汚い猫耳親子を拾ったので虐待する事にした。   作:ハヤモ

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不定期更新。

またも拉致前。
この世界の歴史と虐待好き氏の、垣間見る本心。
偏った思考ですが、あくまで この世界と虐待氏の考え。

この話はフィクションです。 実際の歴史、事件、社会や出来事とは一切関係ありません。


勝組歴史と必要悪(拉致)

専門校卒。

有名大学卒。

 

資格。

経歴。

 

これらが 若く あればあるほど、歯車は高価で代替わりが利かなくなります。

 

皆さんが好きな言葉で言えば即戦力でしょうかねぇ。

 

それらは実に少ない。

 

その取り合いの波には、我が社も含まれますが……正直乗る気が起きませんね。

 

即戦力には、悪い所があります。

 

自我があると尚更に。

 

機械のように有無を言わずに回っていれば良いものの、時に反抗して連結している歯車を壊しやがります。

 

自身がいなければ困るのが分かってるからです。

 

そして困る様を見て高らかに笑いたいというね。

 

そんな歯車を予め見抜くのは困難。

 

グリスアップ?

 

ノンノン。 勘違いして調子に乗って宙に浮かぶ事があります。

 

そうなる原因は世間体には会社が全て悪いとする傾向があるので、いやらしい ですねぇ!

 

そこで私は考えます。

 

おはようから お休みまで、会社が管理していれば反乱なんて起きないんじゃないか。

 

私は会社に具申。

 

昔の会社のように、いえ。 昔以上に世話してやれば歯車は回り続けるんじゃないかと。

 

それから即戦力なんて狙っても大金をパクられて終わる危険を孕みますから、中級以下を雇い、教育するのが良いと。

 

ライバル会社に抜かれるのを焦っても仕方ありません。

 

それから。

 

馬鹿正直に求人出して待っても、誰も来ません。

 

レベルを相当低く設定してもです。

 

人手不足、少子化と言いますが、ニート人口とストリートチルドレンの人口を思うと単に好き嫌いが激し過ぎて……いえ。

働きたくないモノが多過ぎるだけです。

 

現に この国はストリートチルドレンが溢れています。

 

多くは獣人族、それも猫耳族。

 

アイツらは……まあ、働きたくないモノもいますが、働きたくても日中の働き口が無い所為もあるでしょう。

戸籍等の書類が用意出来ないのもあります。

 

 

「でも種族とか血統だとか経歴とか選り好みしているほど、社会全体は余裕がない筈なんですがねぇ?」

 

 

獣人の社会的地位は、人間の無料ストレス発散用サンドバック。

 

それは、歴史を遡っても ずっとソレ。

 

いえ。 訂正。

 

昔よりはマシなだけですかね。

 

大雑把に古墳時代から現代に至るまでだそうです。 驚きですねぇ。

 

人間が進化して、文明を得て。

 

遅れた獣人族は気持ち悪がられて人間に良い様に扱われ。

 

人柱にされたり、重労働に就かせたり。

 

戦争では人間より先に送り込まれ。

 

奴隷がいた時代なんて、人間より圧倒的に獣人が多かったそうです。

 

 

「よくもまあ、反乱も絶滅もしませんでしたね」

 

 

因みに絶滅した生物の多くは獣人族の所為だと歴史の教科書に載ってます。

 

実態は人間の命令で、肉を狩ってたというのにねぇ。

 

獣人族は訴えていたそうです。

 

その生物は、これ以上狩れば絶滅してしまうと。

 

でも無視! 無視! 無視!

 

何かあっても獣人族に責任を擦ればオールでオッケー!

 

リョコウバトの記録で、それが残ってます。

 

え? なんで私が知ってるかって?

 

悪の結社には悪のルートがあるものですよ。

 

深入りはしない事ですねぇ!

 

 

「記録される歴史は勝組の歴史。 くくっ、正にその通り!」

 

 

さて。

話を歯車に戻しましょう。

 

このままでは我々悪が絶滅……滅んでしまいます。

 

そうなれば困るのは社会の その他大勢です。

 

光あるところに闇がある。

 

闇が無ければ寝られない。

元から悪寄りの人間には、必要な闇が多過ぎます。

 

ええ。 多忙なんです我が社は。

 

早急に歯車を増やさねば。

 

 

「止む無し。 そこの路地裏にいる獣人族を強制労働に就かせましょう」

 

 

そうして私は猫耳族の親子を捉えたのです。

 

書類?

保険?

 

要りません。 あっても腐った社会では表向き認められません。

 

シュレッダーにかけられます。

 

 

「でもねぇ。 歴史ってのは、創るモノでもありますよ」

 

 

私は猫耳族……いえ。

獣人族に見出しているんですよ。

 

社会的な大きな価値をね。

 




続くか未定。

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