金色のガッシュベル!!シン   作:レベルス

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魔界では重大な問題が起きていた。

そして人間界にも予兆が起きる


LEVEL1 異変

地響きのような凄まじい音が一つの部屋に響く。

魔物達が自分の腕を磨く鍛錬場ではガッシュとバリーが二度目の決戦をしていた。ギガノ・ゾニスとバオウ・ザケルガがぶつかり合う。

 

はじめの戦いは人間界(日本)で行われ、バリーがガッシュに勝利してブラゴとの初戦以来の敗北を与えた。しかし「優しい王様」への確固たる意志を目の当たりにしたことで、自分に欠けていた「目標」を手に入れたバリーは再戦を約束してその場を去った経緯がある。

 

(あの時に比べて格段に強くなってやがるな…。さすが魔王にのし上がっただけあるぜ)

 

(なんという威圧感であろう…。少しでも気を抜けばすぐにやられてしまうのだ)

 

バリーはガルゾニスとドルゾニスを連続で繰り出した。ガッシュはラウザルクで応戦する。至近距離の肉弾戦で鍛錬場にヒビが入らんばかりの勢いだった。ガッシュのジャブとバリーのひざ蹴りが同時に当たった。

 

途端にアラームが鳴る。2人とも肩で息をしていた。

 

「ウヌ、バリー。見事だな!腕が上がっておる。まだお主に勝てることが悔しいのだ」

 

「王になってからも修行は続けてるようだな、ガッシュ!術が増えていて驚いたがよ」

 

「護衛の任務には戻らんでも良いのか?」

 

「もうすぐ戻るつもりだ。今回は痛みわけだが、次は最後まで相手をしてもらうぜ!」

 

バリーはそう言って鍛錬場を後にした。そこへ、アースから通信が入る。

 

「陛下、鍛錬を終えられたところ恐縮ですが、まもなく魔神様がお見えでございます。早急に宮殿にお戻りくだされ!!」

 

ガッシュは技の応酬で散らかった床を急いで掃除すると走って駆け出した。王族のマントを羽織り宮殿に向かうと、魔神・ウィーランが待ち構えていた。

 

魔神とはその名の通り、魔界の平和を司る神のことで、魔王を上回る魔力の持ち主でもある。

 

「おお、魔神様!久しいのう」

 

「その無邪気さは相変わらずといったところか。魔王ガッシュ」

 

ウィーランは玉座に座るガッシュを見ると、玉座の隣にあるソファーへ座った。側近のアースとリーヤが止めようとするが

 

「邪魔しないでくれる?君たちはこれで十分だから」

 

第1の術、マムランで気圧を強めて2人を吹き飛ばした。

 

「これ以上手荒な真似はしたくない。話が落ち着くまで控えてくれ」

 

ウィーランは念を押すとアースたちを下がらせた。不気味なまでの静けさが王宮を包んでいる。

 

「それで話というのは何なのだ?」

 

「今、魔界にある異変が起ころうとしているんだ」

 

「異変…と申すと?」

 

「‘’’冥界‘’‘の支配者である冥王が、魔界を侵略しようとしている」

 

「竜界のアシュロン達も…」

 

「敗れた可能性は十分に考えられる。このままだと、人間界も最悪冥界の一部にされてしまうと推測している」

 

ガッシュは不安を抱いた。もし、人間界にまで争いが広がれば、清麿達が命がけで自分たちに力を貸してくれた日々が無駄になってしまう。なんとか平穏にすませる方法はないものかと頭を悩ませる。

 

ウィーランはそれを見透かすかのようにぼやいた。

 

「考え込みすぎなのは君の悪い癖だ。見ていて飽き飽きしてくるよ」

 

(ううむ、戦争は避けたい。しかし話し合いが通じるわけでも…。スポーツであればどうにかなるのだが…!?)

 

「そうなのだ!!」

 

閃いたように玉座から立ち上がるガッシュの声にウィーランは驚いて前のめりにひっくり返った。

 

「急に大声を出すんじゃない!心臓が止まるかと思ったぞ!?」

 

「す…、すまぬのだ」

 

「とりあえず事実だからそれだけ伝えるよ。まあ何かひらめいたみたいだから、何かあればまたくるよ」

 

ウィーランはそう言うと第二の術「マムルドンでシャボン玉のような泡の中に入り、飛び去っていった。」

 

(アシュロン達を倒した冥王…とは。クリアやファウードと比べてどのくらいの強さかはわからぬが…)

 

雨雲がこれから始まる壮大な日々を予感させた。

 

 

人間界 ==

 

フランス

 

フランスが誇る世界有数の名家、ベルモンド家。その令嬢である金髪に黄緑の眼をした美女・シェリーが豪邸の庭園で佇んでいた。ブラゴの本の持ち主であり、ガッシュ達最大のライバルとして彼とともに立ちふさがった強敵である。

