居場所~戸塚彩加ルート~   作:おたふみ

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5話

深夜3時。

八幡の家の前に来た。

玄関先で八幡とご両親が待っていた。

「お待たせ」

「いや大丈夫だ。紹介するよ、ウチの両親だ」

「比企谷八幡の父です。八幡を救ってくれただけでなく、婚約まで…」

「比企谷八幡の母です。息子をどうかよろしくお願いいたします」

「戸塚彩加です。八幡さんは私が責任をもってお預かり…、いえ、幸せします」

「まるでプロポーズだな」

「僕の覚悟だよ。お義父様、お義母様、落ち着いたら、また来ますので、その時にお話しいたしましょう」

「親父、お袋、今までありがとう。行ってくる」

「あぁ、行ってこい!」

「体に気をつけてね」

 

八幡の両親に別れを告げて、車で都内に向かう。

「2、3日はホテル住まいになるけど、我慢してね」

「何かあるのか?」

「天皇陛下と首相に挨拶をね」

「そっか…」

「テレビとか出ちゃうかな?」

「かもな」

「八幡も行く?」

「いや、ホテルで留守番してるよ」

「うん、待っててね」

 

それから、慌ただしく公務をこなし、出国の時が来た。

 

「グスン。比企谷、戸塚、またね」

「八幡、彩加姫、また会おう」

「川崎、泣くなよ。美人が台無しだぞ…。イテテテッ!足踏むなよ」

「八幡…」

「笑顔が怖い」

「戸塚も気をつけろよ。比企谷は天然だから」

「川崎さん、ありがとう。わかってるよ」

「材木座、俺は天然なのか?」

「うむ、我にもわからん」

「落ち着いたら、一旦帰ってくるからな」

「その時は、また四人で会おうね」

「じゃあ、行くな」

「川崎さん、材木座君、色々ありがとう」

「元気でね」

「息災にな」

「では姫、参りましょうか」

「やめてよ、八幡」

 

八幡は、言葉が違う国に来たが、生き生きしていた。一生懸命勉強し、半年もしないうちに日常会話なら、問題なく話せるようになった。

 

そして、3年の月日が経ち、結婚式をすることになった。

国をあげての式に、最初は戸惑っていた八幡も国民が喜ぶならと頑張ってくれた。

 

日本からは、八幡の両親と小町ちゃん。川崎さんに材木座君に平塚先生が来てくれた。

昔馴染みにも祝福されて、僕はとても幸せだ。

 

八幡も、毎日彩加と居られて幸せと言ってくれる。それに公務もしっかりやってくれる。外交交渉なんかは、大臣が舌を巻くほどだ。

 

そして、幸せがもうひとつ。

 

僕のお腹には新しい命が宿っている。

 

あの時、八幡を助けられて本当に良かった。あの時、真実を話せて本当に良かった。比企谷八幡に出会えて本当に良かった。

 

 

やはり、僕の青春ラブコメは間違っていなかった。

 




―――――――――――――

『珈琲』と『書記ちゃんの恋』をお待ちのみなさん、あと1話で終わらせますので、もう少々お待ちください。
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