「来ねぇと思ってたのに……」
是非もないよね。それじゃあ頑張って、ちゃんとcm挟むからさ。簡単かもしれませんが皆さんももしよろしければ推理してみてください。では本編どうぞ!
文化祭から1週間近くが経った。数学の時間だが内容が内容のせいか簡単すぎてつまらなく感じる。授業中もずっと窓の向こうを見ていた。ただ、今日の空はここ最近雨が続いているせいか今にも降り出しそうな空色だった。そのせいという訳じゃないが俺の頭の中はここ最近あった事件が何度も繰り返し思い出される。
その事件は文化祭が終わった次の日だった。俺は夏休みに依頼してきた人に呼び出されてある遊園地に来ていた。
依頼者の名は
翌日青山に会ってみるとあまり関わったことなくて偶然話していたなどと述べられる。しかしこっちの事情を話すと手がかりになるかもしれないとある女の電話番号を渡してきた。その女を呼び出し話を聞くことにした。名は
遊園地の入り口で待っているとある女の姿が見える。長い黒髪に宝石のような装飾品が入ったピアス。その正体は秋山麗華だった。どうやら俺と同じく数週間前から翔子さんに呼ばれていたらしく、今日来るメンバーは来る人のことも全部伝えられてるらしい。もっとも俺は他の人が来ることは聞いてはいなかったんだがな。待っている間に事件のことを聞いた。ここにいる事で断定はしていたがやはり自首していなかったらしい。当然自首すれば遺体遺棄で逮捕されているはずだ。家族に迷惑がかかるとかではなく自首する勇気がないんだとか。受け流すように答えると沈黙が出来てしまった。しばらく同じ状態が続くと体のデカい男が視界に入ってくる。
「よぉ、秋山じゃねぇか。高校ぶりだな」
「そうですね、お久しぶりです坂本君」
「その感じ懐かしいな〜。っとソイツは彼氏か?」
「ばっ、馬鹿言わないで下さい!この人は探偵の鳴海さんです」
「鳴海って…まさか北の名探偵!?」
「知ってて何よりだ」
名前を聞くなり俺の顔を見て驚いている。なんで初対面の奴らは俺のことちゃんと知ってんのに知り合いどもは知らないのかね。しかし体格からして今は目立つような悪いことはしてないの感じ取れる。あくまで目立つ事だけど。
「何でいんだよ!電話では聞いてねぇぜ!?」
「私もさっき知ったんです」
「ま、まさかあの事が……」
「それは多分後で話があると思います」
「あっれ〜?もう二人とも先に来てるじゃん」
「そうみたいだね。でももう一人知らない人がいるよ?」
声のする方を見ると坊主頭の男とチャラそうな男がこっちに向かってきていた。チャラそうな方は金髪でなんか服装が腹たった。見た目で判断してしまったが反省はしないし謝罪はぜってぇしねぇ。ただよく見ると前に会ったことある顔だった。
「あれこの間の探偵さん?」
「久しぶりだな……青山明」
「青山君知り合い?」
「ああ、この間なんかの探し物とかで俺のところに来た探偵さんだよ」
「鳴海京だ、お前は岩本満だな?」
「ええ!僕のことも知ってるの!?」
「勿論。お前らのやったこともな」
笑うように言うと青山と岩本は驚いた顏を、坂本は睨み、秋山は俯いていた。仕方ないだろう。取り返しのつかないことをやった上に自分達の隠し事が他人にバレたんだから。
「じゃあ、もしかして僕らこれから警察に!?」
「バーローんなことしねぇよ」
「は?なんで?」
「自分達の罪に気付いてるんだから自分達で行け。お前らは正しいことをしたと思ってるわけじゃないんだろ?」
「い、いいのか?」
「良いも悪いもお前らが決めろ」
