ジャンプワールドオールスターズ 鬼滅の刃編   作:犬原もとき

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書ききったので投稿。
終わりまで止まるんじゃねぇぞ…


プロローグ

ゲームでチートを使うのはアリなのか?

多くのゲーマーはこう言うだろう。

邪道だ。と。

僕はそうは思わない。

無論チートの被害に合えばコノヤロウとも思うし、お前の両手をBANしてやろうか?!とも思う。

けれどオンラインでそれをやればアカウントは無効になるし、売りさばけば当然前科者になる。

オフラインソロでやってるならそもそも議論に上げる方が間違いだ。それは個人趣味の領域だ。

某オンラインゲーム小説のとあるキャラが主人公に向かってチートだのなんだの言っていたが、僕からすれば攻略する意志がないのと同意だ。

そもそも黒幕がそんな自分の世界を壊すような存在を見過ごすとは到底思えないし、仮にチートを使っていて利用停止されていないなら、そいつに任せておけばクリアできるわけだ。黒幕にとってはともかく、被害者側からすればメリットしかない。

まぁ、あの世界のゲーマーは基本的に人間性がひどい奴らしかいないんだけど。

とにかく僕が何を言いたいのかと言うと、チートは最高ということだ。

他人に迷惑にならなきゃいいんだよ。

フレイザードも言ってたじゃん。戦うよりも勝つ方がいいって。

「さーて、モッドもチート呼び出しも覚えたし、早速やるか。ジャンプワールドオールスターズ」

ジャンプワールドオールスターズ

週刊少年ジャンプで連載されていた漫画の数々を一つのゲームとして纏めたのがこのゲームだ。

リリース当初は詰め込み過ぎて不評だったが、作品毎のDLCが追加される毎に評価はジワリジワリと覆り、現在ではオールインワンパッケージが出るほどの人気だ。

僕は早くからこの作品の価値に気づいていて、早期購入以来プレイしているヘビーユーザーだ。

VRでもってプレイするこのゲームは小さい頃思い描いた超人になれるというのもポイントだ。

さて、いつもは無敵とかなんだとか使ってプレイするけど、今回は趣向を変えよう。

今回使用したモッドは戦闘バランスのオーバーホール、追加の自宅、能力の上限開放、エトセトラエトセトラ…。

その中で最も重要なのはアダルト系モッドとアダルト系チートだ。

セクシーな見た目になる美化モッドはもちろんの事、プレイしながらでも体型を好きに弄れるモッドや、プレイヤーと行為をする物もある。

売春させる事もできるし、レイプも勿論できる。

非常に完成度の高いこのアダルト系改造の道のりは長かった。

その分多くの中毒者を出す程のクォリティになっている。パトロンになった僕も鼻が高いというものだ。

因みに投資額は1000万だ。

リターンに見合ってない?バカを言うな。

八百万のおっぱいが。ねじれのムチムチボディが。

アイミのエロティックボディが。蜜璃の乳柱が。

美樹のロリ巨乳が。ロビンの瓢箪ボディが。

全部好き放題にできるんだぞ?誰からも文句を言われずに。

払うだろう……!金で実現できるなら……!払う……!

1000万……!2次元に行くのに……1000万……!

安い……!人類の夢が叶うのに……!安い……!

動作確認は終えた。既に感触も確かめている。

気をつけるべきは戸締まりと防音と…。

さぁ!準備万端。プレイスタートだ!

 

 

新しく初めてキャラメイクを終えた僕はこの大地に立っている。

最初のステージはトリコだ。

僕はここで食義を含めたいくつかの技を習得する。

何もしなくてもネオは倒されるし、トリコの世界は何よりご飯が美味しいしグルメ細胞のお陰で死ににくくなる。

早速知っているコンソール画面を呼び出し、ステータスを上げて最低限僕が好きな食材を単独で狩れるレベルにまでしておく。

さーて行くか!

