青薔薇の歌姫と白き聖騎士   作:OSTO文明

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あけましておめでとうございます!今年もよろしお願いします!
というわけで皆さん、今日は皆さん期待のお祭りですよ!←季節感


第十夏 夏祭りだどん!……だどん!?

 合宿から帰ってきて数日が経った。僕と京君がいない間、快斗君一人で戦っていたらしい。本人曰く余裕がありすぎて体が鈍りそうだったとの事だ。そしてそんな今日も僕たちは戦っていた。久しぶりにコンビネーションを使ったが無事に倒す事ができ、戦闘が終了した。

 

「お疲れ様です、イクサ」

「お疲れ様、今日も暑いね」

「たしかになぁ……なんだあれ、夏祭り?」

 

 京君が見た先の掲示板には花火の写真が使われたお祭りのポスターがあった。

 

「そういえば明日あたりあったっけ」

「夏祭りか……しばらく行ってないな」

「あ、じゃあ一緒に行きませんか?俺ハロハピの奴らと一緒に行くんすけど」

「どうしようかな。仕事の方もあるだろうし、流石に他のバンドの集まりに混ざるのは気が引けるし」

「あーそこら辺なら気にしなくて良いっすよ。こころたちなら気にしないと思いますし」

「そう『~♪』?メッセージ?」

『新一、明日暇?皆で夏祭り行かない?』

「誰からっすか?」

「リサだよ」

「デートの誘いか、新一もスミに置けねぇな」

「いやいや、そんなこと……」

 

 そういえば告白(?)されたんだっけ。ならそうなのかもしれない……。といってもこういうのってどういう意味で誘っているのかわからないな。『皆で』と言ってるところを見る限り他の人も誘う感じが出てるけど………。

 

「なんだ、皆でって書いてあるじゃないですか」

「ホントだな、つまらない」

「人の履歴見てつまらないは酷くない?」

「まぁ良いだろ。それとも期待してたのか?」

「そうじゃないけどさ」

「じゃあ良いだろ」

 

 帰宅次第お嬢様に確認を取るとお嬢様も誘われたらしい。最初は断ったのだがリサに押し切られたようだ。お嬢様が出かけるということは基本的に僕もする形になる。だけど表面上は普通の関係の様に見せなきゃ行けないので遊んだりすることはあるだろう。それも踏まえてリサに連絡する。

 

『お嬢様から許可が取れたよ。というかお嬢様も行くから同行だね』

『ハハ、そうだね。時間とかどうしよっか』

 

 それからリサと暫く時間帯の話などをし、まとまったところをリサが報告する形で話し合いは閉めることになった。そのあとはいつもとさして変わらない。夜ご飯を作り、食事を終えて残りの家事を済ませて就寝へと至る。

 次の日になった。今日は全体練習が休みなので自宅にいる。集合は五時半、それまでは家事をする。お嬢様は今宿題に取り掛かっている。あまり強制はしたくないのだがまだ宿題の三分の一も終わってないのでやる様に説得した。その代わり後日一日中練習ができる環境を整えておくことで交渉が成立した。

 やがて、時間は立ちお昼頃になる。家の呼び鈴が鳴らされ、迎えるとベースを持ったリサの姿があった。集合がてら時間まで教えて貰うために早めに来たらしい。せっかくなので迎え入れる。リビングに招き、麦茶を淹れる。時間までの間、家の中でベースを教える。しかし基本的には運指のステップなどを教えるだけで基礎的なことは出来ている。

 いつの間にか時刻は四時半になり、約束の一時間前になった。だがここで事態は急展開した。

 家から追い出されたのだ。どうやら女子には色々と準備があるとのことで僕には先に行ってて良いと言ってくる。時間通りにいれば良いとのことなので外を歩く。といっても時期は夏、当然夕方でも暑いのだ。仕方ない、集合場所に先に行って日陰で待機していよう。

 集合場所の神社の前に着いて三十分経った。その間水分を取ってはいたがやはり暑いのに変わりはなかった。

 