そのことだけ告げて壁に寄りかかると四人が話し合う。別にアイツらを庇ってるわけじゃない。気づきを与えるのが教育だと言う奴もいる。ならば犯罪者に変化の機会を与えるのは探偵の役割ではないだろうか。ただしこれは担当した事件に限るが。しかしまぁ全員気まずそうな顔しやがって。そんな顔するくらいなら最初からやらなければいいのに、なんて言えんのは当事者以外だけか。四人がいる方向と反対の方を見ると知っている顔が見える。依頼者だった櫻田翔子さんだ。ただ隣に翔子さんより大きい男の姿が見える。年は見たところ五十代といったところだろうか。
「ごめんなさい呼び出しといて、待たせてしまったわよね」
「いえ、全員来たところですから。そちらの方は?」
「ああ、あの時はいませんでしたものね。ほら、あなた」
「この間は妻が世話になった。優希の父親の
旦那さんか、なら話は通るな。俺も一度会釈して社交辞令をやっておく。礼を言われたが仕事だからなと答えた後に見つかってよかったですねと言うと少しだけだが嬉しそうな顏をした。翔子さんに視線を戻すと翔子さんが四人の元へ行き全員に声をかける。しかしやっていることに疑問を感じた。この違和感がその時はわからなかったがとりあえず翔子さんに話を聞くことにした。
「それで、今日は何で呼んだんだ?」
「皆にお礼が言いたくてね」
「お礼?」
「だってこの四人は優希のお友達だったんだもの。それに探偵さんは優希を見つけてくれた」
その言葉を聞いた瞬間四人は俯く。けれど翔子さんは困った顏を見せた。
「あなた達を責めてるわけじゃないの。それにあなた達は自分達のためにやったのかもしれないけど優希の罪も隠してくれたんでしょう?」
「…え?」
「ということは優希のことも庇ってくれたんじゃない!感謝してるわ。息子が悪いことをやったってことを黙ってくれてたんだから。………私は気づけなかったから、あなた達のような友人が出来て優希はきっと幸せだと思う」
「でもオレ達は………」
「いや、君達には感謝している。事故で命を失ったとはいえ短い人生、優希に良き友達が出来ていたこと、父親としてとても誇らしいと感じている」
「そう!だからあなた達にはお礼としてこの遊園地でたくさん遊んでいって欲しいの!もちろんお礼だからお金は私達が出すわ。だから遠慮しないで!」
翔子さんはゲートの前で大きく腕を広げる。しかしなんて優しいんだろうな。本当なら恨んでても仕方ないはずだが、この人たちの器はどこまで広いんだか。
「ホントっすか!?じゃあお言葉に甘えて!」
「まぁそれなら仕方ないよな!」
「皆が行くなら僕も…」
「ちょっと、皆!?」
「私達の事は気にしないで君も楽しみなさい」
「で、でも」
「いいんじゃないか?」
「鳴海さん………」
「せっかくだ。こんな人達はそうそういない。それに、遊んでやることがこの人達のためにもなるんじゃないのか?」
四人の中で唯一戸惑っていた秋山はまだ戸惑いを見せつつも遊園地の中に入っていった。その様子を見送った俺は回れ右して帰路に着こうとしたところ肩を掴まれる。後ろを振り返るとそこには幸雄さんがいた。
「君も遊んでいきなさい」
「いや俺息子さんの友人じゃねぇし」
「言っただろう?見つけてくれたお礼がしたいと」
「それなら金を貰った。俺にはそれで十分だ」
「じゃあこの老骨の遊び相手になってくれ」
えぇと困惑しているとゲートの向こうにいる翔子さんが元気いっぱいの声で呼んでくる。仕方ないと思いつつ幸雄さんと肩を並べて入ると入場BGMが流れる。遊園地などいつぶりだろうか?小学生?だとしたら約十年か。さてさて、隣のおじさんはと見てみるとすごいキラキラした笑顔だった。さぁ行こうと言われ俺もその後ろについて行く。それからは本当に夢のような時間だった。ジェットコースターに乗ったりお化け屋敷に行ったり本当に楽しかった。昼食を終えて移動しているとマジックハウスの前を通る。