 

シェリーはブラゴとの別れに浸る間も無く、親友のココやエレン・ラファエルとともに系列会社の監督と外交に追われる日々を送っていた。幼い頃の苛酷な英才教育や打倒・ゾフィスを目指した魔物達との戦いに比べると、彼女にとっては造作もないことだった。

 

自由時間が少ないことは変わらないが、平穏な日々に幸せを感じてもいた。

 

「次の休みは一週間後か…。でも待つと言うのも楽しいものだわ」

 

凛とした表情でスケジュール表を見ながら呟く。

 

(ブラゴの奴、今は魔界で何をしてるのかしら?あいつ協調性なさすぎるから、何かいさかいを起こさなければいいんだけど)

 

 

執事の入れてくれた紅茶を飲んでいた時、エレンとスペインから来たアリシア・バレラが遊びに来た

 

「シェリー、最近疲れてるわね。ほら、執事さんにオススメしてもらったクッキー持ってきたわよ?」

 

「ええ。ありがとう」

 

爺が老衰で亡くなった後、後任の執事は30代前後の女性・サラに変わった。細身でスーツ姿がよく似合う、気さくな女性である。

 

「これはお二方。ようこそ。何かお飲み物をご用意いたしましょうか?」

 

「私はマスカットティーを。アリシアは?」

 

「私はホットミルクをお願いします」

 

「承知いたしました。少々お待ちくださいませ」

 

注文を受けたサラがカウンターまで下がったのを見計らいアリシアが話を振る。

 

「ねえシェリー、明後日クラシックの演奏会があるんだけど、良かったら一緒にどうかしら?ココも誘ったんだけど、日本に滞在する用事があるって断られちゃったのよ」

 

ピアノやヴァイオリンなどクラシック音楽を嗜んでいたシェリーは、プロの音楽家が絶賛するほどの腕前だった。アリシアは評判を聞きつけたことと仕事続きの彼女へ息抜きを兼ねて提案したのである。

 

「ごめんなさいね。行きたいんだけど、その日は病院の慰問会と重なっちゃったの」

 

2人は残念そうにしたが、すぐに笑顔になった。経済格差が問題になっている中で教育や医療が受けられない人がいることを良く知っていたからである。

 

「確かに貧富の差で病院に通えない人がいるって大問題よね?シェリーのおかげで元気になる人がいたらもうけものよ?」

 

「そうそう。そのかわり、たまには私のふるさとにも遊びに来てね?」

 

「ええ。もちろん!」

 

やがてエレン達の注文した飲み物が運ばれた。3人は穏やかな時間を過ごす。

 

そんな3人を微笑ましい目で見つめながら、仕事に戻るサラだった。

 

(お友達のお心遣い、ようございましたね。お嬢様)

 

途端、急に空が暗くなり雷がゴロゴロとなり出した。しかも奇妙なことに、水色の稲光が発生したのである。

 

(これは…まさか、向こうで何か起こっているのかしら…?)

 

シェリーは何かを探るように目を瞑る。

 

エレン達はそんな彼女の様子を奇妙に思った。

 

「どうしたの?」

 

しばらくすると雷が止み、空が少しだけ明るくなった。

 

「シェリー!?」

 

ハッと目を開けると、シェリーはアリシア達に身体を揺さぶられていた。

 

「どうしたのよ?雷がなってからずっと」

 

「なんでもないの。ちょっと考え事を…ね」

 

「ちょっとにしてはだいぶ長かったわよ?何かあったの?」

 

「まだちょっとまとまっていないからはっきりしたら教えるわ」

 

シェリーははぐらかしてその場を切り抜けた。エレンとアリシアを帰し、自室へ戻って書類を見終えると、サラを呼びつけた。

 

「遅れて申し訳ございません。何か御用でしょうか?」

 

「急な天候の変化と水色の稲光がどうしても気になって…。小さなことでもいいから何か情報をもらえないかしら?」

 

「承知いたしました。しかし水色の稲光とは、気になるものですね」

 

執事は一礼して部屋を出た。

 

(あれ以上に激しい戦いが起こるかもしれないわね…)

 

シェリーは日本へ向かうココを案じた。

 

 

 

 





今回も閲覧頂きありがとうございます。

バリーとのライバル関係、そして新キャラウィーラン(ドラゴンボールのビルス様をイメージしていただけるといいです)シェリーの交友と高い観察力を描いてみました。

文章がまだまだぐっちゃぐちゃで面白みにかけると思いますが、編集に編集を重ねて書き切れるよう頑張りたいと思います。

次回のLEVEL2ではタネをちょっとだけ明かしますが、ガッシュとティオが人間界へ一時的に戻ります。キヨメグ 、ガッティオ要素がメインになると思うのですが、私の文章力がこの様なので期待しないでくださいね

それではまた!

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