やっほー!みんな元気??俺?俺は……今死んだとこ。
いやー感慨深いね~。
俺はここにいるのに、目の前に俺がいる。
つまり、幽体離脱ってやつだね~。
まぁ別にあんま未練ないからいいけどね~。
さて……結局死んだ訳なんだが、この後どうすればいいんだろう??
「あぁ~!みっけ!君だよ君!良かった~待っててくれたんだ♪助かったよ~。
えっと、君は女の子を助けて死亡という訳なんだけど……実は―――」
テンプレ乙。
なんでも閻魔様が300年に一度のミスで、生きるはずの俺の書類に死亡印鑑押したのが問題らしい。
つーか、300年に一回ってことは、紀元前から考えると結構ひどい。
それに、神様に殺されなくてよかった。
「それで今から貴方には神様の所に行って貰います。」
らしいよ?
普通、ここは閻魔様だと思うんだけどね。
「閻魔様はただの事務員ですから。ちなみに私は天使ですよぉ~。」
「はぁ……閻魔様が事務員ねぇ??」
「はい!天国と地獄の門の前で判子を押すだけですから。」
ドラゴ○ボールかよっ!!
「では逝きますよ~。」
「字ぃ違うでしょ、それ。」
「合ってますよ♪だって貴方はもう死んでいるのですから。」
……………orz
よくわからん仕組みだが、天使に手をひかれて雲を抜けた瞬間建物が。
そのまま手をつないだままどんどんと奥につれて行かれる。
そして大広間について天使が振り向いてニコッと笑った。
「この扉の向こうに神様がいますので、心の準備ができたら行きますよぉ。」
おぉ、なんと心優しい人……あ、天使でしたね。
うん、とーぜんだわ。
……やっぱり緊張するわ。
まぁ今更何言っても無駄だね、死んでるし。
さっさと済ましちゃいましょう。
「わぉ!もうよろしいのですかぁ??」
「あぁ、無論だ。」
「そうですかぁ。では行きますよ~。失礼します。」
ギィという音を立てて扉が開いた。
とても暗い部屋で、ここが本当に神の部屋なのかと疑問に思える。
「ここは神々の間……通称ラグナロクです。」
おいおい、世界終末の日かよ。
なんてネーミングだよ。
しかしこの部屋が暗い意味がわかった。
「まぁ単なる会議室なんですけど。」
恐ろしい言葉を聞いた。
世界終末の日の名を冠する部屋が、単なる会議室らしい。
よ、予想をいつも越えてるぜ天界というやつは……
「よく来たな、若者よ。下がってよいぞセラフ。」
と天使が一礼して部屋を出て行った。
セラフという名前だったのか。
アレ??たしかセラフって単数形の名前で……複数形がセラフィム。
つーことは熾天使ってこと??
嘘!?さっきのが天使の階級で一番上!?
ま、またもや予想を裏切られた……やはり侮れん天界。
そして正面を見る。
目の前には……美……美……美女(?)がいた。
声も顔も中性。体もパッと見は……中性だ。
でもよく見ると胸があることが分かる。つまり美女だ。
「さて少年よ……閻魔が大変な失礼を働いた。」
と頭を深々と下げる神様。
「いえいえ、誰にもミスはありますから。」
特に俺の人生はミスばかりだったしな。
「君の寛大な心に感謝する。
しかしこちらとしてもただ君を殺してしまうのは非常に心苦しい。
少年よ、何か望みは「ありません。」……。」
いや、本当本当。
特にないんだよね~死んでる訳だし。
「ほ、本当にないの??」
あ、神様が焦って素が出てる。
結構可愛いかも。
う~ん……そうだね~。
願いか……別段叶えたい願いはないからな~。
あぁ、そういえば漫画でこんな話し合ったな。
確か―――
「貴方みたいな女性と結婚できたら幸せそうだよね。」
あれ??なんか違ったけ。
あ、「君のような女神に、ずっとそばにいてほしい。」だ。
まぁ大して変わらないよね。
「な!?そ、それは……いきなりプロポーズだなんて……私、困ります。」
顔を真っ赤にしてる。可愛い~。
「その……そうだ!!もう一人生過ごしてきて下さい!
その頃には……その頃には答えを出しますから!!」
あれ??
結構本気なの??