「なんだこれ」
「えっと…マジク…ほうせ……?」
「マジックハウスです。これくらい読めてください」
「英語なんて出来ねぇよ」
「よく高校卒業できたな」
「ねぇ皆、せっかくだから行ってみない?」
「面白そうだし行こうよ」
「そうだな!」
全員がマジックハウスに入ろうとした瞬間電話のコール音が聞こえた。誰だと確認すると幸雄さんのスマホの音だった。
「すまない電話だ」
「待ってましょうか?」
「いや、会社からだ。長くなりそうだな、すまないが君達だけで行ってくれ」
「え〜でも」
「気にしないで私もこの人についてるから、終わったらここで集合しましょ」
「あ、あの。私も行くのをやめておきます」
「えっ、どうしたの秋山さん」
「ちょっと………ね?」
顏を少し赤らめながらこちらに視線を送ってくる。察するには察したがなぜ俺に向けたかわからない。俺は頷いて男共を回れ右させて背中を押す。
「じゃあ俺達だけで行こうぜ」
「ちょっ、おまっ」
「察しろアホども」
文句を言いながらも俺達は施設内に入っていく。入ると少し薄暗いまっすぐな道を歩いていく。道の先にある扉をはると鏡ばりの部屋に繋がっていた。突然の現象に周りは驚き始める。
「な、なんだよこれ!」
「ぼ、僕たちがたくさんいる!?」
「落ち着け。ただの鏡だ」
「鏡?」
「ああ、簡単な話だ。この部屋全体が鏡ばりになっていて迷路のような錯覚を起こしてるんだ。ミラーハウスってヤツだな。辿ってみれば意外とすぐ別の部屋に着くぞ」
奴らの先に立って進んでいくと後ろから追いかけてくる。しかし自分で言ったものの迷いやすい構造ではあるわな。周りが全部鏡のせいで反射して道が分からなくなる。だがそんなこんなで次への扉にたどり着いた。全員がいることを確認して扉を開けるとマジックショーをやっているような格好の人間が現れた。しかし顔は笑顔仮面で隠してあるせいでわからない。体格で性別が判明できるかと思ったがそういう判断も出来ないようになってた。その仮面は手を広げるなり岩本に手を差し伸ばしてきた。岩本はその手を取って案内される。俺たちもついて行こうとするが反対の道に行くよう指で指示される。何かの演出だろうと思い込んだ俺達は反対の道に沿っていく。
沿った先にはまた扉がありそれを開けると椅子が赤青緑の三脚並べられていた。とりあえず座った俺達は目の前にある真っ暗なモニターを眺めると突然明るくなりモニターに何かが映される。それは白い箱に入れられた岩本だった。箱は横になっているため当然岩本も横になっている。どういうことだと困惑していると奥の方からさっきの仮面が現れる。だがさっきとは違い手に長い刃を持っていた。その刃は岩本目掛けて振り下ろされる。体を一刀両断したかと思えば血は一滴も出ず体を分離させるように箱を動かしている。そして何より岩本は笑ったり真顔になったりと顏を動かしている。今になってやっと気づいた。これは人体切断マジックだ。だから平気でいられるのかと安心するとモニターが変わり文字が映し出される。
『びっくりしましたか?ですが彼の体はなんともありません。これから彼は別の部屋に移動し貴方達と同じような映像を見てもらいます。では赤色の椅子に座っているあなた、右側の扉にお進み下さい。残りの方は左へどうぞ』
全部読み終わっても文字は消えることはなかった。
「これどうすんだ?」
「うーん、まぁ良いっしょ。言うこと聞いとこうぜ。それに次行くの俺だし。さぁてどんなマジックやるのかな〜っと♪」
