汚い猫耳親子を拾ったので虐待する事にした。   作:ハヤモ

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不定期更新。

闇から闇へ。 虐待要素が不安定。 脱線の危険が。 ががが。
履歴書やサインナシで、即就職(強制)出来る素敵な場所へ案内。

きっと、それが幸せ?


気持ち良く闇堕ちさせる。

 

この辺だと猫耳族は簡単に見つかります。

 

路地裏を覗く。

以上。

 

数はそれなりにいますからねぇ。

路地裏でフードを被りコソコソと光と仕事を避けて生きてる連中です。

 

ですが私が来たからには、そんな甘い世界とはオサラバして貰いますよ?

 

 

「くくっ。 早速見つけましたよ!」

 

 

会社近くの路地裏。 そこには野良な猫耳。 子どもですね。

ゴミ箱を漁ってます。

 

どうせ悪戯しているのでしょう。

袋を破いて、回収業者の妨害をするとか。

 

全く。 迷惑な暇潰しです。

 

そんな余裕があるなら、我が社に来て貰いますッ!

 

18歳未満だろうと関係ありません。

 

光の法が、コイツらの闇を照らす事はないのですからね。

 

闇は闇。 暗黒の中ですよ。 くくっ。

 

 

「先ずは虐待して弱らせます。 よく見ておくんですねッ!」

 

 

連れて来た猫耳親子を後方に待機させ、私は路地裏へと進みます。

 

すると、聴力も良い猫耳だからか。

猫耳をピクッと動かして慌てて逃げようとします。

 

ですがガリガリの足では、私から逃げられませんよ?

 

 

「そらぁっ! 捕まえた!」

 

「いやっ! 離して!」

 

 

持ち上げると、ジタバタする子猫。

 

いやはや。 軽いですね。 好き嫌いが激しいから栄養不足なんでしょう。

 

ですが容赦しませんよ?

 

猫耳には重大な欠陥があります。

そこを突く。 さすれば、即堕ち従順化!

 

弱点を容赦無く攻める!

 

虐待の中の虐待!

たっのしー!

 

 

「私に逆らえない事を教えてやります! 猫耳親子も見ているが良い!」

 

 

そう言って、子猫の顎を撫でる!

 

すると、

 

 

「にゃ……ふにゃあああ♡」

 

 

脱力して手足をぶらん、とさせ。

とろんとした目、ダラシない顔。

 

これは所謂、即★堕ち!

いえ。 我が社に持ち帰るから闇★堕ちです!

 

 

「どうですか。 捕獲は楽でしょう」

 

「私は人間ですから逃げられましたが、貴女達は猫耳。 警戒されても逃げる可能性は少し

低い」

 

「こんな風にして、この辺の猫耳を拉致してくるのが仕事です!」

 

 

顔を怒りで赤くする猫耳親子。

そりゃ同族を嵌めるんですからねぇ!

 

命令で裏切り、仲間を闇へと堕とす仕事!

 

なんて残酷なんでしょうッ!!

 

ですが歯車とは、そういうもの。

 

 

「今から私は子猫を連れ戻り洗脳するとします」

 

「貴女らは、2匹捕獲するんです!」

 

「それが最低限の今日のノルマ!」

 

「果たすまで寝るのも許しませんよぉ!」

 

 

ああ! なんてブラック企業!

 

なんて虐待!

 

恨むなら、そんな世にした大企業や つるんだ政治家、そして己の運命を恨め!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は今、見ちゃダメなモノを見てる気がして恥ずかしくなりました。

 

人間さんは、私と同じくらいの猫耳を捕まえると、顎を撫でたのです。

 

それは猫耳族の弱点です。

他の人にやられると、気持ち良くなって脱力してしまうのです。

 

 

「貴女らは、2匹捕獲するんです!」

 

「それが最低限の今日のノルマ!」

 

「果たすまで寝るのも許しませんよぉ!」

 

 

そして、仲間を連れて来いと言って人間さんは立ち去りました。

 

子どもの猫耳をお姫様抱っこして。

 

なんてことでしょう。

 

どうしようかと、お母さんを見ます。

お母さんは赤い顔で、暫く棒立ちして……気が付いたようにハッとします。

 

大丈夫かな。

 

 

「お母さん?」

 

「……ごめんなさい。 こういうのは、慣れているつもりだったけど……」

 

「やっぱり悪い人間さんなのかな?」

 

「いいえ。 衣食住を与えてくれる分は、会社に戻らないと」

 

 

そう言って、私の手を握ります。

仲間を……攫うのでしょうか。

 

 

「言って、説得して……2人。 そう、2人だけ」

 

「お母さん……」

 

「ショコラが気に病む事はないの。 全部お母さんが悪いの」

 

 

それにと、お母さん。

 

 

「その方が、ずっと幸福よ。 ご飯だってくれる」

 

 

お母さんは私の手を取り、見慣れた路地裏を進み始めます。

 

私は分かりません。

 

食べ物があれば幸せ。

衣食住全てがあれば、もっと幸せ。

 

どちらも正解で不正解な気がして。

だけど答えは出ずに。

 

私は素直に、お母さんに連れられていきます。

 

そして光が届き難い、路地裏へと溶けていきました。

 




仲間を騙させる……! なんて酷い命令を!

更新未定。

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