ジャンプワールドオールスターズ 鬼滅の刃編   作:犬原もとき

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対決!黒死牟

「界王拳!4!倍!!ずぇい!!」

「むっ」

口火を切ったのは僕だ。

理由は簡単だ。

雲の呼吸は対月の呼吸だからだ。

他の世界を回っている内に、4倍界王拳も安定して使えるようになった。

しかし流石厳勝。

完璧に意表を突いたのにギリギリ反応した。

だが上空に上げることは成功した。

ぶつかり合った衝撃でみんな吹っ飛んじゃったのは申し分ないと思ってる。マジで。

「月の呼吸 拾ノ型 穿面斬・籮月」

来た!

早い!

だがこれなら余裕だ!

「雲の呼吸」

見せてやるよ!

「中層の型」

これが対月の呼吸専用!

「朧雲!」

 

黒死牟視点

 

「これは…!」

無惨の話していた童が見たこともない呼吸で技を放つ。

それは正しく月の呼吸殺しとも言うべきものだった。

私が月の呼吸の型を放てば、朧雲という技で全て返される。

壱から拾までの型全てだ。

更に言えば元より怪しかった地力の差も、赤い闘気を纏った時より大きく離されている。

だがそれならば勝ち目もあろう。

良い剣士だ。

猗窩座は卑怯だの何だの言っていたが、私からすれば彼の言い分は正しい。

所詮強さとは手段の結果だ。

誇りある戦いなど後世の後付や本人の自己満足に他ならない。

勝てば良いのだ。例え相手が老いさばらえようと。

そして勝つとは生き残る事だ。

そこに貴賤などない。

ただ生き残った勝者と死んだ敗者があるだけだ。

故に。

時間に余裕がある私が勝つのは道理だ。

「月の呼吸 弐拾ノ型」

やつの雰囲気が変わる。

どうやら察したようだ。

だが半歩遅かったな。

「新月 厭忌月・銷り」

「新月!?くっ!」

勘付いたか。

この型に朧雲は通用せぬと。

 

アイリス視点

 

「くっそ!やっぱりあったか!」

75も型があるんだ!そりゃあるに決まってる!

対応の対応策くらい。

分かっちゃいたけど実際やられると焦っちゃうな。

「素晴らしいな。まさかあそこから反応してみせるとは」

「やらなきゃ死ぬんでね」

死にたくないのよ。

「ほぅ。童とてそう思い鍛錬を積めばそうなるというのか」

ん?

「いや、確かに僕は小さいけど童って年じゃないぞ」

「ぬ?」

「僕はこう見えて24だよ。悪かったね。小さくて」

「………それはすまなかった」

………おいどうすんだよこの空気。

「……そうか。そういうことか」

今度はなんだ?

「げに天晴なり。身体が育たぬと知りながらそこまで磨き上げる。真に一つの刃と称してよかろう」

……うん。何か知らんが乗っかっておこう。本人も納得してるみたいだし。

「そりゃどうも」

「既に私は人ならざるもの。然して嘗ては日ノ本一の侍を志した」

そう言うと若干緩かった空気が再び締まる。

第2ラウンドってやつか…上等。

「十二鬼月が筆頭。上弦の壱、黒死牟」

黒死牟が名乗りを上げて構えを取る。

「鬼殺隊。専門薬膳料理人、食柱及び雲の呼吸、雲柱。アイリス・ルーティアエレー・大山」

僕もそれに答えて改めて界王拳4倍を発動し、構える。

「いざ」

互いの刀を握る手に力が籠もる。

「尋常に」

互いを見合う瞳に熱が籠もる。

「勝負!」

互いのぶつかる声を皮切りに、再び死合の幕が上がる。

 


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