楽しげにスキップして進んでいく青山を俺たちは止める事なく見送る。隣の男と目があうとお互いため息を漏らしながら左の扉を開ける。しかし次は赤と青の椅子が並んだ部屋だった。どっちに座るか確認すると赤に座るというので俺は青に座ってまたモニターを見続ける。だが今回はさっきよりも長かった。シビレを切らしたのか坂本が声をかけてくる。
「なぁ探偵」
「んだよ」
「やっぱ自首するべきなのか、オレ達は」
「言ったろ、んなこと知らねぇって」
「で、でもヨォ」
「悪いと思えてんならやることは一つだろ。俺は気付けている奴らをわざわざ苦しめたくはねぇ」
ある一定層を除いてだが。気付いていてもなお悪行に走る奴もいる。だが皆が皆というわけではない。けどそういう奴らは探偵の時に限っては見逃すようにしている。
「決断するまでは時間がかかっても決断したあとは受け入れられるものだ。だが時間が待ってくれるわけじゃない。だから決めるなら早いウチがいい、とだけ言っておく」
「………わかった」
「ま、今はこのマジックショーを楽しんどこうぜ。ほらはじまっぞ」
ふとモニターに視線を向けた瞬間明るくなっていることに気づいて促す。今度の流れる映像はさっきとは違い青山が十字架に磔にされていた。磔と言っても腕と足を縛られているだけだった。だが縛られている本人は無邪気な子供のように笑っている。画面の端から仮面は拍手をしながら現れ、その腕を勢いよく降ろしたかと思うと数本のナイフを袖から出す。構えた瞬間ナイフを投げ始める。投げられたナイフはどれも青山スレスレで十字架に刺さっていく。何度もナイフは投げ続けられ最終的には青山を型どるように十字架に刺さった。最後が一本投げられると頭のてっぺんで刺さり青山の無事が証明された。それが終わると画面はまた暗くなり文字が映し出される。
『彼もこれから別の部屋で行動してもらいます。では今度はお二人で話し合ってショーに参加してくれる人を選んでください。参加する人は右側へ、観客の方は左へよろしくお願いします』
これもさっきと同じようにずっとついたままだった。
「どうするよ」
「どうするも何もなぁ……」
「オレが行ってもいいか?」
「別にかまわねぇけど」
「ありがとな。皆やってんのに仲間はずれは嫌だからよ」
そう言って坂本は右の扉へと入っていった。だがさっきとは違っていい顏をしていた。どこか吹っ切れたのか、それとも無理してるのか。俺は考えることを放棄して左の扉を開く。しかし今回はすぐにモニターのある部屋に入る。こっからは構造の簡略化なのだろうか。座って待機しているとモニターに電源がつくのがわかる。けど今回は映像を見た瞬間悪寒が走った。さっきまで映像に映っていた部屋は自分たちがいた部屋と同じくらいの明るさだったのに今映っている部屋はまるで
「おい!その部屋から今すぐ出ろ!」
いつの間にか俺は画面に向かって叫んでいた。さっきまで冷静だったのが嘘みたいだ。叫んでいる理由は簡単だった。聞こえたんだ。目の前で事件が起きる時には必ず聞こえる、
『最後までご観覧いただきありがとうございました。皆様ここから先の部屋で待っています。是非お迎えに行ってあげてください』
寒気に襲われた俺は壁に貼ってあった矢印の方向へ走っていく。間に合わないかもしれない、そんなことは考えずにずっと走っていた。やがて扉にたどり着きさっきの鍵を使って開けるとそこにはさっきまでショーをしていた三人が最後に見た姿のままいた。岩本は箱に入れられたまま真っ二つに切られ、青山は十字架に磔にされたまま胸にナイフが刺さり、坂本は首だけが出た状態で箱を三等分に切られた跡が残っていた。
「クソがっ…!」
────なんでこうなった?何故俺の目の前で三人も死んだ?どうして俺は何も出来なかったんだ!
