炭治郎視点
急いできてみれば、村田さんに無惨の攻撃が迫っている。
大丈夫だ!助ける!
そんな気持を込めて叫べ!
「村田さああああぁぁぁぁん!!!」
無惨と村田さんの意識がこちらに向く。
無惨は見せつけるように動きが止まる。
やったぞ!成功だ!
「水の呼吸 捌ノ型」
「炎の呼吸!壱ノ型!」
その一瞬を義勇さんと煉獄さんが掴み取り、一気に無惨に迫った。
「何っ!?」
「滝壺!」
「不知火!!」
動揺した無惨を二人の技が斬る。
そして珠世さんへの道が開いたのなら!
「愈史郎さん!!」
姿が見えないけど、愈史郎さんが珠世さんを掴み引き摺り出している。
「なに!?貴様…!」
「珠世様は返してもらうぞ!!鬼舞辻無惨!!」
「させる……ぐあっ!?」
愈史郎さんを殺そうとした無惨を、誰かが邪魔をした。
あれは!
「いやあああああぁぁぁぁぁぁ!!!??(汚い高音)何?!何なの!?何あれ?!思わず攻撃しちゃったけどさぁ!?何なのよあれ?!炭治郎!あれ何?!もしかして鬼舞辻!?」
「善逸!!」
生きていたんだな!
「この…!」
「余所見してんじゃねえええぇぇぇ!!」
「ぐぉ!?」
「伊之助!」
「待たせたな権八郎!!」
「違う。炭治郎」
「伊之助!カナヲ!」
二人が来たってことは…!
「ずええええぇぇぇぇりゃああああああぁぁぁぁぁ!!!」
「ぬ!?うおおおおぉぉぉあああああぁぁぁぁ!!??」
「しのぶさん!?」
え?今の…え?!しのぶさん!?
凄いぞ!無惨も踏ん張っていただろうに向こうまで後退させられた!
「よし!絶・好・調☆!!」
なんだか何時もと雰囲気が全然違うぞ!?
なんと言うかやけくそになってる様な違うような…でもやっぱりやけくその様な…なんだこれ?!
「………(一体どうしたんだ?)胡蝶」
「なんですか冨岡さん!?大丈夫ですよ冨岡さん!えぇ!私は大丈夫ですとも冨岡さん!!」
全然大丈夫そうに見えませんしのぶさん!?
「うむ!そちらも何事も無かったようで安心した!」
「えぇ!何事もありませんでしたとも!えぇ!えぇ!」
「…………う、うむ!そうか!そうか!」
あの煉獄さんが言い淀んだ!?しのぶさんに何があったんだ!?
「おのれ……貴様らぁ……!」
「COOOOOOooooo!!!」
この呼吸音は!
「なっ!?」
全集中のどれにも当てはまらない独特の呼吸音は!!
「波紋疾走<オーバードライブ>!!」
「ぐおおおぉぉぉ!!??き、貴様あああぁぁぁ!!」
「アイリスさん!!」
倒したんだ!!上弦の壱を!
「さぁ皆…ラストダンスだ!派手に行こう!!」