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終わりを思考中。
過去。 それからピンチ。 会社は。 猫耳達はどうなるのか。
古今東西、権力者や金持ちは都合の良い法を作り、特権を甘受してきました。
私の家族も例に漏れず。 そのチカラに溺れておりました。
好きなように社畜を虐待。 政治家や他の権力者に札束を握らせ、気に食わない官僚や社畜に濡れ衣を着せて社会的に抹殺。
幼き頃から、そんな両親を見てきた私。 当然、それが世の常と盲信し、虐待好きになるのは必然と言えたでしょう。
「我が子よ。 確固たる地位と金があれば、この世は好きなように出来るゾ★」
「勿論、限度はあるわ。 ソコさえわきまえていれば、気に入らないヤツを片っ端から消しても良いのよ❤︎」
「うーん、流石は妻だ。 嫌いな業界に冤罪を被せて潰した事はあるナ★」
「ついでにさっき、アナタが脱税の為に外国に設けた架空の会社はバラしたから❤︎」
「私が整備した法には触れてないゾ。 それと節税と言いたまえ〜★」
「もう、アナタったら。 ホント、権力は最高ね❤︎」
「そうだな。 だが覚えておきたまえ我が妻よ★」
「「HAHAHAHAHA!」」
大方、こんな感じです。 裏方でコソコソする事が好きな両親でした。
ところが、裏目に出たのか。 私が親から譲り受けた子会社を虐待経営していた時、その訃報は届きました。
「報告です……ご両親が、亡くなられました」
血溜まりに浮かぶ、首吊りの両親が別荘で発見されたとの事。
血が出ているのに、明らかにオカシイのに。 自殺と処理されて終了しました。
不思議と、驚きはありませんでした。 工作したどこかの誰かにも怒りが湧きませんでした。 されて当然とすら考えました。
それよりも、葬式やら相続権やらの面倒な手続きを嘆きます。
心の底から悲しめなかった。
家族の絆が希薄。 薄情。 愚民からしたら、忌避されるモノ。
愛を受けずに育てられた私は、理解が出来なかったのです。 反省もしません。 命は平等ではないのです。
色の無い虐待社会では仕方ないでしょう。 右に倣えな教育方法と仕事を盾にした叱咤激励(笑)。
会社によっては暴力が許される。 殴られ蹴られても、涙を堪えて感謝の言葉を述べなければならない。
社畜は己の利権のみを主張したストライキとプラカード。 利益の出ないデスマーチ。
引かれた仕事のレール。 虐待して反論されたら黙ってやれ。 そう言えば良い世界。 従ってりゃ良い世界。 だけど上のご機嫌ひとつで幾多の人生を終わらされる世界。 ムカつく世界。 されど事実。
ルーチンワーク。 立ち止まれば生きるワケも分からなくなりそうです。
それが怖くて笑いながら虐待し、仕事をする。 その為に生きていく。
そんな中で、ふと路地裏に目をやります。 浮浪者な猫耳族がいました。
ゴミを漁って不衛生な生活。 なんの保証もない日々。 なのに笑い合う猫耳親子が目に付きます。 我々は家族ゴッコをする余裕もなく働き虐待しているのに生意気です。
そうだ、と思いつきました。 猫耳も虐待しよう。
どこかの権力者により、人員不足です。
社畜からも苦情が来てますからねぇ、丁度良いでしょう。 虐待の相手も増えますし。
そんなワケで畜生どもを拉致して社員を増やしていきました。
きっと、私は無意識に本物の笑顔を偽物の笑顔に塗り替えたかったのでしょう。 虐待によって。
先ず、ヤツらを自己流の虐待式教育を施しました。
恐らく猫が嫌いであろう水を強制的に浴びさせます。
そして添加物たっぷりなコンビニ弁当を毎日喰わせます。 それも肉ではなく豆腐で誤魔化したハンバーグ。 その上での睡眠欲に逆らいながらの仕事は仲間を攫ってこいというもの。 寮を与えてある程度、拘束します。
質や安全、道徳心に過剰反応する愚民基準ならば、耐えられぬ虐待。 その先にあるのは絶望のハズです。
ところが、猫耳親子どもは笑顔を絶やしません。 寧ろ輝いていきます。 虐待に屈せず仕事をこなし、歪な笑みもせず、上司として慕ってきます。
反逆してくる事もありましたが、恩人さんだのと嫌味ったらしく宣い、しかし本物の笑顔で金魚の糞の様に付いてきます。
社員は大切です。 しかし、道具です。
愛を知らないので、愛情を与えて育てたつもりはないですし、使い潰す腹です。 今後も考えを改めるつもりはありません。
ふと路地裏や街中で見た、愚民らの下らぬ家族ゴッコを思い出します。
その光景や行為を、私に重ねている?
馬鹿な。
会社は家族ゴッコをする場所ではない。
畜生が勘違いしています。 私ではない。
唾棄して跨ぐべき記憶。
逆に飲み込まれれば、私は私ではなくなってしまう。 下手すれば虐待の根底が覆されてしまいそうです。 存在意義にも関わります。
私は怖い。 それが、たまらなく。
ここでまた、ハッと気が付きます。
会社の事を考えて、世界を虐待して愉しむ私が、何を思考しているのかと。
血迷った、と言われても仕方ないレベルじゃないですか。
これでは偽善者につけこまれてしまいます。
───いや。 遅いかも知れません。
「よぉ虐待好き。 おたくの猫耳どもが問題を起こしてなぁ? こりゃ会社存続に関わることですぜ?」
裁判所にいた偽善者が、汚ねぇツラを見せに来たのですから。
私は揺らぐ思想の中、会社か社畜生かを選ぶ事になります。
考える時間は無い。 私が虐待をするかされるかの世界なら、後者は有り得ない。
(恩人さん)
(顎を撫でて!)
(恩人さんと遊べるっ!)
(───ありがとう)
猫耳親子や、その仲間の笑顔がフラッシュバックしやがります。
虐待好きならば、その笑顔を歪ませる最高のチャンス。 だというのに私は……ッ!
「モタつくなよ獣●野郎」
「世間は俺の味方で、街を牛耳るテメェはムカつくからだぁれも味方しねぇ」
「まっ、フツーならお可愛い猫耳親子どもを"殺す"な」
「どっちに転んでも、テメェは痛いだろうがな……クケケッ!」
相手の歪んだ、虹彩の無い目を見て思う。
私は虐待される側になると。
下手すれば両親のように酷い殺され方をするかも知れない。
或いは、猫耳親子が殺されるか。
情なんて私には無いと思いましたが、どうやら見えない足枷が沢山付いていたようです。
まぁ、なんです。
社畜生どもを、社畜の檻から解き放つのも虐待になりますかね。 なにせ自由の代償として会社の保証が突然無くなるのですから。
「くくっ。 楽しみですねぇ」
───そして、代わりに私が檻に入るのも。
相手は野郎とは言ってますが、性別不明です。