俺は怒りに震えながらも係委員を探しに行った。しかし誰も見つかることもなくハウスの外に出る。すると偶然か、それとも必然か秋山が声をかけてくる。
「どうでしたか‥って皆さんは?」
「…警察を呼んでくれ」
「え?」
「おかえり〜!ってあれ?足りないような」
「係委員を呼んできてくれ」
「何があった?」
「………三人が死んだ」
「「「え!?」」」
「いいから俺の指示に従ってくれ!」
「は、はい!」
「わ、わかったわ!」
三人は驚いているみたいだが今はそんなことをしている場合じゃない。異常事態だ。それに混乱してて気づかなかったがおそらくあの怪物はドーパントだ。クソッタレが!だが俺もこんなところで止まってるべきじゃない。急いで現場に戻ろうとすると肩を掴まれる。誰だと振り向くと幸雄さんの姿があった。
「何をしているんだ」
「これでも探偵なんでな。警察が来る前に現場を見ておきたい」
「ならば同行しよう。そういう知識はあまりないのだが、この状況で一人になるのは色々と困るだろう」
その言葉を聞いて俺は礼を言う。確かに誰もいない中一人で
「ほ、本当に三人なのか…?」
「ああ、本物だ。触るなよ?現場を荒らしたら証拠も消えちまうかもしれないからな」
注意喚起だけ流して俺は一人勝手に捜査を始める。警察が来るのも時間の問題故に作業を進めていく。
まずは最初に殺されたであろう岩本の遺体。コイツの体は下半身と上半身で真っ二つに切られている。おそらくはさっきの化け物は俺達に映像を見せて生きていることを確認させ、画面に文字を映している最中に岩本を殺した。他の奴らも同じようにやったんだろう。まさかこんな簡単なことに気付かなかったとはな……。そのほかに遺体の変わった部分がないかと入っている箱を開いてみる。勿論手袋を装着しているため指紋とかはつかないだろう。なんで持ってるかは探偵だからとでも言っておこうか。上から箱を開くとおかしいことに気付く。
「何故太腿が無いんだ!?」
「それはこれから調べる。てかアンタ無理しなくていいぞ。そもそも一般人がこういう現場にきちゃいけねぇ」
「だ、だが君を一人にしてはならないだろう?」
「仮に俺が犯人だった時今のうちに証拠隠滅できるからな。その点で言えばアンタも同じだ。だから着いて来るって言ったのは正解だ。自分の潔白を証明するにはな」
「君は……大丈夫なのか?」
「正直異様な光景すぎて吐き気がするがそうも言ってられない」
死んだ連中には悪いがどこかが欠損してる遺体とかおかしいからな。色々と見て岩本の調査を終える。
次に青山の遺体を見る。今度の遺体は言い方は悪いが至ってシンプルだ。映像通り青山を象るようにナイフは刺さり、一本だけ心臓に刺されている。腕や足が縛られていることを確認すると違和感を感じる。その違和感の正体もすぐにわかった。岩本の遺体に太腿がなかったように今度は
最後に坂本の遺体を確認する。首だけが出た状態で動こうとはしない。目は虚になって瞳孔は開いている。箱を開いて遺体の状況を確認するとボトッと重たいものが落ちる音がする。何が落ちた確認すると腕が落ちていた。坂本を確認すると左腕が
一度別のものを見ようと道を戻り円形のテーブルの元に行く。手紙が置いてあったテーブルだ。何かあるのかと触ってみると蓋の裏に留め具のようなものがあるのに気付く。なんだと思い見てみると天板を固定するためのものだった。取り付けた状態だったので外して蓋を取るとただの円柱の台座になった。その状態で台座を回すとただ取れるだけで何もなかった。特に仕掛けはないかと周りを見ると何やら光るものがあった。拾って見るとキラキラ光る装飾の一部のように見える。とりあえず預かっておこうかとハンカチに包んでしまうと奥の方から声が聞こえてくる。しばらく待つと警察だということに気付く。刑事らしき男が一人、あとは青い服をした奴が数人といったところか。
「君達こんなところで何をやっている!ここは立ち入り禁止だぞ!」
「それって数分前になったんですよね?」
「そうだが」
「じゃあ知りませんよ。その立ち入り禁止になる前から俺らは入ってたんで」
「さっきから思うが何故だ、ここは元々アトラクションとして機能していない所だから関係者以外立ち入り禁止のはずだ」
