青薔薇の歌姫と白き聖騎士   作:OSTO文明

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お待たせしました!
二週間ぶりということで設定時間忘れてました……
幕間はまだ続きます、どうぞ!


第五話 NFO ねおふぁんたじーおんらいん 前編

「ネオファンタジーオンライン?」

 

 練習の休憩中にあこちゃんと話しているとゲームの話題を持ちかけられる。

 

「うん!りんりんもやってるの!」

「そうなの?」

「うん…いつもネットでやってるの……」

「ネットっていうことはパソコン?」

「うん!」

 

 パソコンは授業と資料制作でしか使ったことがなかったためゲームもプレイ出来ることを初めて知った。そして話を聞いていくと魔法や武器を使ってプレイするRPGらしい。ゲームはあまりしないので話を聞いていくと興味が湧いてきた。そして休み時間も終わり僕も夕飯の買い物に出た。商店街に向かうとすぐに魚屋さんが目に入る。

 

「今日の晩御飯は秋刀魚かな」

「カバヤキですか?それとも煮付けですか?」

「どちらも悪くないね……ってそうしたのイヴちゃん」

 

 活きの良い秋刀魚を探しながら考えていると後ろから声がしたため振り返ると制服姿のイヴちゃんの姿があった。放課後に会うのは何気に初めてかもしれない。

 

「私もお買い物です!」

「そっか、ちゃんと自炊してるんだもんね」

「はい!それでシンさんの晩御飯は何にするつもりですか?」

「そうだね、塩焼きにしようかな」

「美味しそうですね!他はどうするんですか?」

「昨日仕込んでおいた里芋の煮転がしがいい具合になっているだろうからそれと……あと豚汁かな。寒さも本格的になるしね」

「とても健康的ですね!シンさんは色々と作れるんですね」

「まだまだ修行中の身だけどね」

 

 その後に少し話しながら買い物をして解散した。今度剣道の稽古をつけてほしいとせがまれたが保留という形で流しておいた。第一できたとしてどこでやるつもりなんだろう。

 そのまま帰宅して晩御飯の準備を済ませるとちょうどのタイミングでお嬢様が帰ってくる。

 

「ただいま」

「おかえりなさいませ。晩御飯の準備がすぐに整いますがどうしますか?」

「……ねぇ新一」

「はい、如何なさいましたか?」

「一回やってみて欲しいのだけど」

「はっ、何なりと」

 

 告げられた通りの事をやろうとするが一度立ち止まり質問する。

 

「お嬢様、これは本来女の人…いえ、妻や嫁と言われる人がやる行為ではないのですか?」

「いいからやってみなさい」

「何故このような」

「ただの出来心よ」

「………わかりました」

 

 出来心ならやりたくはないところだがこういう時にこの人のお願いを断ると後々ツンケンした態度を取られる。そうなると少し厄介なので仕方なくやることにした。

 

「おかえりなさいませ。お食事にしますか?それともお風呂になさいますか?それとも……これ以上言う必要はないですね」

「なぜ遮ったの」

「いえ、僕を提示したところで何かあるわけではありませんし十中八九二つのどちらかなので必要ないかと」

「……つまらないわね」

 

 お嬢様は軽く舌打ちでもするかのようにリビングに向かっていった。ということはつまり食事を選んだのだろう。すぐに用意をして食事を始める。

 

「時にお嬢様、先ほどは何故あのようなことを?」

「京に言われたのよ。新一なら絶対やってくれるから頼んでみろって。きっと得られるものがあるはずだって」

 

 なるほど、納得がいった。後で京君にはお礼の電話をしておこう。変なこと吹き込んだ分はキッチリ落とし前つけてもらおう。

 

「ありがとうございます。納得がいきました」

「因みに新一に何かやらせてみたいと持ち込んだのは私よ」

「……左様、ですか………」

「それでなのだけど」

「はい」

「明日の放課後、Roseliaでネットカフェに行くことになったわ」

「それはまた急ですね」

 

 事の終始を聞いていくとどうやらあこちゃんがNFOでもらえるプレゼントが気になって練習に集中できなくなっているためせっかくだし皆でやろうということだ。断りきるかと思ったと伝えると最近時間の効率的な使い方に気づいたらしい。自分の主人が成長しているのを感じると嬉しくなる。夕食後片付けを終えて京君に電話をしてから残りの作業を終わらせた。

 そんなこんなで翌日になり僕達はネットカフェに来た。

 

