青薔薇の歌姫と白き聖騎士   作:OSTO文明

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第四閃 Karma

「獅郎にあった!?」

 

 昼休みの時間、京君と二人でご飯を食べている時に話を持ちかけると大声で反応される。声が大きすぎて鼓膜が破れるかと思った。

 

「アイツと戦ったのか!?」

「いや、戦闘は無かった。けど……」

「けど?」

「知られたくないことを知られた」

「!例の園崎って奴らのせいか」

「多分ね」

 

 舌打ちをしながらミニハンバーグを口に運んでいく京君。何を言われたのか気にならないのかと聞くと、どうせいつか聞くことになるだろうからいいと言われた。京君はこういうところを察してくれるから助かる。言う日が来るかどうかは別だけど。

 

「怪我の調子はどうだ?」

「生活に支障は無いよ」

「なら結構、昨日のライオンの話をしたいところだが、お前が戦って感じた通りだ。新しい動きはなかった」

「ということは拳タイプの近接型だね」

「あぁ、そして何よりパワーと防御力が高いのが厄介だな」

「ちょっとの攻撃程度じゃ怯まねえから一撃一撃を重くしなきゃいけねぇな」

 

 どちらかというと僕達は基本的に細かく削っていくタイプだ。京君は鉄砕拳や石破天驚拳とかあるけど準備時間があることで連発は望めない。あの後快斗君の攻撃がある程度入ったらしいが大したダメージではなかったそうだ。

 

「何か浮かんだか?」

「いや、僕達の攻撃じゃ長期戦になるのかなって」

「そうだな、弱い部分を作って集中攻撃が出来れば良いんだが…」

「あの防御力じゃね」

「ま、考えても仕方ねーしとりあえず教室戻るか」

「そうだね」

 

 立ち上がった京君はスタスタとドアの方へ近づく。弁当箱を片付けて僕も向かおうとすると声をかけられる。

 

「昨日のお前、冷静じゃなかったぞ」

「う、ごめんなさい……」

「俺は問題ない。謝るならあの馬鹿に謝れ」

 

 それもそうだ。あの時手を差し出してくれた快斗君に多少なりとも当たってしまった。まずは彼に謝るべきだろう。下を向いて考えていたせいか京君が授業がだるいなどと言い始めた。この人なりに気を遣っているのだろう。いつも通りの返事を返しながら教室へ戻っていった。

 午後の授業を終えて帰りの準備を済ませた瞬間錠前が鳴る。走って教室を出て階段を降りようとするとお嬢様に出くわした。

 

「っ、すみません」

「何を急いでいるの?」

「そっ、その、タイムセールです」

「そう、傷を増やさないようにね」

「あ、ありがあとうございます」

 

 お嬢様の横を通って階段を駆け降りる。靴を履き替えて校門へ出るとバイクを用意してくれていたのかヘルメットをこっちに投げてくる。それを装着して後部座席に乗るとバイクはすぐに発進した。錠前を確認すると昨日と同じように一体を示した。がしかし、すぐにもう二体目を示した。そのマーカーは快斗君の信号ではなくドーパントの信号だった。現場に着くと僕達は変身して現状を確認する。辺りを手当たり次第破壊しているライオンのファンガイアとトリケラトプスのような顔をしたドーパントだった。トリケラトプスの方は記憶に曖昧な状態で残っていたがライオンの方は鮮明に残っている。どちらを先に止めるべきか考えた瞬間トリケラの方がこちらに気付く。数秒間止まっていると急に笑い始めた。

 

「お前らかぁ、噂の仮面ライダーは!」

「それがどうした?」

「本当はここの破壊が目的だったが、なんか知らねぇ奴がやってくれてるし丁度いいからお前ら串刺しにしてやんよ」

 

 その声はどこかで聞いたことのあるような声だったが一度忘れて京君と作戦を立てることにした。

 

「京君、そっち頼んでいい?」

「専門だ任せとけ。そっちは頼んだぞ新一」

「うん、気をつけてね」

「新一?」

 

 名前を呼ばれたから返事をしようとしたが呼んできたのはドーパントの方だった。トリケラの方を見ると何かに震えている。だがそう時間もたたないうちに何に震えているかに気付く。

 

「テメェ、俺たちを裏切った英雄(・・)か!よくもノコノコと出てこれたもんだなぁ!」

「お前アイツと知り合いか?」

「声は聞いたことがある気はしてた。けど中身を見なきゃまだ分からないかな」

「覚悟しろ、英雄!」

 