「は………?」
言っていることの意味が理解出来なかった。だって俺達はここがアトラクションだと思って入ったのだから。それにおそらく犯人であるあの仮面が係員みたいなことをやっていた訳だし。
「なんで一般人の君達がいるんだね。とりあえず帰った帰った」
「断る」
「は!?ちょっとお父さん、息子さんどうにかして下さいよ!」
「い、いや」
「そいつは俺の父親じゃねぇ。同伴者だ」
「じゃあ君は一体なんなの」
「鳴海京、探偵だ」
「北の名探偵!?」
やっと理解したのか今の動きで乱れた服を直している。やはり俺のことはちゃんと知っているらしく捜査の手伝いをするように依頼される。既にやっていると伝え、自由行動権を得る。ここは調べ終わったのでショーが行われたであろう部屋に向かった。しかし最初に見たのと全て同じ部屋で全て奴らがいた場所に血溜まりが出来ているだけだった。他にあったことといえば坂本が殺されたであろう部屋には無くなっていた剣があり全て血に染まっていた。急いで鑑識に回してもらい俺達はあたりを見回す。
「どうだい鳴海君」
「とりあえず見れるもんは全て見たと思う。すまねぇな付き合わせて、一回外に出るぞ」
来た道を引き返して外に向かっていく。道の所々で警察の人がいるのを確認される。外に出ようとした瞬間さっきの刑事に出会う。事情聴取をさせてくれとのことで俺たちはそれぞれ連れられ話をさせられる。会ったこと全てを話すと刑事は頭を抱え始める。ただ一つだけ嘘をついた。ある意味では嘘ではないが。正直化け物がいたなんて言っても信じてもらえないだろうから仮面の人物がやったと言った。事情聴取から解放されると秋山と翔子さんに会う。
「鳴海さん………」
「どうだった?」
「やはりアイツらは死んでいた」
「死ん…!」
「嘘かと思うが事実だ。今のこの状況が現実だ」
「だ、誰が殺したの!?」
「それはこれから探す。二人共俺達が中にいるとき何をしていたか聞かせてくれ」
それからは二人の話を聞いていた。翔子さんは旦那である幸雄さんについて行き、旦那の電話が終わるとトイレに行ったとのことだ。しかしトイレは混んでいてなかなか入ることはできなかったらしい。その間旦那はずっとベンチで待っていたとのことだ。秋山に聞くと少し話すのを躊躇っていたがきちんと話してくれた。生理が来ていたらしく秋山もトイレに行っていたらしい。だが翔子さんと同じくトイレは混んでいたから相当時間がかかったとのことだ。そして施設の前に戻ってきたら俺を見かけて声をかけてきて以降は知っている通りだった。
二人の話を聞き終えると幸雄さんが帰ってくる。幸雄さんに聞くと翔子さんとほぼ同じだった。すぐに電話が終わり、それからはずっとベンチで待っていたらしい。だがここで全員に共通することが証明された。それは誰もアリバイを確認できないことだ。櫻田夫妻は最初は良かったものの電話以降のアリバイを証明できる人間がいない。そして秋山に関しては最初から一人だったため証明する人は他にいない。とりあえず現状を纏めようとすると足元に何かがぶつかる。なんだと足元を見下ろすと宝石のようなもので装飾されたキーホルダーが落ちていた。
「なんだこれ」
「あ、それ私の!」
返事を返してきたのは翔子さんだった。キーホルダーを渡すと大事そうに胸のほうに運んでいった。
「これはね、優希がくれたの。母さんはこういうの好きだよねって買ってきてくれたのよ」
「そうか。そんな大事なもの、もう落とすなよ」
「ええ、ありがとう」
そのキーホルダーをカバンにつけるところを見た時何か違和感を感じたが気にせず事件の方に向かい直した。現状を纏めるとこうだ。
・桜田優希の関係者である岩本満、青山明、坂本康二の三名が殺害された。
・各自マジックショーで行われたものに沿って殺されている。
・遺体はどこかの部位が必ず欠損している。
・岩本はマジックショーに沿っていたが青山はマジックというよりサーカスのショーに近かった。なお坂本はマジックショーの形式だったが剣による刺し傷は無く、刺したであろう剣には血が付いていた。
・どの遺体の欠損部は見つかっていない。
