白焼さんは、高い文章力を駆使して、1週間と少しで2,500UAを超えた小説「ある男の転生物語」を執筆されている方です。
今回は、そんな白焼さんと「あるてん×はじもの」のコラボをさせていただくこととなりました。
白焼さんの小説、読みやすくて興味を惹かれる作品です。 是非皆さんも、一度読んでみてください!
はじものコンビが熱海に行ったよ #1
ーーある日…
「なあ瀬川、毎日勉強してて疲れないか?」
「う~ん、疲れないって言ったら嘘になるかな」
「だったら連休だしどこか旅行行かないか?」
「早原もたまには名案出すもんだね」
「たまにはって何だよ」
ーー数時間後...
「ノリで熱海きちゃったけど、リゾート地っていうほどリゾート地じゃねぇな」
「ちょ、早原、それ言ったらダメじゃんか」
「だって事実だろ」
「おい...ってあれ誰だ?」
「…に聞こうかな…ん?」
「やべっ、気づかれたんじゃね?」
「危ない人かもよ。逃げたり助けを求める準備もしたほうが...」
「君たち見ない顔だね、旅行?」
「うわっ!びっくりした…俺らは息抜きで此処に来たんですよ」
「へぇ…息抜きか、なんか頑張ってるものとかあるのかい?」
「ボードゲーム部に入るために特訓してるんです。あと勉強も」
「ボードゲームか!俺も幼い頃やってたなぁ…ところで君たち名前は?」
「あ、俺は早原です、んでこっちは瀬川」
「ちょっ、自己紹介雑過ぎない?」
「まぁまぁ、そんな事より、君たち此処で何泊するの?」
「一応一泊のつもりです、宿は取ってませんが…」
「え、宿取らないで此処来たの?この時期宿の予約取らないと空いてない事多いよ?」
(おい、マジかよ)
(ネットではこの時期なら空きありって書いてあったのに)
「えっ…本当ですか?」
「うん」
「…やばいことになったな」
「森で野宿とか嫌だよ?」
(ってかよく見たらあの人笑いを堪えてないか?)
(からかわれてるね、完全に)
(まだ続けるなら付き合ってあげようぜ)
「あ、じゃあウチくる?」
「え?良いんですか?」
((からかうのやめちゃったよこの人))
「ええよ、部屋はあるし、広いだけだし」
「あ、ありがとうございます!」
「良いの良いの、んじゃ乗ってってよ」
「乗る…?乗るって何にですか?」
(って条件反射的に質問しちゃったけどよく考えたらどこかに車を停めてるってことだよね)
(まあ普通そうだよな)
「え?俺にだよ、特異変、セダン」
(俺にだよって言わなかったか?)
(いま明らかに言ったよね)
「「…え?」」
《はいはーい、出来たから何処でも良いから乗っちゃってー》
「…なぁ、人って車になれたっけ?」
「…いや、どうあがいても今の技術じゃ到底出来ない事だと思うよ?...あの映画は例外として」
《む、怪しんでるな、なら強制的に乗せちゃうもんね!》
「うわっ!腕が!」
《乗らない子は引き摺ってでも乗せるからね》
「わ、わかった!乗るから!」
「えっ!?早原まじで乗るの?」
「だって当てがないじゃん」
「…それもそうか」
《乗った?ねぇ乗った?》
「(しつこいなこの人...)乗りました」
「(確かにしつこいかも...)乗りました…って、これどうやって動くんですか?」
《あぁ、運転手が本来なら居るんだけど、俺自身が車だから、運転手要らないんだよね、走って10分弱だから、すぐ着くよ》
「そ、そうなんだ…」
「今流行りの自動運転みたいなものじゃね?」
「なるほどね」
《そうだよー瀬川くーん、よーし、行くよー!》
ブゥゥゥン…
ーー10分後、熱海鎮守府
《はい此処俺の家兼職場》
「…なんかでっかい門だな」
「だよね…な、なんか禍々しいと言うかなんというか…」
《禍々しいとは失礼な、変形》
ガチャガチャ…
「全く、人の家を禍々しいとか言っちゃダメだよ」
「ご、ごめんなさい…」
「あ、敬語外しちゃって、俺が嫌だから」
「あ、はい」
「わかった」
(早原って人に馴れ馴れしくするの得意だよな)
(潜在能力とか才能じゃね?)
(褒めてないよ)
ーー鎮守府本館、一階廊下
「あれ?司令誰連れてきてんだ?」
「嵐か、いやー、宿取れない時期じゃん?だから旅行に来たこの子らを預かろうと思って」
「また連れてきたの?インプさんと言い…」
「お説教は後でいい?とりあえず部屋まで案内させるから」
「良いよ、引き受けるから、萩に会ってこいよ」
「なんでだよ、来客を迎えるのは上司の仕事だろ?」
「案内するのは部下の仕事」
「なら任せる」
「んじゃ、嵐、自己紹介」
「あ、わりぃ、俺は嵐だ、一人称俺だけど、女だかんな」
「あ、瀬川優といいます」
「早原拓弥です」
「おう、瀬川と早原だな!よろしくな!」
「「はい!」」
ーー二階の部屋
「えーと…あ、此処だ此処、瀬川と早原が一泊するのは此処ね、本来なら来客用なんだけど、だれかくる予定も何もないし、此処で良いって言ってたから、此処で泊まってって」
「「ありがとうございます」」
「ふぅ、疲れたな」
「にしても、ホテルかと思うほどいい部屋だよね」
「てか、此処の家の人か知らんけどすごい名前の人多くね?」
「嵐さんにインプさん...だっけ? 確かにすごいよね」
「そういや、この後暇にならないか?」
「だよね、なんかアクティビティ的なのがあればいいけど」
次話に続く