「あれ、新一さんじゃないですか」

「快斗君……あと、ハロハピの皆さんも」

「新一、久しぶりね!」

「お久しぶりです」

 

 真ん中の子から声をかけられる。金髪の子……前に快斗君に写真で見せて貰った子だった。たしかあの人が弦巻家のご令嬢、弦巻こころさんか。随分と元気の良い令嬢だな………。

 

「新一は一人なの?」

「いえ、これから皆がやってくる予定です」

「じゃあRoseliaも来るんですか?」

「えぇ、その予定です」

「因みに今集合何分前ですか?」

「三十分前だね。本当はお嬢様達と来るものだと思ってたんだけどリサが僕は一人で行ってくれって。時間通りについてればそれでいいーなんて言ってたけど」

「レディより先に着いているなんてなんて儚いんだ」

 

 ハロハピには羽丘の生徒である瀬田さんもいた。儚いかどうかはまたわかんないけど……。

 

「あ、でも紗夜ちゃんならさっきみたよ」

「本当ですか?」

「うん。妹さんと一緒にいたよ」

 

 妹…氷川日菜さんだねきっと。しかし、先に来てるということは彼女は時間前に来るつもりだったのだろう。じゃあ先に来るのは……。

 

「名護さん、先に来ていたのですね」

 

 声のする方を見ると予想通り紗夜さんの姿があった。まぁ、まず時間を守るタイプの紗夜さんが遅刻するはずはない。むしろ余裕を持ってくるタイプだと思う。

 

「はい、余裕が出来ましたので」

「湊さんと一緒ではないんですね」

「本当はそのはずだったんですがリサに先に行ってくれと言われまして」

「理解しました。ではここで待ちましょう」

「妹さんといたのではないのですか?」

「えぇ、先程までいましたが今は別行動です」

「なるほど」

 

 それから快斗君達と別れ、紗夜さんと二人きりになる。今になって紗夜さんを見ると浴衣姿だった。シンプルである水色の無地のデザインがよく似合っている。いつもの長い髪も今日は団子のように丸められている。

 

「…なにかついてますか?」

「いえ、浴衣がとても似合っているなと」

「あ、ありがとうございます……」

「どうかしましたか?」

「なんでもありません」

 

 驚いた様な顔をしているから何かあったのかと思ったのだがそうでもなかったらしい。そして二人してだんまりを決めながら待っていると今度はりんりんとあこちゃんがやってきた。二人もまた浴衣姿だった。りんりんは黒を貴重とした桜、あこちゃんは所々リボンの様な柄のついた乙女蝶々という感じだった。二人ともよく似合っていると伝えるとそれぞれ現れ方は別だったが喜んでいるようだった。集合時間まであと十分。まだ時間はあるからと雑談することにした。

 

「あこちゃんはお祭りでしたいこととかあるの?」

「あこはねー、屋台のものいっぱい食べたい!」

「美味しいもの……いっぱいだもんね………」

「りんりんは何するのー?」

「…私は………とりあえず、見てから……決めよう……かな………」

「やっぱりー?新兄は?」

「僕も同じかな。もう十年近くお祭りなんて来てなかったし」

「そうなんですか?」

「ええ、去年はお嬢様が興味を示さなくて…」

「その前は?」

「……いろいろ忙しくて来れませんでしたね」

「それって「お待たせー♪」今井さん?」

 

 声のする方向を見てみるとそこには浴衣姿のお嬢様とリサの姿があった。お嬢様は髪を結んでおり、浴衣の柄は紫色の麻の葉模様だ。一方リサは橙色のふみ文の柄だった。髪はいつも通りハーフアップになっている。

 

「どう?似合ってる?」

「うん、とても。いつもとはまた違う雰囲気が出てるけどいいと思う」

「そう?///ありがとう///」

「お嬢様もとても美しゅうございます」

「ありがとう」

「では皆さん揃いましたし、まわりましょうか」

 

