ジャンプワールドオールスターズ 鬼滅の刃編   作:犬原もとき

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そんな血鬼術僕は知らない 那谷蜘蛛山在住の下弦の陸

アイリス視点

 

さて那谷蜘蛛山。

しのぶちゃんは西。富岡くんは東で僕は南から行ってるわけだけど、まぁ見事に死体ばかりだ。

隠の子達が見つけやすいよう一箇所に纏めつつ、居ないだろうけど他の鬼に食べられない様、藤の花エキスを辺りにぶちまけておく。

藤の花を抽出して出来たこのエキスは一滴だけでも下級鬼なら1分程で死ぬし、理論上は10滴程で下弦の鬼も殺せる。上弦はちょっと未知数で分からないけど。

まぁ、僕はチートで大量に増やしてるんだけどさ。

ともかく一瓶まるごとぶち撒けておけば隠は匂いで気づくし、匂いが濃いから鬼は近寄れない。一石二鳥だ。

それが終われば開けた場所に向かって走る。

当たり前だけどこの辺は原作通りに鬼は殺されている。

これ僕が一番ハズレくじじゃんかよ。

 

死体の安置などを終え、しのぶちゃんと合流するべく西へと向かう。

途中死にかけの善逸くんを見つけたからタピオカミルクの実を飲ませ、安静にして待つように伝えておいた。

そして辿り着いたその先では、しのぶちゃんが姉蜘蛛に向かって日輪刀を振りかぶっている所だった。

だが様子がおかしい。

筋肉量が増えたとはいえ、しのぶちゃんは別に切る必要が無い戦法の筈だ。

それに鬼絶対ぶっ殺すレディのしのぶちゃんが、鬼を前にしてあんなに隙を晒すことは無い。

何かあるな。よし。

先手必勝。

「ノッキング!」

「カッ……ハッ!?」

背後からノッキングされた姉蜘蛛はそのまま動けなくなった。

ノッキングマジ便利。

そのまましのぶちゃんの方を見る。

すると

「はぁ…はぁ…はぁ…」

顔を紅くして息の荒い、なんか発情してる感じのしのぶちゃんが…ちょっと待て。

ステータスを確認しよう。

 

胡蝶しのぶ NPC

状態 血鬼術「情淫毒」

 

なにこれ…聞いたことないんだけど。

てか原作にないよねこれ?

姉蜘蛛に近づき、口だけノッキングを解除する。

「何あれ?」

「…ッ!?ハァ…ハァ…く、口が動く」

「質問に答えて。なにあれ?」

話進まないじゃん。

「ハァ…ハァ…し、知らないわ。無我夢中で私にも何がなんだか…」

「えー?本当にござるかぁ?」

「本当に決まってんでしょ!何よその言い方!凄くムカつくわ!」

あっ、怒った。まぁそりゃそうだ。

僕だって同じように煽られたら腹立つと思う。

ふぅむ…どうしたもんかなぁ。

これは多分発情、淫乱が間違いなく発症している。

今はそれを理性でなんとか抑えてる感じだ。

よし。ここは姉蜘蛛を殺そう。

女の子とはいえ鬼だしね。すまんね。

そう思いしのぶちゃんの日輪刀を、借りようと近づいた。

「ほぇ?」

急に天地がひっくり返り、気がつくとしのぶちゃんが跨がっている。

「あ…いや…身体が…ん…勝手に…」

そう言いながら日輪刀を置いて顔を近づけてくるしのぶちゃん。

わ、わわわ!!

近い近い近い!

あっ、凄い良い匂いする!身体柔らか!顔!顔エロい!

「ま、ままままま待って待って!?しのぶさん!?胡蝶さん!?」

「アイリスさん…ん♡」

「おちつ…んむ!」

き、キス!?キスされてるよね!?しかも…

「あむ…んむ…れろ…んちゅ…んちゅ…」

「はむ…ん…ん…れろ…れろ…んん…」

す、凄く…僕のツボ…

こういうの…好き…

「ん…ぷはぁ…」

「ん…はぁ…♡」

「ご、ごめんなさい…でも身体が…勝手に…」

「ふぇ…あ…うん…」

頭がポヤポヤする…しのぶちゃん上手…

「お陰で身体が動きます…!」

いうが早いか、しのぶちゃんは置いた日輪刀を蹴り飛ばし、姉蜘蛛の首を斬り飛ばした。

わぁ凄い。あれ本来斬るものじゃ無いのに。

そのまま僕から離れ日輪刀を拾うと

「後は任せます」

と言って去ってしまった。

うん。恥ずかしいよね。僕もだよ。

特に僕は身体は小さいけど頼れるお兄さんキャラで通してたから余計にね!

明日からどんな顔して会えばいいんだろ…。

 

しのぶ視点

 

わー!わー!わー!?

どうしようどうしようどうしようどうしよう。

血鬼術に掛かってしまったとはいえあんな破廉恥な真似を!

クソ!あの鬼め!ぶっ殺してやろうか!あっ!ぶっ殺してた!クソぅ!

はっきり言おう。正直興奮した。

普段なら絶対に見せないあの蕩けた顔は堪らなかった。

元々顔立ちは可愛いし背丈も私より低い。

誰からも好かれていて、いつも余裕を崩さない人だった。

そんな子が私の拙い舌技であんなに風に蕩けてくれた。感じてくれた。

あの顔は私だけしか知らないと分かった時

(もっともっと知りたいと思った。私だけの貴方にしたいと思ってしまった)

なんて醜いんだろう。あの人は物じゃないのに。

でも

もし、もしもあのまま続けていたらあの人は私だけを見てくれたのだろうか?

夜中にこっそりとしている自慰の種になったのだろうか?

私の名前を呼びながら、あの可愛く蕩けた顔で、みっともなく果てるのだろうか?

それを想像すると…

嗚呼…堪らない。

頬が釣り上がっているのがわかる。

全身に寒気にも似た感覚が走る。

もっと…もっと見たかった…。

…………ハッ!いけないいけない。

まだ血鬼術の効果が残っているのだろうか?

帰ったら薬を調合しないと。

…………媚薬ってどう作るんだっけ。

 

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