金色のガッシュベル!!シン   作:レベルス

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仲間を求めて〜パートナーと仲間たち
LEVEL4 覇王ブラゴの誇り


==魔界==

王宮

 

帰還したガッシュとティオは、冥界に関する情報収集と仲間探しに努めることにした。とは言ってもガッシュは魔王としての公務、ティオはモデル兼プロデューサーなど互いに仕事を最優先にする必要があるため、時間は非常に限られていた。

 

「どうかなさいましたか陛下、筆が止まっておりますぞ?」

 

アースに注意されるのだから自分でも気がつかないくらいに気が気ではなくなっているのがわかる。いつもであれば前日に嫌なことがあってもみんなのためにと集中できるというのに、今日はなぜやら力が入らない。

 

「すまぬ。ありがとうのう、アース」

 

ガッシュは再び筆と印鑑を持つ手に力を込める。戦うと決めたからこそ、迷っていてはいけない。

 

『優しい王様』としての道のりは始まったばかりなのだ。ガッシュはそう自分に言い聞かせた。

 

ようやく仕事が落ち着きひと段落していた時のこと、通信機のバイブレーションが鳴り出した。

 

(これは!?)

 

ガッシュが応答のボタンを押すと、荒い息遣いが聞こえてきた…。

 

「ガッシュ・ベル…!!」

 

声の主は魔獄にいるブラゴからだった。

 

 

「情報を…よこせ。冥界の事について、聞かせろ…!!」

 

鬼気迫る様子である。もともと外見や声にも威厳がみなぎるブラゴではあるが、いつものそれとは全くもって違っていた。

 

「ブラゴ…お主もしややられたのか!?」

 

「やられた…?お前も奴らと出くわした口か?ならとっとと…」

 

執拗なブラゴの様子に恐れることなく現段階で知り得た情報を全て伝える。ブラゴは息継ぎをしながら聞いていた。

 

「ではお前が人間界で住んでいた土地にも潜入したということか?俺が戦ったのは、モルドレッドとかいう奴だ」

 

モルドレットは、緑の髪ウサギのような耳を生やしていた。ブラゴとモルドレットの戦闘はガッシュ達が魔界へ戻る当日の昼下がりに行われていたという事になる。

 

==魔獄==

 

魔境編(アニメオリジナル)の元凶であるグリサがモルドレットの術の前になすすべなく倒れる。

 

「…この私が、敗れようとは…」

 

グリザの様子を見たモルドレットは、勝ち誇ったようにグリサを見下ろした。

 

「体が大きくなってもこの程度か…。いいだろう。そろそろ終いにしようか」

 

不敵に笑うモルドレットの姿にブラゴは動じる様子すら見せない。

 

「何者だ?そこいらの雑魚とは違うようだが…」

 

「貴様、見る目はあるようだな」

 

息を吐くことも許されない緊張感が辺りを包んでいる。モルドレットは一本の長い棍棒を取り出した。

 

「片付けてやる…レイス!」

 

数発のレイスを打ち込むが、モルドレットは不敵に笑う。

 

「ドラグロン!」

 

モルドレットの棍棒が伸びて、レイスを打ち消した。

 

「ドラグレア!」

 

オレンジのまばゆい光がモルドレットを包む。目にも止まらない速さで、ブラゴの近くにまで距離を縮めた。

 

「速さだけはなかなかだな。アイアン・グラビレイ!」

 

無数の重力波がモルドレットに襲いかかる。しかしダメージはそれほど見受けられない。

 

「ギガノ・ドラグ!」

 

モルドレットが棍棒を振り回し、火の輪を作り出した。

 

ファイア!

 

合図とともに火の輪がブラゴに直進した。防御が間に合わずダメージを受ける。

 

「魔王と対をなす覇王も、所詮この程度か…」

 

勝ち誇るように、ドラグロンの連撃でブラゴを追い詰めていく。

 

「これは、奴を動かすまでもない。ラージア・ドラグーン!!!」

 

残像で長く、太くなった棍棒を作り、ブラゴめがけて殴り倒す。流石に勝負あったかと思われた時だった。

 

(!?)

 

‘’‘ガシッと言う音が響き、ブラゴのヒザ蹴りで棍棒の本体が吹き飛ぶ。

 

「棒術の使い手とは飽きるほど闘ってきたんでな…。何発かもらっただけで手の内がわかるんだよ…!」

 

「負け惜しみとは見苦しいものだ」

 

「ほざけ、リオル・レイス!」

 

棒状の重力が、モルドレットの腹を貫通した。もんどりうって倒れこむ。ブラゴはその隙をついて手に力を蓄えた。巨大な重力の塊が出来上がる。

 

「魔物を舐めるんじゃねえぞ…。ディオガ・グラビトン!!!」

 

モルドレットはとっさに避けて破壊力を分散させた。凄まじい爆発音が響く。

 

「面白いな、ブラゴとやら。認識を改めよう。しかし次に勝つのは我々だ!」

 

モルドレットはそう言ってその場を去っていった。勝利したブラゴもダメージは大きく身体中に傷ができていた。

 

(冥界だか何処だか知らんが、俺にここまでの傷を負わせた代償は高くつくぞ。貴様らのいいようにはならん、決してな)

 

「では共に戦ってくれるのだな?」

 

話を聞き終えたガッシュは再び念を押す。

 

「お前らと組むなどむしずが走る。ただ、目的が同じだけだ」

 

「下につくつもりなどない…と言いたいのであろう?」

 

しばしの沈黙が流れ、再びブラゴが口を開いた。

 

「全てが片付いたら、もう一度お前と戦わせろ。勝敗が五分で決着がついていない」

 

「ブラゴ殿、陛下に対して不敬で…」

 

アースが割って入った。しかし言い終わらないうちに、

 

「お前のような犬に用はない」

 

と凄みを帯びた声で反論される。ガッシュは条件を受け入れることにした。

 

魔王・ガッシュと覇王・ブラゴにティオを加えた魔界側は更なる戦力の補強に努めることとなった。

 

 

 

==冥界==

 

きらびやかな衣装と王冠を身にまとった若者が椅子に腰掛けた。

 

「モルドレットとランスロットを小手調べで行かせたつもりだったが、私側近を本気にさせ負かすとは…。魔物というのも相当侮れない種族かもしれん」

 

青年は呟くと従者を呼びつけた。

 

「モルドレットとランスロットに伝えておけ。生きて帰ってきてくれて感謝する。今しばらく身体を休めるようにとな」

 

「かしこまりました」

 

従者が下がったのを確認し、青年は1冊の書物に目を通す。ランスロット達が取ったメモが書かれていた。

 

(魔界以外で魔物が術を使うときはパートナーになる人間の力がいるらしいな。こちらも急がなければならんようだ)

 

書物を閉じて寝室へ戻った。

 

 

 




今回も閲覧ありがとうございます。

クリア編はしっかり見ていませんが、アニメオリジナルの異世界編は見ていたのでガッシュとブラゴの共闘は絶対に描きたいと思っていました。1日一本上げるつもりが大幅に遅れ、編集に編集を重ねて読みにくい点も多々あったと思います。申し訳ないです。


ブラゴが早期に仲間入りを果たし主力の3名が加入。そして冥界にいた青年は一体だれか?

次回も頑張って書きますのでよろしければご覧ください。

登場して欲しい魔物やキャラクター、入れて欲しいフレーズ(セリフはありますか)

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