いや馬鹿でしょ。
たかだか人間の戯言なのに。
それだけ真剣に俺のことを考えてくれるなんて……
「神の夫になるかもしれない男ですし、魔法のある世界に行って貰います。」
あれ??決定なの?
「わ、私もそろそろ伴侶を作らなくてならない年でもあるし……それに……」
この展開はアブナイノデハ??
「ともかく、無限に広がる平行世界、異世界もしく創造した世界……
どちらになさいますか??」
いやいや、どうするもこうするもないでしょ。
僕の選択は一つ。
「じゃぁ是非天国に行きたい。」
「え??え?????」
すごいビックリしてるのでもう一度言ってあげることにした。
「天国に行きたい。」
うわ、汗がたらって落ちて行った。
漫画とかなら見る光景だけど、現実に見るとは思わなかった。
「て、天国ってあの天国??転生するための待合室のことですよね??」
今日何度目かの衝撃の事実に電流が走った。
あ、死体にじゃないよ。
僕の魂にね。
だって天国だよ??
それが待合室ってなんだそりゃって感じじゃん??
「あの……もしかして、私と結婚したくないのですか??
さっきのって冗談……だったの??」
瞳に涙をためて訊ねてくる。
「いや、そーゆー訳ではないんですけど……逆にいいんですか??
俺は結構浮気性なんだけど。」
それを聞いてピクッ!!とするが……
名案を思い付いたらしい。
「それは人間相手ですよね??他の神でなければ私は大丈夫です。」
うわー、寛大な心をありがとー。
マジでいらねぇー。
もう諦めよう。
別にこの人のこと嫌いじゃないし。
結婚したことないから体験してみたいかもとか考えたし。
こんなに綺麗な女性と毎日自主規制音が入るようなことしたいし。
いいもん!絶対してやる。
「じゃぁ、ゲームの世界とか行ける??」
うわ!顔が、瞳が、輝いてる!
そして後光が眩しい!!
「勿論です!さぁどうしますか??」
「じゃぁ、Fate/stay nightの世界に……どうしました??」
「そこの世界……結構危険じゃないですか??」
あーそゆこと。でもさ俺から言わせてもらうと。
「魔法のある世界で何でしょ??」
うんとうなずく姿が超可愛い。
やべぇ、写メできるなら写メしたい。
「ならどこに行っても危険ですよ。」
納得してもらえたらしい。
さて、ここからが本番だ。
チートにしてもらうwwwww
「そう、危険なんだ……だから俺を強めに転生させてもらいたい。
何だかんだで俺は今まで大した事をしてなかったからな。
あちらで戦うとしたら瞬殺だ。」
「分かっています。すぐに戻って来られても私も困ります。
人間の世界の約50年が私たちの世界の一年ですしね。
それで……ご要望は御座いますか??」
その言葉を待っていた!!
めっちゃチートにしてやる!
「まず魔術回路を200本。それから魔力生成率を良好に。
あと、魔術刻印も付けてほしい。
身体の成長を無制限にしてほしい。
刻印の能力は記録と、記録した全ての魔術、魔法の解放。
それから魔術と魔法の一部をインプットしてほしい。
強化、投影、変化……ついでに創造というのをよろしく。
で、第二、第三、……あと第五魔法も。
え~っと……後は……投影は士郎と同じ、消えないように。
容姿は、両儀式をより中性にした感じで白髪。
後は、俺を士郎の兄貴に設定した上で、第四次聖杯戦争終了間際にして下さい。」
もう完璧でしょう。
これなら簡単にはやられないし、鍛えればサーバントとも戦える。
第二のワカメにはなりたくないしね。
「OKです。魔眼とかはよろしいのですか??」
危ない危ない、すっかり忘れていたよ。
あまりにチートだからいらないかなとも思うけどね。
死にたくないしね。
厚意に甘えて貰っておこう。
「ON、OFFできる直死の魔眼を右目に。第二魔法を左目に封印して下さい。
それから魔眼に耐えれる脳をください。」
「これで良しっと!はいOKです。では第53回目の人生をお楽しみ下さい。」
俺そんなに転生してたの!?
そう突っ込まずにはいられなかった。
ふと眼を開けると俺は走っていた。
焼け野原を走っていた。
左手はしっかりと握って、衛宮士郎を引いて走ってる。
この状況はやっぱり一番最後の……
ふと眼を凝らすと目の前に例のトラウマが見える。
黒い太陽……アレが聖杯か。
確かにトラウマになりそうだ。