「来ましたね、ネットカフェ!」

「僕初めて来たよ」

「そうなの?」

「うん、あまりこういうところに来る機会なかったから」

「あはは〜そうかもね〜」

「それでどうすればいいの?」

「パソコンのあるブースに座ってください。ここのパソコンにはNFOが最初から入っているのですぐにログインできますよ!」

「なかったらインストールするの?」

「うん…でも今回は大丈夫だよ」

 

 それぞれの席に座ってNFOの画面を開く。ログインと初回登録の表示がポップアップされ初回の方を選ぶ。するとすぐに名前を登録する画面が現れた。

 

「名前はどうしますか?」

「今回だけなら…個人の名前でいい……と思います」

「それもそうだね」

 

 一度シンイチと打ち込んでみるがふと思いつく。少し面白みに欠けるのではないかとなので少しだけ変えて名前の登録を済ませる。

 

「職業って何?」

「ゲームの中でも職業があって好きなのを選べるんだよ」

「警察とか?」

「ううん、剣士とかウィザードとか」

「それってシャバドゥビタッチするの?」

「新君……それ指輪の魔法使い………」

「なんでそういうのは知ってるんですか」

「京君が教えてくれますので」

「あの人一体なんなんですか………」

「それでどうすればいいの?」

「あこおすすめある?」

「そうだね〜リサ姉はヒーラーかな」

「ヒーラー?」

「皆を回復させる人のこと!」

「ん〜ならそれにしようかな。なんか向いてそうだし♪」

 

 それからお嬢様は歌を歌う役職である吟遊詩人、紗夜さんは引きつけ役になるタンクになった。僕は吟味してから決めようと思ったが職業画面を開いて目に入ったものに気を取られてすぐにそれにした。

 決める物は全て決まったのでログインすると村のような風景が描かれた画面になった。

 

「三人ともちゃんとログイン出来たね!」

「リサも出来たんだね」

 

 確認を取ろうとするとお嬢様と紗夜さんのチャットは起動されなかった。

 

「チャット機能使うことで話せるよ!」

「なるほど、少し難しいですね」

「nnn」

「お嬢様どうかなされましたか?」

「nihonngo ga saybere nai」

「少々お待ちください」

 

 席を立って隣の席に行くとキーボードを人差し指で操作しようとするお嬢様の姿があった。変換キーを押して試し打ちすると日本語になっているのをちゃんと確認できたので他に何かあったら呼んでくださいとだけ伝えて自分の席に戻った。

 

「出来たわ」

「よかったです。それにしても名護さんのその名前はなんですか?」

「確かにsin1って」

「そのまま読むと新一って読めるでしょ?ちょっと遊び心あった方がいいかなって」

「なるほど……それで職業はアーチャーですか」

「はい、弓には多少自信がありまして」

「本当ですか」

「はい、そういえばサヨさんは弓道部でしたよね」

「ええ、精神統一するのにいいので」

「わかります」

「皆ちゃんといるねー!」

 

 知らない名前がチャットに入って来たのを確認すると一部意外一瞬混乱した。えっと、聖堕天使?

 

「よかったーちゃんと入れて」

「えっと……」

「あこちゃんだよね?」

「そうだよーあこだよー!」

「宇田川さん…その名前は……」

「ふっふっふー、深淵の闇より出でし悲哀の翼。えーっと………生命の理を超えてババーンと舞い降りた聖堕天使、あこ姫!!」

 

 画面越しにおおーと拍手してしまう。人によってはそういうのもありなんだなと考える。まぁ僕がやることはないだろうけど。

 

「それより、ここはどこで、私たちは何をすればいいの?」

「あ、そうですよね。説明しますね( `・ω・´)ゞ

 ここは旅立ちの村といってNeo Fantasy Onlineの始まりの場所で小さな村なんですけど初めてゲームする人が絶対通る思い出の詰まった大切な場所で、この大陸、あ、フライクベルク大陸っていうんですけど、その最東端に位置するのが通称最果ての村とも呼ばれている所です('ω'*)

 フライクベルクは大陸中央でいつも戦争をしていてそこに近づくほど危険な場所が増えてくるんですけどそういう意味では旅立ちの村はゲームの中で一番安全な憩いの場所っていうかのどかな場所で、外に出ても危険なモンスターはほとんどいないし受けられるクエスト、これはゲーム内のお仕事みたいなものなんですけど、それも簡単で安全なものばかりだしゲームをあまりやったことがない人でもNFOの世界を楽しく体験できるようにちゃんと村の構造とかも考えられていてすごい良い所なんですよね( 'ω' )実はこの村も村長ダンケインさんはもともとこの世界では超有名な一騎当千の勇者だったんですけど彼がモンスターと戦ううちに大陸の至る所で人間同士でも争いが始まってしまって、それに巻き込まれる形で大けがをして戦えなくなってしまったんです(=ω=.)