 それぞれが返事をして屋台を回っていく。本当に久しぶりなのだがやはりお祭りの屋台というのは早々変わらないものだった。小さい頃に来たときと変わらない風景。たこ焼きにりんご飴、くじや型抜きもあった。ただあの頃は父親と一緒に型抜きをやってたっけ。簡単なやつができて喜んでたっけかな。

 

「どうしたの、新一」

「え?」

「嬉しそうな顔してたわよ」

「あ、すみません。懐かしいな、と思いまして」

「そう…別に謝ることではないわ。貴方も、少しは楽しみなさい」

「畏まりました」

「友希那さーん!たこ焼き食べませんかー?」

「全く、あこあまりはしゃがないでちょうだい」

 

 呆れた様な顔をしながらもあこちゃんたちの方へ向かっていくお嬢様の姿を見て少し安心する。春の頃よりかは少しは丸くなった様にも感じられる。このまま皆ともっと仲良くなっていってもらいたいものだと考えていると後ろから気配を感じる。警戒しながらも後ろを振り向くとラムネ瓶を持ったリサの姿があった。

 

「ちぇ〜バレちゃったか」

「残念だったね、もう少し気配を消せるといいかも」

「え、うん。あ、これ」

「ラムネ瓶だよね?」

「うん、あげる」

「ありがとう、いくらだった?今お金を…」

「あーいいのいいの。アタシの奢りだから」

「そんな、これくらいちゃんと払うよ」

「大丈夫だって」

「いやいや」

「あの、ここ公共の場なんですが」

 

 きちんと支払おうとする僕vs奢ろうとしてくるリサの前に新たな陣営である紗夜さんが現れた。なお手には同じラムネ瓶を持っている。これ以上続けても仕方ないと考え、大人しく引き下がることにした。それから暫く歩き回っていると射的の屋台を見つける。ただ、その屋台の元は別物だろうが大量の景品が置かれているのを発見する。すぐそばでお金を払っている人の顔を見るとやはり知っている人だった。その様子に気づいたのかリサたちもやってくる。

 

「京何やってんの?」

「あ?なんだ今井か。てかRoseliaも来るんだな。見ての通り射的だよ」

「その景品は?」

「さっき店ひとつ潰してきた」

「まさかそれ全部その店のですか!?」

「ああ、一回七発五百円だったから千五百円で足りたぜ」

 

 つまり単純計算二十一発でその時あった景品を全て取ったのだ。小さいお菓子からぬいぐるみまであったのでどのようにして取ったかは気になるが放っておこう。

 

「お前らもやるか?」

「いえ、私たちは……」

「負けるのが怖いなら構わねぇよ。そしたらこの店のものも俺が取る」

 

 なんか京君の言ってる事のせいでが悪役に見えてきたんだけど。お嬢様にどうするか聞こうとすると聞く前にお嬢様がこちらを見てきた。やばい嫌な予感がする。

 

「新一、射的の経験は?」

「こういった場ではありませんが………」

「いいわ、京。その勝負受けさせてもらうわ」

「お嬢様!?」

「いいぜ。誰が相手だ?」

「新一、行きなさい」

「お嬢様、先程も申しましたがこの様な場では「私の言う事が聞けないの?」…畏まりました」

「うっし、じゃあ遠慮はいらねぇな。ルールは簡単だ。一回分、要は六発だけで勝負だ。さっきの店とは違いここはいろんな銃があるから好きなの使っていいぞ。好きなやつを狙え、最終的に多く取れた方の勝ちだ」

「質問、京君はどの銃を使うの?」

「俺はスタンダードに射的銃だな」

「じゃあ僕もそれでいくよ」

「いいのか?慣れてるやつとかじゃなくて」

「うん、やったことはないけど多分こっちの方がいいと思う」

 