・俺達の中で俺自身を含め、アリバイを証明出来る者はいない。
・今回のクロはガイアメモリを所有している。
殺害方法は分かるものの血の付いた剣と欠損部の居場所が特定できない。俺が頭を抱え込みながら考えていると誰かが声をかけてくる。
「な、鳴海さん」
「あ?どうした?」
「何を悩んでいるのかなって」
「ああ、ちょっとな。一つ聞くんだがお前マジックが好きだったりするか?」
「そうですね。こう見えて私手品が好きで、皆がよく見てるような手品のタネだったら知ってたりしますよ」
笑いかけるように秋山は話してくる。こいつは吉報だ。俺はマジックとかからっきしだったからな。どっかの馬鹿は得意らしいがどうせだったら近くにいる奴に聞いたほうが早い。
「じゃあ聞くが帽子の中から鳩が出てくるマジックは?」
「あれは至って簡単で、最初に客に見えないように机の裏や机の足の裏に鳩を入れた袋を隠しておくんです。そして帽子の裏に何もないことを証明して、帽子を伏せてからゆっくり引っ張るんです。鳩の入った袋と同時に。そして上手い事入れて帽子をひっくり返し、合図である3回叩くことによって鳩が出てくるんです」
「なるほど、確かに出来そうだな。他にも聞いていいか?」
「こんなことでお力になれるのなら、是非」
「人体切断マジックについて聞きたい。斬ったのにくっついたり血が出ないのはなんでだ?」
「あれは箱の中に二人入っているんです。上半身の人と下半身の人に別れて箱を閉じるんです。それで箱を二つくっつけてまるで一つの箱のように見せる。切っても血が出ないのはそもそも箱自体が二つだからですね」
「あれはどうだ?ハサミで切られるやつと剣が刺さるやつ」
「ハサミに関してはマジックナイフと同じ原理です。刃が一定の硬さに当たった時に引っ込んできれない仕掛けになっていると思います。剣に関してはギリギリ刺さらないようにしておくのがよくあるパターンだと。その剣ってちゃんと貫通してましたか?」
「そういえばそこまで確認している余裕はなかったな」
「だとしたらこの可能性が高いかと」
なるほどと一人感心していると秋山が俯く。仲間が三人も死んで普通でいられたのがおかしいくらいだ。勿論事件解決の為に大丈夫そうに振る舞っていただけかもしれないが。しかしコイツから得られた情報は十分なものだった。あとは警察に聞いてみるかと動こうとすると閉じられていた口が開く。
「あっ、あの」
「なんだ?補足説明か?」
「いえ、その……今回のこと、鳴海さんはどう思ってますか?」
「知るか」
「え?」
「天罰だのどうだのは俺が知ったことじゃねぇ。俺はただ、犯人にこれ以上無意味に罪を重ねて欲しくないだけだ」
「でっ、でも」
「知らねぇつったろ。……せめて最後の
力無く立っている秋山を置いて俺はハウスの中に入る。警察に現在得ている情報を貰うと予想通りの答えが返ってくる。それを踏まえて事件を整理する。最後に一つあるものを確認すると全て納得する。某小学生の真似をするなら「そういうことか、わかったぜ」というところだろうな。出口に戻ると刑事が欠伸をしていた。そんなんでいいのかと思いつつ全員を集めるように言うとさっきまでとは違い素直に言うことを聞いてくれる。
さて、こっからは答え合わせだ。過去が今をもたらす、悲劇の事件。
────掘り出された
「僕は呪術高専でリサの呪いを解きます」
「僕には分かんない!でも、僕がRoseliaのマネージャーでいるために、僕が!!僕を!!生きてて良いって思えるように、オマエは殺さなきゃいけないんだ」
「来い!!!リサ!!!!」
ってパロやろうと思うんだけどどう?皆
新「流行りに乗りましたね」
紗「配役はどうなるんですか?」
新一が乙骨で、リサは里香、真希さんは紗夜さん、パンダはミッシェル、棘はモカ、五条さんは千聖さんにやって貰おうかな。
友「私と燐子は?」
友希那と燐子は今回無しかな?
燐「じゃあ…敵は……?」
夏油さんは薫さんにやって貰おうと思います。なんやかんやでちゃんとやってくれそうだし。千聖さんとの絡み面白そう。
京「世界を儚くされるぞ」
因みに京はミゲルね。
京「は!?」
では次回解答編へ!
壁の色を変えるとしたら?
-
色分け
-
上塗り