ジャンプワールドオールスターズ 鬼滅の刃編   作:犬原もとき

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無限列車に行く前に

炭治郎視点

 

「刀が折れねぇかまで確認してからが引き渡しだ」

そう言ってエルガルドさんは俺達の任務に着いてくることになった。

鉄穴盛さんと鋼鐡塚さんは帰っていった。

出発までの間に、エルガルドさんにもし目の前で折られたらどうするのか聞くと

「そんなの決まってんじゃねぇか。打ち直すだけだ。今度はもっと頑丈にな!ガッハッハッハ!」

と笑った。俺の日輪刀もエルガルドさんに打ってもらいたい。怒らないし。

アオイやカナヲとも話をした。

アオイは剣を振れない事を気にしてたけど、以前アイリスさんがアオイが薬膳料理を覚えてくれるから、心の底から助かっている。と言うことを伝えたら嬉しそうな匂いがした。

カナヲは心の声が小さいから、カナヲが持ってたコインを使って賭けをした。まぁ、一度ダメでも何度もやるつもりだったけど。

カナヲも心のままに生きていけたらいいなぁ。

その後、蝶屋敷の持ち主で元柱のカナエさんからカナヲや皆をよろしくと頼まれた。

カナエさんは元々柱だったけど、ある上弦の鬼と対峙したとき、瀕死の重症おったらしい。

その時偶然居合わせたアイリスさんのお陰で一命を取り留めたけど、もう鬼殺隊としての仕事が出来ない身体になったという。

カナエさんが言うには、緊急事態だった為、俺達のようにグルメ細胞を馴染ませる事が出来なかった弊害だと伝えられた。

それでも死ぬ寸前の人間がああして生きていられるほど回復出来たのは純粋に凄い。

ただ、アイリスさん曰く柱だったから成功した事例だそうだ。

普通は急激な細胞の変化と自己再生能力に身体が追い付かずに、却って死を早めてしまうらしく、ギリギリの賭けだったらしい。

思うところが無いわけじゃないけど、俺達の家族を襲ったのが鬼舞辻無惨なら、幾らアイリスさんでも死んでしまったかも知れない。

その上弦の鬼も圧倒はしてたけど斃すことはできず、逃げられたそうだし。

でも今度からは日輪刀があるんだ。

鬼舞辻を斃す日はすぐそこだ!

 

アイリス視点

 

「よし。ちゃんと僕の薬膳を食べてるようだね」

「はい。欠かしてません」

診察しているのは不死川玄弥くんだ。

鬼食いという特異性を持って戦う彼の負担を、なんとか減らせないかとしのぶに相談され、禰豆子ちゃんの人間復帰の料理に苦心していた僕は、息抜きと手掛かりになるかもと言う打算を含めて、彼の為に薬膳を作った。

結果として言うとデメリットを完全に帳消しする事は出来ないが、薬膳を食没する事で、バッドステータスを順次解消する事で、デメリットの大きな軽減には成功した。

更に本人の類まれなるフィジカル面を強化する為、食義を教えたのだが、習得は驚く程早かった。

食林寺の師範代として認識されており、あの珍師範が一発で名前を覚えるくらいだ。

僕はゲーム内の時間じゃ2年掛かったのに…。

これで原作のように上弦の壱を食べて死ぬ様な事は無い筈だ。

また、原作と違い食義を修めたことで、功名心や無力感が無くなり、生来の優しさが全面に出ている。

一番変わったんじゃないかなこの子。

「まだ上弦や下弦と大敵はして無いから、何とも言えないけど、この分だと斃すのは難しくても、手も足も出ないなんてことにはならない筈だよ」

「油断大敵っというやつですね。ご忠告ありがとうございます」

深々と頭を下げる玄弥くん。

うーん。良い子だ。炭治郎と良い玄弥くんといい親族の教育が行き届いてるなぁ。

だからこそ

「二人が仲違いしてるのがなぁ…」

玄弥くんが去ったあと、僕はそう呟いた。

 

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