 射的銃は一発一発リロードしなくちゃいけないのでロスタイムも生じるが今回は一発ずつ勝負をやっていくらしい。言われた通りに銃口に弾を詰め、レバーを引いてしゃがみ込んで台に腕と銃を乗せる。銃の先端に目を合わせて目標を決める。一発目、最初なので試し打ちという気持ちも込めてチョコレートの箱菓子にしておこうということでチョコ◯ールに標準を合わせる。立ち会いを紗夜さんにお願いして号令をかけてもらうことにした。

 

「新一、悪いがこの勝負勝たせてもらうぜ」

「多分結果的に負けることになるけど、せっかくだから楽しませてもらうよ」

「二人とも、いきますよ。構えて………スタート!」

 

 スタートの声と同時に引き金を引く。コルク弾が勢いよく飛び出していき、チョコ◯ールの箱を撃ち落とした。店員さんから箱を脇に置かれておめでとうと言われる。感謝を伝えると笑顔で戻っていった。

 

「新兄初めてにしてはうまいよ!」

「まぐれだよきっと。京君の方は…」

 

 気になって見てみると三個お菓子を取っていた。ちょっとドヤ顔なのが少しだけ気に触るな………。

 

「京もすごいね〜」

「伊達に乱獲してきたわけじゃない様ですね………」

「まぁな、この調子で狙い撃つぜ!」

 

 その様子を見ているとお嬢様の方から圧をかけられる。もはや目線だけで圧だった。どうやら負けることは許されないらしい。今更だがどうやって京君は一発で三個も取ったのだろうか。後ろの方々にこっそり聞いてみると一つに当たった後連鎖していく様に当たっっていったらしい。全く、どんな魔法なんだか。二発目をリロードしていく。本当なら大きさで勝りたいところだけど初めての状態でそれは欲張りすぎるだろう。とりあえず最初のうちは小さいものからやっていこう。

 あれから勝負は続き、残り二発になった。僕は小さいお菓子が数個取れ、京君はもはや店の大半を潰していた。なぜそこまで取れたのか不思議でしょうがない。

 

「俺のプロフィールに書いてあっただろ。『空間把握能力が高い』、『射撃は百発百中と言っても過言ではない』って。つまりどこを撃てばどの場所に飛んで行くのか計算可能なんだ。しかも相手は動かない的、当たらないはずねぇだろ?」

「すみません、ここでプロフィールにあった疑問点を解決しないでください」

「なるほど……そういうことなら仕方ないね」

「名護さんも納得しないでください!」

 

 呆れた様に言う紗夜さんに対して苦笑しかできない。そんなことはさておきリロードしていく。次は何を狙おうかと見回すと大きな猫のぬいぐるみが目に入る。次はあれを狙おうかと構えると京君が小声で話しかけてくる。

 

「あれは重心を狙うのではなく少し上を撃つんだ。具体的にいうと鼻のあたりだな」

「ありがとう京君」

「ふっ、遊びに付き合ってくれた礼だ」

 

 京君に言われた通り鼻のあたりに焦点を合わせる。狙いを合わせ、紗夜さんの合図とともに引き金を引くとコルク弾は猫に当たり、撃ち落とす事ができた。しかし偶然を呼んだのか、それとも京君の策略のうちなのか弾かれたコルク弾は近くにあったブレスレットがかかっていた台にあたり前のめりに落ちていった。その場に全員が驚いた顔をしていた。察するに京君も予想していなかったみたいだ。落ちた景品が脇に置かれて試合は再開する。と言ってもさっきから京君は連鎖ばかりしているから勝てることはまずない。適当に狙っておこうと今度は犬のぬいぐるみに焦点を合わせる。最後の合図とともに撃ち出された弾はきちんと仕事を果たし、ぬいぐるみはゲットすることとなった。

 

「ということで俺の勝ちだな」

「おめでとう京君、楽しかったよ」

「ああ、付き合ってくれてありがとな。まだ回るなら楽しんどけよ、俺はここの店員と少し遊んでいくから」

「うん、でもほどほどにしてね」

「おう」

 