 トリケラは持っていた棍棒を京君に投げつけると僕に接近していた。突き出された拳を躱すとすぐに次の攻撃がやってきた。捌きつつ攻撃を出すが同じように避けられていく。京君にライオンの方を任せてこっちに集中する。僕は戦闘の時、基本的に名護の武術を使っている(基礎的な動き故に応用を出しやすいため)が、同じやり方が相手だとアレンジを強く出していかなければならない。そして今戦っている相手は名護の武術を使っていることとさっきの発言によって確信が持てる。

 今戦っている相手は園崎の人間だ。つまり名護の武術はこの人には通じない。僕は術を変えて攻撃を出していく。それでも相手は仮にもプロの戦闘員だ。躱されるものは簡単にカウンターを打ってくる。素顔を見ない限り誰なのかはわからないが手を抜けば確実に殺される。

 剣術をオリジナルに変えると攻撃は当たるがトリケラは早い動きで動いている。

 

「やっぱアンタは名護新一か!」

「その通りだ、君は?」

「名護家元殲滅部隊三番隊の一人、猪宮 崇(イノミヤ タカシ)だ!」

 

 名前を聞いて思い出す。確かにその人物はいた。殲滅隊──組織を正面から破壊に向かう部隊。その中でも彼は零距離(ステゴロ)を得意としている人物だった。通りで拳一つ一つの重さが違うわけだ。避けても捌いてもその重さが伝わってくる。一撃でも喰らえばかなりのダメージを負うだろう。今なら確実に返せると感じた時、横から獅子が飛んでくる。

 

「そこにいたか白騎士ぃぃぃ!!!」

「邪魔すんじゃねぇ!」

「どけ、ソイツは俺のだ!」

「行かせねぇよ!」

 

 京君は遠くから銃撃をしてくる。だがそれと同時に上からナイフも数本降ってきた。急いで後ろに下がると横に快斗君が落ちてくる。

 

「お待たせしました!」

「今日はお前が遅ぇな」

「うっせ!あのライオンは昨日の…!」

「どうやらどっちも僕に標的を合わせてるみたい」

「じゃあトリケラの方やります。そっちの方が多分良さげっす」

「わかった、お願いするよ。ただ気をつけて。相手は殺しのプロだから」

「了解っす!」

 

 快斗君はターゲットを惹きつけるように猪宮に接近していった。僕は京君と合流してライオンの相手をする。軽い攻撃は当然通らず、一つ一つが重い一撃を僕達は避けながら戦闘を続けていた。しばらく拮抗しているとライオンによって地面が砕かれる。バランスを崩した僕達はライオンの拳に直撃する。吹っ飛んだ僕達は立ち上がりながらもライオンから目を離さない。どうにかダメージを与える方法はないかと模索していると隣の骸骨が肩を叩いてくる。

 

「少しの間でいい、時間を稼いでくれ」

「何か策があるの?」

「ああ、上手くいけば大打撃だ」

 

 わかったと頷くと追加の指示を出してくる。僕は指示通りに陽動を始める。

 指示の内容は二つ。

 ・絶対に目線を京君に向けさせないこと。

 ・拘束などは考えずに倒しにいく気持ちでやること。

 正直指示に従うことは簡単だった。信じていないわけではないがもし失敗した時に油断していたら命を落とすのはこっちだ。僕はもう一度ライオンに殴り込みに行く。剣を使いながら必ず奴の目の前に立つよう攻撃を仕掛ける。向こうは元々僕が狙いだったせいか攻撃も何もかもが僕に向かってきている。時間稼ぎ……にもなるかもしれないので質問してみる。

 

「貴方は何故僕を狙うんですか!?」

「それが我が王の命令だからだ!」

「王……キングの命令ですか」

「ああ、貴様を殺して俺は彼の方の元へと戻るのだ!あの忌々しいサソリ野郎をぶっ殺してなぁ!」

 

 サソリ野郎と聞いてあの悪魔を思い出す。まさか人間だけでなく同種族にも被害を出しているとは思いもしなかった。その怒りをぶつけるように拳を振るってくる。動揺によって隙を生み出してしまった僕はラリアットを喰らい、コンクリの壁にぶつけられる。立ち上がろうとすると顔面を何度も踏みつけられる。ライダーシステムを纏っていなかったら今頃死んでいただろう。衝撃はある程度緩和されているがダメージは少しずつやってくる。生身だったら痛いどころじゃないはずだ。ライオンはテンションが上がっているのか早さを上げてくる。だがこの時僕達は彼のことを忘れていた。

