわかりません。ただ、銃弾を掴めたことにはかなり驚きを覚えました。」
なんだろうこの感じ。総司令はかなり落ち着いた感じなのに、威圧感がすごい。
「そうか、それはそうですね。まだ君はその薬の効果を知り尽くしていないのだから。さて、本題に入ろう。」
「君は今から、特殊部隊が用意したプロトスーツと特殊な刀を装備して出撃してもらう。」
「か、刀だけで戦うのですか?」
刀だけで奴らと戦えるとは思えない。いくら超人化したとはいえ、相手がどんな武器を持っているのかも知らないのに。
「いや、もちろん刀だけじゃない。残りの武器は君が戦闘中に転送するよ。転送の意味は、あとでわかるだろう。」
「は、はぁ・・・ところで、私はどうやって出撃するのですか?」
「それは、君の同僚の田島仁君の戦闘機に乗ってもらうよ。仁君ならきっとこの部屋の前で待機しているはずだよ。」
よかった、親友と出撃できてほんとに良かった。
「では、ここにプロトスーツと刀が用意してある。装備してくれ。」
そこには、黒いスーツと黒い刀が用意してある。スーツは頭からつま先まである。
俺はスーツを着て、刀を腰に装備した。
「それでは、行ってまいります!」
「健闘を祈る。」
俺は総司令に一礼して部屋を出た。
そこには仁が待っていた。
「よう!大和!無事で良かった!!」
「ああ、そうだな。とりあえず、早く出撃してあいつらをぶっ潰そう。」
俺がそう言うと、仁はこくりと頷き、俺は仁と共に滑走路へと走っていった。
・・・
おい、俺が思ってたのと全く違うんだが。
「なあ、仁。これホントに正しいのか?」
「え?いや、大和はコックピットじゃなくて戦闘機の上に乗せろって言われたんだけど。」
「え、嘘だろ?」
「いや、大和がどうしても嫌がってたらミサイルにくくりつけてもいいって言ってたけど。」
「・・・上に乗ります」
俺はいやいやながらも戦闘機の上に捕まり、仁に準備OKの合図をした後に巨大空中戦艦へと向かった。
しかし、このスーツは寒さも感じないし空気抵抗による痛みも感じない。どういう作りになっているんだこのスーツ。
そう思っっていると、前方に敵の戦闘機がやってきた。
ザーザー・・・
!?無線だと?まあ、とにかく応答しておこう。
[こちら大和。]
[こちら本部だ。大和、お前の前方に敵機が見えるはずだ。]
[はい、見えます]
[その戦闘機を刀で斬ってみろ。実験だ。]
[り、了解]
はあ!?ミサイルで傷一つつかなかったあの戦闘機を刀で斬れだと?
まあ、俺はあくまで実験台だ。従うしかない。
敵機はまだこちらに気づいていない。俺は近くまで引き寄せた。
(今だ!)
ズァァァン!!!
俺は刀を振り落とした。
後ろを振り向くと、とんでもないことになっていた。
なんと、敵の戦闘機が綺麗に真っ二つになり堕ちていったのだ。
「す、すげえ。」
すると、敵機は仕返しに来たのか仁の戦闘機に攻撃をし始めた。
「うお!あぶねえ。」
しかし、俺には全ての銃弾が鈍く見える。
俺は銃弾を刀で切り裂いていった。
すると今度はあの東京をめちゃくちゃにしてくれたミサイルを撃ち込んできた。
「ちっ、今度はミサイルかよ!」
しかし、俺はなんの躊躇もなくミサイルを真っ二つに切り落とした。
すると、仁の戦闘機の後ろで真っ二つになったミサイルが爆発した。
「うお、すげえ爆風だな。」
そのとき、俺のところに無線が入った。
[ザーザー・・こちら本部。大和、応答せよ。]
[こちら大和。]
[大和、今からジャンプして敵の戦艦の甲板まで飛ぶんだ。お前の能力やスーツの性能的に可能だ。以上]
よし、今度こそ敵艦に侵入して敵がどんな奴らなのかが分かる。
俺は意をけしてジャンプをした。
ビュゥゥゥン
「うわ、かなり飛ぶじゃないか!」
一回ジャンプしただけで軽く戦艦よりも上空へと飛んだ。
俺は着地地点を合わせてなんとか甲板に着地した。
なんだ、この戦艦。触ったこともない材質だ。
すると、前方から黒い人型のサイボーグが数体走ってきた。
「,l;va:\/[:[]\@af@f;];a];g@;]a]!?」
「な、なんだなんだ!?」
「/ca:@]./c:@a];@fl@a]。 f.a:.va:.v;af.a:,f:a@]w!!!」
「何を言っているんだ!」
「おい、お前、俺の言ってること、わかるか?」
「あ、ああ。」
「どうやら、こいつ、日本の人間、らしい」
「は、はあ?」
「俺たちの目的、お前、殺す、抹殺すること。」
「はぁ!?」
つづく