 銃を肩に乗せて返事をした京君を後ろに僕たちは道を進んでいく。後ろの会話に気づかないまま。

 

「なぁ、店員さん。景品に細工は良くないと思うんだが」

「え、なんのことだか…」

「とぼけなくていいぞ、さっきので気づいた。それに景品の裏見せてくれればそれで終わるから、な?」

「あの…その………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし初めてにしてはよくできたのではないかと思う。銃の経験はあれどこういったことで使うのは初めてだ。改めて見ていくと四つはお菓子、あとは犬猫のぬいぐるみが一つずつとブレスレットだった。特に必要とも感じられはしないものばかりとれてしまったな………。

 

「新兄どうしたの?」

「うん?そうだ、あこちゃんお菓子いる?」

「いいの?新兄がとったやつ?」

「うん、いいよ。どれが欲しい?」

「やったー!じゃあ、あここれとこれ欲しい!」

「はい、どうぞ」

 

 お菓子をもらって嬉しそうにするあこちゃん。早速りんりんの元へ向かっていった。

 

「新一、良かったの?」

「うん、僕よりかはあこちゃんの方がああ言うの好きかなって。それとリサにはこれ」

「え、さっきのブレスレット?」

「うん。こういうのも僕はつけないから。それにリサがつけた方が似合うよ」

「あ、ありがとう。いや、照れるな〜こういうのって」

 

 さて、あとはお菓子とぬいぐるみだがこれらは…と考えていると紗夜さんがこちらを見ていることに気づく。どうやら見ているのは犬の方だった。

 

「さ、紗夜さん?」

「なんでしょうか」

「これ良かったら入りますか?」

「わ、私は別に、そのようなものなんか……なんか………」

 

 しばらくぬいぐるみを見つめた結果、一応いただいておきますと言って犬のぬいぐるみは紗夜さんの元へといった。残るは猫のぬいぐるみwithお菓子。りんりんにこっそり聞いてみると食べるというのでお菓子も消えていった。残った猫のぬいぐるみ。多分、お嬢様はいらないだろうし部屋に飾っておこうかな。少しは殺風景じゃなくなるだろう。いや待て?確かお嬢様は猫が好きだったような………一応聞いてみるか?

 

「お嬢様」

「何か用かしら?」

「こちらのぬいぐるみ、いかがですか?」

「にゃ、猫のぬいぐるみね。別にいいわ」

「そう…ですか。失礼しました」

 

 詫びの例だけして後ろ側に戻る。やはり余計な気遣いだっただろうか。家に戻ったら部屋に飾っておこう。男の部屋に猫のぬいぐるみもどうかとは思うが、ぬいぐるみが可愛いから多分許されるだろう。あれから数十分経ち、そろそろ花火の時間だと言われる。移動しようかと相談している途中快斗君たちハロハピが現れ、どうせなら皆で見ようというご令嬢の発案によりRoseliaとハロハピで見ることとなった。場所は弦巻家が用意した人気のない場所で見晴らしが良かった。

 花火が始まり、夜空に花が咲く。あまり見ることのないその景色に僕は見惚れていた。青い花火に赤い花火、いろんな色の花火が上がっていく。中盤になるにつれて色々な形の花火が出てきた。面白いなと思っていると快斗君たちの会話が聞こえてくる。

 

「綺麗っすね、花音さん」

「そうだね。あ、あの形なんてクラゲみたいだよ」

「ホントだ。ハハッ、こんな時までクラゲなんて花音さんらしいですね」

「もう〜快斗君ってば〜」

 

 その会話を聞きながら花火を見ていると今度は僕が話しかけられる。

 

「新一さんは花火、どうですか?」

「え」

「ほら、何年も見てないって言ってたじゃないですか」

「うん……綺麗だね。なんでこんなもの忘れてたのか不思議なくらいだよ」

「しばらく花火見てなかったの?」

「ええ、まぁ」

「そっかぁ〜……ずっと、こんな事が続けばいいのにね」

「松原さん?」

「ううん、こっちの話」

「確かにねー怪物とか怖いもんね」

 