 

「ハハハ!白騎士もここまでだ!俺の踏み台になれ!」

「させねぇよ」

 

 ライオンの足が止まると同時に顔を上げると上の方に彼の姿があった。滞空してる骸、京君だった。紫に輝く拳を構えて降下してくる。

 

「鉄砕拳!」

 

ライオンに当たる直前、腕を強く引いて勢いよく突き出すと左肩にあるラッパの様な部分が破壊された。左肩が破壊されたライオンは叫びを上げている。

 

「アガァァァ!!!テメェらぁ!!!」

「一か八か、成功したな」

「作戦通り…だね」

「お前のそれは作戦通りじゃねぇ。大丈夫か?」

「なんとかね……」

 

 剣を逆手にして杖代わりに立とうとすると力が上手く入らない。頭をやられていたのだから仕方ないのかもしれない。目の前を確認するとライオンはいつの間にか消えていた。これからどうするか話し合い、すぐに快斗君の方へ合流することになった。しかし僕はまだ少し動けそうにないため軽く休んでから行くことになった。別れ際に僕のことをイクサと言った意味が分からなかったけどすぐに理解した。

 

「だ、大丈夫ですか!?」

「何してるんですか宇田川さん!」

 

 よく聞き慣れた声だった。なんでこんな所にいるかは分からなかったけど怪我とかはしていないのはすぐに分かった。

 

「でっ、でも紗夜さん、この人凄いぐったりしてますよ!」

「だからと言って私たちがどうにか出来る問題でもないでしょう!?」

「ハハ…気にしなくて大丈夫ですよ、お嬢さん方」

「しゃ、喋った!?」

「さっき会話してるところ見てたじゃないですか!」

 

 目の前で紗夜さんとあこちゃんがコントをしているみたいだ。ここから離れるよう促し、僕は休ませてた体を起き上がらせる。とりあえず体が動くことを確認して向かおうとすると爆発音が聞こえた。急いで向かうとマントを脱いだエターナルと変身を解除させられ、転がっている男の姿があった。男の名は猪宮 崇、さっきまで僕を襲ってきたトリケラトプスのドーパントの変身者だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新一さんからの頼みもあって俺はトリケラとの一騎討ちに持ち込む。お互いに適度な距離を取ると戦闘態勢になる。

 

「俺の邪魔をすんな!」

「邪魔すんなっつってもな、俺も仕事なんだよ」

 

 ナイフを構えて突撃すると相手は何も持たずに突っ込んでくる。スピードは俺を上回って連続攻撃をしてくる。捌こうにも捌ききれないし避ける先に拳が飛んでくる。となるとナイフの戦闘スタイルは捨てるべきだと考える。ナイフをしまいマントを脱ぎ捨てる。トリケラに向かい直してボクシングのステップを踏んで挑発する。

 

「何してんだお前」

「お前のスタイルに合わせてやるよ」

「いいのか?死にに来るようなもんだぜ?」

「いいや、俺が勝つね」

 

 ステップを辞めて懐から銀色と赤のメモリを取り出してホルダーに入れる。

 

『ヒート、メタル』

「さぁ、タイマン張らせてもらうぜ!」

「バーカ、俺に敵うはずねぇだろ!」

 

 足を思いっきり踏み込んで相手に近づく。ストレート、ジャブ、アッパーを繰り出していく。途中で足を引っ掛けられそうになったがジャンプして回避し、その場で蹴ると顔面に当てることに成功した。だが予想以上にタフなのかすぐに反撃を入れられる。そもそもトリけら相手に顔面はミスだったか。奴は俺が適応するよりも早く殴ってくる。相手を波に乗らせればやられるのはこっちだと察して後ろに下がる。互いに距離を保ちながら少しずつ右に歩いていく。すぐに踏み込んで近づくと目の前から奴の姿は消えていた。すぐに下を見ると予想通り足元で蹴る準備をしていた。さっきのパターンなら聞かないと先にジャンプすると攻撃は当たった。トリケラは引っ掛けることではなく、腕に重心を置いて腹めがけてドロップキックを仕掛けてきたのだ。

