イクサと友希那さんメインの話です。もちろん他のバンドも出てきます!よかったらコメントと登録お願いします、それが励みになります。プロローグからどうぞ!
第零話 歌姫との出会い
「君はどちらを選ぶ?」
その言葉が心に響き渡った。その一つの選択がこれからを完全に変える。片方を救えば片方が消える。逆もまた同じ。だけど、答えは決まっていた。…なんて欲張りな人間なんだろう。僕は。好きな方を優先するくせに両方選ぶなんて。両方出来るなら僕はどうなろうと構わない、やってみせる。そう思いながらも僕は彼女を見ながら言葉を発する。
「大丈夫、ちゃんと全部終わらせるから。必ず側に戻って来るから。友希那、行ってくるね」
今言える言いたいことは全て言った。この先は戻ってから言うべきだ。だから僕は進む。奴の元へと、全て終わらせるために。
〜四年前〜
私はお父さんに連れられお父さんの親戚の家に向かっていた。私はその親戚のことは知らないし、会ったこともない。普段なら練習しているこの時間、何故連れていかれてるか分からない。練習できていればそれでいいのに。それに私は一応受験生だ、練習の方が私にとって大事だけど勉強もしなければならない。そんなことを考えているうちに着いたみたいだ。でも降りた場所は知らない場所だった。大きい屋敷ではあったが人の気配が無い。都会から少し離れたところだが田舎というわけでもない。お父さんの方を見るとお父さんは屋敷の中に足を運んでいた。私は走って追いかける。玄関前まで来ると父さんは呼び鈴を鳴らした。少しすると中から私と同じ位の男の子が出て来た。
「新一君、こんにちは。受験生だろうにすまないね、こんな時に」
出てきた男の子は黒に近い青髪で目は蒼く丁寧な様子ではあったがどこか欠けているように見えた。
「こんにちは。いいえ大丈夫です、うちは見ての通り僕一人ですから……その娘は?」
「これから説明するんだが、寒いし中に入ろう」
「わかりました、ではどうぞ」
彼が扉を開いて中に招き入れた。お父さんはまるで自分の家のように入っていった。私もその後を追う。家の中は見た目通り広かった。普通の家ではないとは思っていたがその通りだった。だけどその割に人がいない。彼が言っていたとおり人は彼だけなのだろうか?しばらく歩いていると客間と思われる場所に着いた。私たちが座ると彼はお辞儀をして、部屋を出て行ってしまった。
「お父さん彼は何者?」
「?新一君か?その話は戻ってきたら話してくれるさ」
「………?」
私が疑問を抱いていると彼は戻ってきた。手には湯呑みを乗せたプレートを持っていた。湯呑みを机の上に乗せると彼は座り話始めた。
「本日は遠いところ来て頂きありがとうございます」
「いやいや、こちらこそ忙しいところ申し訳ない。私のことは説明しなくても「はい、わかっております旦那様」そんなたいそうなものじゃないって」
「いえ、救ってくれた恩人ですから」
「そうか……だけど娘は紹介しておこう、何せこれから世話になるんだからな」
……え?お父さん今なんて言ったの?
「俺の娘の友希那だ。これからよろしく頼んだよ」
「はい。お嬢様、初めまして。僕の名前は名護新一と言います。これからよろしくお願いします」
「ええ…ってお父さん!これはどういうこと!?」
立ち上がって聞き返すと入れられたお茶を飲みながら悠長に返してくる。
「そうだな、簡単に話すとこれから父さんは海外へ行くから執事を雇ったんだ」
「…執事ってこの人?」
「そうだ、彼はいい人材だ。行儀はいいし、基本何でもできる」
急にたくさんのことを言われて情報を処理しきれなくなった私は、その場に静かに座り込んだ。お父さんはまあまあと言わんばかりのジェスチャーを送ってきたが私は混乱したままだった。
「申し訳ございません、旦那様。このような形でしか恩を消すことができなくて」
「いや、充分嬉しいよ。こんなこと頼んでしまってすまない」
「さっきから恩だの言ってるけどなんのこと?」
「そうだな…簡単に言うとこの子を俺が助けたんだ」
「助けた?」
私が再び疑問を抱いていると彼が答えてくる。
「はい、僕が家族を失った後に引き取ってくださったんです」
「…なんで家族がいないの?」
「こら、友希那」
「いえ、大丈夫です。そうですよね、キチンと説明しましょう。僕は家族で遠くに出掛けた時に事故ににあったんです。その時に父と母、そして妹を失いました。僕は目の前で死んだ父達を見て絶望しました。それから意識を失って目を覚ました場所は病院でした。自分では来た記憶がなかったのでおかしいと思っていたら、旦那様が話しかけて下さって、引き取ってもらったんです。まさか有名人に救われるとは思いませんでしたけどね」
「………」
私はその話を聞いて何も言えなくなった。なんて言えばいいのかも分からなかった。家族を失う────私も少し前にお母さんを亡くしたけどこの人は違った。家族を全員失ったのだ。とても何かを言う気分にはなれなかった。暫くの間沈黙が続くとお父さんが気を取り直すように話し始めた。
「まぁ、とりあえず友希那、彼はこれから君の執事だ。ボディガードも家事もやってくれる、ちゃんとコミュニケーションを取るんだよ」
「よろしくお願いします、お嬢様」
「………」
「友希那一度外に出ていなさい、少し大事な話があるから」
「…わかったわ」
自分が他の物に興味がないことは自分が一番わかっていたが、その時私はなんだかよくわからない気持ちがあるような気がしていた。彼は私に何か隠している、そんな気がした。
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「新一君、
そう言って旦那様は一つのアタッシュケースを机の上に置いた。
「…本当ですか?」
「ああ、だがひとつだけ聞いておきたい。本当に良いのかい?」
「構いません、これが僕のやるべきことです」
自分が本気だということを伝えると、旦那様は少しばかり悩みつつもそれを渡してくれた。
「わかった、これを君に託す。友希那のこと、人類の未来を、頼んだよ」
「承知しました」
それを受け取ると僕はとても嬉しく感じることが出来た。中身の確認をすると事前に知らされていた物が入っていた。その中の一つを手に取って感じる。
(これがあれば、もう誰も傷つけなくて済む。そして…アイツを……あの悪魔を殺せる………!)
友「全くプロローグから私は大変ね」
新「そうですね、でもせっかくですし楽しんでいきましょう?」
友「そうね…ってそういえばあなた手に持っているのはなに?」
新「そっ、それは…あ、お嬢様次回告知を!」
友「えっ、えっと…
次回 第一話「イクサ爆現」
次回もお楽しみに…ってあれ?あの人は?」
壁の色を変えるとしたら?
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色分け
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上塗り