ジャンプワールドオールスターズ 鬼滅の刃編   作:犬原もとき

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鬼滅のなんとか

ここは鬼滅の世界にしよう。

原作介入とかあまりしない方の僕だけど、ことこの作品に限っては積極的にしていきたい。

童磨と無惨マジコロス。

その為にはまず…

「鬼殺隊と合流しないとね」

幸いにして今は童磨のクソヤローがカナエさんを殺そうとする位だ。

正確な場所は分からない上にさしもの僕でもアホみたいにある人物IDは覚えていない。

よってチートによる追跡も無理。

出来るなら五体満足で助けたいけど…。

 

数時間後

 

 

ーーー!!やっと見つけたーーーーー!!

いかん!カナエさんが虫の息だ!

殺らせるか!お前が死ねや童磨ーーーー!!!

「万膳薬刀!」

「ん?」

「医食同源一切抜締!」

説明しよう!

一切抜締とは、複数の締めが必要な繊細食材に対して使用する繊細技術である!

なお童磨は鬼畜外道のクソヤローなので同時に骨を抜き取っておく!

普通にグロい絵面なので大人こども関係なく見られたもんじゃないね!

「うわっといきなりなんだい?酷いなぁ」

「パイルバンカーーー!」

「ちょっ」

「パイルバンカー!パイルバンカー!パイルバンカー!兎にも角にもパイルバンカーーーーーー!!!」

息をつかせぬ連続パイルバンカー。新しい技に目覚めそう。

というか閃いた。

「いい加減に…」

「うおおおぉぉぉぉ!喰らえ!!マシンガンパイル!!!」

高速で打ち出される杭はさながらマシンガン!

秒間38発。質量1tの杭の雨だ!防げるもんなら防いでみろや!!

「オオォラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!」

「ちょ!ま!本当に何!?何なのいきなり君は!?」

「通りすがりの薬膳料理人だ!覚えてあの世に逝きやがれこのド腐れがーーー!!!」

細切れになっている童磨だが残念ながら僕には倒す手段がない。波紋の呼吸も覚えてないし、日輪刀だってない。

童磨が余裕気味なのもそのへんに由来しているんだろう。

しかし、再生速度を有に上回るこのマシンガンパイルを前に、ろくに反撃の隙きをつかめていたい。

つまりは千日手なんだけど

「姉さん!!」

ここでしのぶちゃん登場。

これで童磨にとって分は悪くなった。

一瞬の硬直は僕の前では致命的だ。

VIT3170をなめるなよ!

「吹っ飛べ!オォラァッ!!」

「ぐふっ!!??」

童磨顔面にシュウウゥゥーーーーーッ!!超☆エキサイティン!!!

宣言通りはるか上空へと吹っ飛んでいく童磨の頭は、途中で現れた襖の中へと飛び込み、消えていった。

ちっ、鳴女か。アイツめんどくさいんだよな。

「姉さん!しっかりして!姉さん!」

おっと。どっか行った奴はどうでもいい。

今は救える命を救わなくては。

「ちょっとどいて!」

「離して!姉さんが・・!」

「まだ助かる!僕が助けてみせる!!」

「どうやって・・・」

おそらくしのぶさんも分かっている。

これは助からないと。

そりゃそうだ。内臓が引きずり出されている。

普通なら助からない。

だが問題ない。そこに身体があるのなら・・・!

「先生・・・力を貸してください」

そう言って僕は万膳薬刀を構える。

しのぶちゃんが息を飲む。

「あなた・・・!!」

「医食同源・・・蘇生切り」

素早く、そして正確に細胞の隙間を捌き、自己再生能力を活性化させる。

しかしこれだけでは足りない。

ここから更に栄養価の高い食材を食べさせなければ・・・。

「君。少し協力してほしい」

「な、何をした!姉さんに何を・・・」

「良いから聞くんだ!今から君が口移しでこれを食べさせるんだ」

そうして僕が渡したのは調理済みのメテオガーリックとスパークサンダーサイダーだ。

僕のフルコースメニューだけど他に栄養価の高い代物なかったんだよ・・・。

「これは・・・」

「はじめに断っておくとこれはめちゃくちゃ美味い上に数が少ない。うっかり飲み込まないようにしてくれ」

メテオガーリックはそれそのものが滋養強壮効果の高い食材だが、スパークサンダーサイダーと合わせて食べるとスパークサンダーサイダーの凄まじい刺激が効果を更に跳ね上げる。

「僕がやっても良いけど性別は違うし、食べ慣れちゃってるから加減がわからない。君が飲み込みやすいと思うまで噛んで、彼女に口移しで食べさせるんだ。そうすれば助かる」

「・・・・それを信じろと?」

「信じて。時間はない」

暫く見つめ合うも、そう間をおかず決心したようにメテオガーリックとスパークサンダーサイダーをひっつかみ、口の中へ含む。

目を白黒させて暫く呆然としたあと、思い出したように口を動かし、カナエさんに口移しをする。

うーん・・・実に眼福。美しい。

コクコクと喉を動かすカナエさん。

その瞬間、傷はみるみるうちに塞がっていく。

因みに飛び出た内臓は全部切り取った。雑菌まみれで危険だからね。

しばらくすればすぅすぅと寝息を立て始めた。

ふぅ・・・なんとか成功したみたいだ。

グルメ細胞を持ってないから、失敗するかもしれないと危惧していたけど、ちゃんと機能して本当に良かった。

「傷が・・・」

「グルメ細胞を持ってないからちゃんとなるか不安だったけどどうにか成ったみたいだね。本当に良かった」

原作ファンには悪いけど、悲しみなんて少ないほうが断然良いと僕は思う。

限りなくリアルに感じられるゲームだからこそ、僕は僕が思う最高のハッピーエンドを目指す。

そのせいで原作とはかけ離れようと、これは僕が作る話だ。誰にも文句は言わせない。

これが僕が作る鬼滅の刃・・・言うなれば鬼滅の・・・鬼滅の・・・うん!まぁいいか!

 


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