 

「ガッ……!」

「まだまだいくぞ!」

 

 飛ばされた俺を追い越すように後ろに回ると尻尾で地面に叩き落としてくる。立ち上がる隙すら与えられず足を掴まれて投げられる。受け身を取りつつ地に足をつけるともう目の前まで奴は迫っていた。防御が間に合わないと察した瞬間トリケラの動きは止まった。体制を直しつつ横を見ると京の姿があった。

 

「遊んでる場合じゃねえぞ」

「遊んでねぇよ!アイツ……かなり慣れてやがる」

「まあ見てて大体わかる。お前に足りないものもな」

「あ?」

「速さだ。お前はアイツの動きに追いつけてない」

「じゃあどうすんだよ」

「前から聞きたかったんだけどよ、お前最大何本(・・・・)いけんの?」

「今のところ三本だけど………!」

 

 何の事かはすぐに分かった。今使えるのはエターナルを除いて最大三本。ただ三本一気に使うと終わった後かなり疲れるからあまり使いたくないのが本音だけど……ま、いっか!(脳死)

 俺は加速に使えるメモリを用意してホルダーにぶち込む。

 

『アクセル』

「増やしたところで!」

「ちょっとパクリになるけど、振り切るぜ!」

「さっき別のやってたろ」

 

 近くにいたバカの言葉を無視して突っ込んでいく。お互いに同じタイミングで足を踏み込んだが近づくスピードは俺が上回った。ヒートによって熱を加えられ、メタルによって拳自体の威力を上げたジャブとブローを繰り返し出していく。カウンターが来てもアクセルの加速ですぐに後ろに回って避ける。もう一度カウンターが来た時、今度はフェイクを噛ませて後ろに下がる。トリケラはすぐに自分の後ろに拳を突き出していたがそれは空を突いていた。油断しているところを加速して近づきアッパーを繰り出す。上に上がったトリケラが落ちてくる前にボタンを三つ押す。

 

『アクセル、ヒート、メタル、マキシマムドライブ』

 

 目の前に落ちてくる寸前まで拳を構え、目の前に来た瞬間加速と熱と剛力を組み合わせたストレートを打ち込む。胸部にもろに喰らったそれは爆発して地に落ちる。当然メモリは破壊された。ふぅ、と落ち着いていると後ろから足音が聞こえる。そこにはイクサの姿があった。

 

「今の音って」

「コイツがやった音」

「勝ちましたよ俺」

 

 ブイとピースして見せると変身を解除して今にも倒れそうな新一さんの元へ寄る。新一さんも解いた瞬間崩れかけて俺の肩を掴む。本人は申し訳なさそうにしていたが俺は気にしないでくださいとだけ伝えた。その後に謝られたがそっちも気にしないでくださいとだけ答えた。昨日、なんで新一さんはあそこまで感情的になっていたのか分からなかったが普段冷静なこの人がなるなんて滅多なことだ。深い事情があるに違いないと察した俺はとりあえず応急処置だけ受けてもらえるよう頼み込んだ。そして少し遅れたけどやっぱりメモリの疲労感が襲ってきた。




さて、この前の続きやりますか

京「いやお前、こんなシリアスの時にか?」

うん(笑顔)

京「えぇ……それでなんの続きだ?」

呪術0パロの続き

千「やるとしても何するのよ」

え、ここ





京「ぬわっ!?」バゴォン
ひ「京先輩!?何してるんですか!?」
京「見て分かれ!」
千「しぶといわね」

 「ばぁあ゛」
千「邪魔よ」
麻「(やばい、千聖さんキレてる)」ヒッ
京「(これがあの白鷺千聖か…!?ヤベェ、あの目「お説教が必要かしら」とか訴えかけてくる…!)
  死んだら祟るぞ!!瀬田!!」





京「薄々わかってたけど俺アイツにボコされんの!?」

だって配役的に……

京「やだよコエーよアイツ!」
千「誰が、コエーですって?」
京「あ」





さて紗夜さん達にはバレなかったもののこっから先どうなるんでしょうか。
そして京は生きて帰って来れるんでしょうか!

歌騎士の第一部が終わったのでアンケートとります!全部幕間のネタですけど

  • 二人のバースデーやろ!
  • パーティーしよ!ヘイセイヘイセイ
  • 誰か狂わせようぜ⭐︎
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