 それでも悲願だったモンスターのいない平和な世界を作るためにこの小さな村からわたし達のような冒険者を何千、何万人と送り出して支援していて、あ、わたし達は今回そのダンケインさんの屋敷で下働きをしているジェイクさんという人から手紙を預かって、この村から西に少し進んだロゴロ鉱山のリンダさんに届けるのが目的なんですけど、さっきも言ったとおり村の近くは安全でも鉱山の奥にはちょっと危ないモンスターいたりなんかするのでちょっとだけ気をつけつつみんなでがんばりましょうね(oゝД・o)ノ」

 

 りんりんの説明を受けた僕達は絶句した。あまりにも早い文字の羅列スピードに一瞬置いてかれそうになった。資料を読む時は確かにその速さで読んではいるが相手が相手だったために遅れをとった。彼女の才能を発見したかもしれない。

 

「リンリンはキーボード打つのがうまくて、チャットがめっちゃ速いんだよっ!」

「そ、そんなことないよ(*ノノ)」

「あれ、みんなどうしたんですかー?」

 

 固まっているのも無理はない。こんなりんりん見るのは初めてだしたくさん話すのも珍しすぎる。とりあえず結論をまとめてジェイクさんのところに行こうとした瞬間ハープの音色が聞こえる。

 

「この音って」

「これって……歌スキル?」

「……って友希那さん、どうして歌スキル使ってるんですか?」

「知らないわ、ボタンを押したら勝手に出たの」

「もー何やってんの、ほらいくよ〜」

「これ、どうやって前に進めばいいの?」

 

 先が思いやられると思いつつも操作方法を教えながらジェイクさんのところに向かう。話しかけると聞いていた通り手紙を届けて欲しいと言われる。この人は何万通も手紙を出していると聞くが一体どうするのかとりんりんに聞くと冒険者の数だけ必要だから仕方ないとメタいことを言われてしまった。

 

「とりあえずジェイクさんの手紙を届けに行きましょうか」

「でももう少し経路について具体的に聞きたいですね」

 

 ジェイクさんにもう一度話しかけると同じ文章が返ってくる。何度も聞くが結局変わらなかった。

 

「おかしいですね、この人同じことしか言いません。よほど疲れているのでしょうか」

「NPCは同じことしか言いませんよ?」

「NPC?」

「簡単に言うとAIです。クエストを達成するまでは同じことしか言わないかと」

 

 じゃあこれがノンプレイアブルキャラクターってやつなのか。まさか京君が言っていた知識がこんなにも役立つ日が来るなんて思いもしなかった。ずっと同じ場所にいても状況は変わらないのでロゴロ鉱山に向かう。道中でレベル上げをしようと話していたがよくわからなかったのでそういうところから勉強しなくてはならないということがわかった。

 

「着いたことですしレベル上げしましょうか(^^)」

「どうやってやるの?」

「そこら辺にいるモンスターを倒すと経験値が貰えるのでそれの繰り返しです!皆でやってみましょー!」

 

 モンスターに近づくと戦闘になった。職業上アーチャーなので必然的に武器は弓だった。とりあえず狙い射てみると敵に当たる。そのまま撃ち続けるとHPがなくなってエネミーは消滅した。ドロップアイテムだのなんだの表示されて戸惑ったが次第にゲームに慣れてきた。レベルが上がると新しいスロットが追加された。

 

「りんりんこのスロットってなに?」

「剣士とか弓使いはスロットってところで自分の属性を決められるの。炎とか水とか色んなのが選べるから試してみて(๑>◡<๑)」

 

 つまりポ○モンになれるってことでいいのかな?よくわからないが属性を一つ選んでスロットに入れると技が増えましたと表示される。とりあえずこれでいいかと自分の中で納得させてクエストの目的地へと向かった。

歌騎士の第一部が終わったのでアンケートとります!全部幕間のネタですけど

  • 二人のバースデーやろ!
  • パーティーしよ!ヘイセイヘイセイ
  • 誰か狂わせようぜ⭐︎
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