 

「こんなところかな?」

アイリス 男

24歳 レベル101

STR 174 MND 114 HP3820

DEF 208 INT 205 MP3190

VIT 109 LUK 252 CRI164

技 パイルバンカー ツインバンカー スクリューバンカー 神の杖 ノッキング タイムノッキング

スキル 食義 食没 料理Lv10

フルコース

オードブル アーモンドキャベツ 捕獲レベル1

スープ  コンソメマグマ 捕獲レベル2800

魚料理 フグ鯨 捕獲レベル28

肉料理 にんにく鳥 捕獲レベル45

メイン 

サラダ メテオガーリック 捕獲レベル不明

デザート シャボンフルーツ 捕獲レベル98

ドリンク スパークサンダーサイダー 捕獲レベル639

こう見ると上から下への落差がすごいなぁ。

でも仕方ないじゃん?アーモンドキャベツ美味しいんだもん。

カロリー凄すぎて現実に帰っても残ってる感あったりするけど。

さて、あとはメインを決めればトリコの世界は一先ずのクリアだ。

ぶっちゃけトリコの世界てやりたいことって飯食うことぐらいしかないんだよね。

作者があんまり女描かないもんだからメインキャラの大半は男だし。

男の娘もいないし。

つーわけでさっさとメインを決めたいけどこれがなかなかなァ…。

流石この世界のメインコンテンツなだけあって、どれを見てもそれだと感じるし、そうじゃないとも感じる程に、食材は豊富だ。

まぁいいか。いざとなれば適当な食材でもメインに据えよう。

この世界で欲しいものは手に入っているし…。

 

「結局最終戦が終わっても見つからなかったよ…」

響き渡るエンディングテーマを遠くに聞きながら、僕は遠い目をしている。

そう、結局メインとなる食材は見つからなかったのだ。

どれもしっくり来なかったのだ。

だがまぁいいか。人生のフルコースを完成させるのはメインコンテンツでもありエンドコンテンツでもある。

だからこそトリコの世界を選んだ。

トリコの世界はストーリーが終わるとDLCが無くとも宇宙航行できる物があれば他の世界へファストトラベルできる。

トリコが原作とは違いこのゲームで人気な点の一つだ。

つまり他のDLCの体験版的なことが出来る。

まぁ、全部購入している僕には関係のない話だ。

気を取り直して早速他の世界へとジャンプしよう。

「ここにおったか」

この声は…

「全くお主という男は…世界の危機であろうと1ミリもブレんな」

「ユダ先生」

僕の料理の師匠。原作でもファンのユダ先生だ。

「無事に世界は救われたようじゃ。故に聞かせてもらおう。ワシの店『膳王』を継ぐかどうかを」

マジか。正直前に適当にはぐらかしたときスッゲー起こってたしフラグ折れたと思ってたわ。

僕は器用さが低い。故にユダ先生の繊細な技術を必要とする、薬膳料理は習得できなかった。

丁度いいやと思って店を飛び出し、美食屋家業に移ったのは懐かしい。

「お主の不器用さは知っている。だが知恵がある。そして努力家だ」

すみませんユダさん。僕の能力はチートなんです。

「ふふふ…そんな事はないという顔をしておるな」

「うぇ!?」

え?心読めるの?