 後ろから声がすると思ったらリサが僕の横に座って花火を見ていた。

 

「今井さん、怪物のこと知ってるの?」

「まぁね。あ、あとリサでいいよ」

「う、うん。リ、リサちゃんはなんで知ってるの?」

「アタシも前に被害に遭ったからね。そんときはかっこいい人が助けてくれたけど」

 

 そういってこっちをチラ見してくる。どうやら正体は隠してくれてるけどちょっとだけいじっているみたいだ。僕は苦笑いして目を逸らす。

 

「それってもしかして快斗君のこと?」

「え?」

「そういえば言ってなかったっけ。リサ、そこにいる彼が仮面ライダーエターナルなんだよ」

「そうだったの!?もっと違う感じの人かと思ってた……」

「私も最初に知った時はびっくりしたよ。年下の子がこんなに頑張ってるなんて知らなかったし」

「いやー照れるっすねそんなこと言われると」

「うん、でもやっぱり皆が平和に暮らせる世界がいいよね」

「そうですね」

「こんな時間が続けばいいのにな……」

 

 松原さんが空を見上げながら言葉をこぼす。それには同意しかない。けれど誰もが静まり返ってしまった。その様子を見たのか松原さんはあたふたし始めた。

 

「わ、私何か変なこと言っちゃった?」

「いえいえ、皆一緒なんですよきっと」

「そうっすね。それに大丈夫ですよ花音さん。俺、最強なんで」

「快斗なにそれー。笑えてくるんだけど」

「ちょ、リサ、痛い痛い」

 

 快斗君の決め台詞に笑いを堪えきれなかったリサが僕の肩を叩いてくる。加減ができないのか結構痛い。だが皆笑っているから止めづらくなっていった。

 花火は終盤になり、小さい花火がたくさん咲き誇った後、最後に大きな花火が咲きそれで花火は終わっていった。その後は各自解散とし僕たちは皆と別れて帰路についた。家の前でリサと別れ、玄関を開けて家に入るとお嬢様に声をかけられる。

 

「新一、ちょっといいかしら」

「はい、何用でございましょうか」

「その…貴方が抱えてるものなんだけど………」

「このぬいぐるみですか?」

「ええ、さっきは断ってしまったのだけれど、やはりもらえないかしら?」

「構いません、どうぞ受け取ってください」

 

 僕は持っていた猫のぬいぐるみをお嬢様に渡すと小さな声でありがとうと言われ部屋に戻っていくのをその場で見送った。やはり欲しかったのだろうか。とりあえず夜ご飯の準備をしようと僕はキッチンに向かっていった。なお数分後、お嬢様は浴衣が脱げず、リサを呼ぶことになったのはまた別の話。




京「『〇〇をなんちゃらにしてみた』企画第一弾の続きだ」
新「年末だからってことで一回分空いちゃったもんね」
快「次誰だ?」
京「お前だよ、どん」

真名  大道快斗
クラス アサシン
カード BAQQQ
スキル 『ライダーシステム(エターナル)』   
    攻撃力&防御力アップ付与(3ターン)
    &回避(三回)
    『黒服の暗殺者』          
    クリティカル威力&
    Q性能アップ(3ターン2回)&
    回避(2回)
    『???』
    ガッツ(三回・五ターン)
宝具 「幻想と共に散れ(ファントムブレイク)」 
    対人宝具 Quick
    必中付与(1ターン)し、超強力な攻撃をする。
    その後、相手に混乱(3ターン)付与。
    さらにスター獲得

快「俺強くね?」
新「確かに…これ相手にしたくないな」
京「『???』はネタバレ防止だ。ちなみにこっちもストーリー展開によってステータス変更出るかもしれないらしいぜ」
快「これに関しては記憶が一切ないんだよな……あ、次回もお楽しみに!」

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