「お主のフルコース、メインが決まっておらぬが、それは何故かわかるか?」

「いえ、全く」

教えて下さい先生。

「お主が自由なようで自由でないからじゃよ。どこか誰かに遠慮している」

遠慮しているつもりは無かったんだけどなぁ。

「ふふふ…自分の心というのは案外自身でも分からぬものよ。さて…」

ユダ先生がそっと懐から何かを取り出す。

風呂敷に包まれているそれを先生が開けると、そこにあったのは…。

「米?」

「うむ。グルメ界で見つけたものだ。お主のフルコースに良いのではないか?と思ってな」

つまりどんなものかは分からないと…。

うん。とりあえず食べてみるか。

「一つ頂いても?」

「勿論。その為に持ってきたのだからな」

じゃあ遠慮なく。

「頂きます……」

こ、これは……。

「メイン確定ですわ」

噛めば噛むほど味が変わるのが米。

この米は逆だ。噛むほどに味が無くなる。

これまで食べた味を優しく解していく。噛み続けたらやがてなくなると確信するほどに。

そしてそれが凄く良い。僕のフルコースにはソレが良いんだ。

とにかく味のパンチが強い僕のフルコースを、コイツが和らげてくれる。

そして程よく噛めば、前の料理の味を残しつつ、次の料理を楽しことができる。

恐らくこいつ単体だとそこまで価値はない。だけど、他の食材と組み合わせることにより、その真価を発揮する。

さすが先生だ…僕なんかじゃ見つけられなかった。

「先生…」

「この米は無色米というらしい。稲の頃から透明で普通なら見つけられん食材じゃが、人間界へ帰る途中偶然目にし、ゲットしたのじゃ」

種籾だと言って小袋を渡してくれた。

「ありがとうございます先生。お陰でフルコース…完成しました」

 

フルコース

オードブル アーモンドキャベツ 捕獲レベル1

スープ  コンソメマグマ 捕獲レベル2800

魚料理 フグ鯨 捕獲レベル28

肉料理 にんにく鳥 捕獲レベル45

メイン 無色米 捕獲レベル5000

サラダ メテオガーリック 捕獲レベル不明

デザート シャボンフルーツ 捕獲レベル98

ドリンク スパークサンダーサイダー 捕獲レベル639

フルコース完成ボーナス ステータスに永久ボーナス

アーモンドキャベツ 交渉の際に+4%のボーナス

コンソメマグマ 熱・爆発・火耐性に+1130%のボーナス

フグ鯨 重力・毒・水耐性に+873%のボーナス

にんにく鳥 スタミナ・HPに+30%のボーナス

無色米 任意のステータスに+980%ボーナス

メテオガーリック スタミナ・HP・STRに+990%のボーナス

シャボンフルーツ MND・LUK・INTに+820%のボーナス

スパークサンダーサイダー VIT・CRI・雷耐性に+721%のボーナス

ちょっと規格外すぎる上がり方じゃないですかね?(驚愕

そりゃ解放モッド入れたけどこの上がり方は予想以上ですわ。

 

STR 1772 MND 902 HP 196212

DEF 208 INT 1681 MP 25830

VIT 1854 LUK 2066 CRI 1182

 

HPの桁がおかしくないですかね?

まぁDEFが低いからそこは見逃してもらおう。

しかしVIT上昇はありがたい。無色米の指定ボーナスもあって薬膳料理も楽楽覚えられる。

うぅむ…覚えられると分かったら途端に惜しくなっちゃったぞ。

いいか!覚えちゃおう!

「先生…例の話ですが…」

「ふふふ…分かっておるとも。予想はしておったよ」

What?

「これを授けよう。私が直筆で書いた薬膳料理の指南書じゃ。1ミリたりとも書き漏らしはない」

マジか。ユダ先生直筆とか垂涎ものですやん。

「アイリスよ。膳王を継ぐ等と狭い枠で納められる器では無いと私は見抜いてたよ」

「先生…」

「だが、もしお主が旅に疲れた時は、何時でも戻ってきなさい。この膳王ユダが饗そう。比類無き無敵のフルコースでな。1ミリとて残してはならんぞ?」

そう言ってユダ先生は、パチリとウインクを飛ばす。

ユダ先生…貴方のそういうところ好きです。

「先生…ありがとうございます!」

「ふふふ…では行ってきなさい。また会える日を楽しみにしているよ」

「はい!」

そう言うと僕は早速その場を後にするのだった。

 

勢いのままトリコの世界を出たけど何だったんだあれ?

まぁお陰でステータスは上がったし、ユダ先生の薬膳料理は習得できたし、ユダ先生直筆サインも貰えたしいいか。

さて、このステータスでも実は全然安心できない。

なにせジャンプはパワーインフレの著しい世界だ。

どんなに強くても安心はできない。

だけどまぁ、僕は原作の流れに沿って色々するわけじゃないしいいか。

そしてタイムノッキング。これは時間停止をそれっぽく言い換えただけのモッドだ。

タイムノッキングは次郎が使っていたノッキングタイムと違い、世界そのものを止めるノッキングという設定だ。

うふふふ…さぁ、どの子から手篭めにしてやろうか…。

 

 


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