叶わなかった想い   作:珠柄杓

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こんにちは

今日もいらっしゃったのですね

おや

妊娠されたのですか!

おめでとうございます

お相手は…あのお連れのかたですか!

それは良かったです!

おっと、取り乱してしまってすみません

では物語の世界をどうぞご堪能あれ


憤怒

イライラする

 

なんなんだ…あいつら

 

私は昔から癇癪を起こしやすかった

 

私に歯向かうものや私と逆の意見を言う人は

 

特に嫌いだった

 

だってそうじゃん

 

 

自分の意見が通らなかったら怒るのは当たり前じゃん

 

 

だから、なんだろうな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日、私は親と喧嘩をした

 

 

いつも通り家を出て自分の癇癪が治まったところで

 

家に帰ってきた

 

 

けど、家が開いていなかった

 

いつもだったら開いているはずなのに…

 

私はそこでまた癇癪を起こしてしまった

 

 

いっそのこと家を出ていってやろうなんて、

考えてしまった

 

 

どうしようもなかった私は

 

一人で外を歩いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、私は気づけなかった

 

黒いボックスカーが私の近くに止まったことを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はそのまま車に引きずり込まれた

 

 

 

 

 

 

 

 

まず始めに思ったのは迷い、そのつぎに怒りが込み上げてきた

 

 

 

 

そして叫ぼうとした

 

 

 

 

 

けど、男にハンカチで口を抑えられ気を失った

 

 

 

気を失う直前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私を探す、お父さんとお母さんの声がした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、悲しくなった

 

両親にもう会えなくなるのではと

 

そして怖くなった

 

これから、どうなってしまうのだろうと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連れ去られてから1日目

 

 

 

私は部屋に縛り付けられた

 

食事は出してくれるらしい

 

私は生きて帰ると心に誓った

 

 

 

 

 

連れ去られてから2日目

 

 

私は何故か写真を撮られた

 

何故かポーズを決めさせられた

 

いったい何がしたいのだろう

 

 

 

 

連れ去られてから3日目

 

 

私は男に質問された

 

お前の両親はどんな人なのかと

 

とてもいい人だと話した

 

 

 

 

連れ去られてから10日目

 

 

別の男がやって来た

 

そいつは私を××した

 

私は泣いた

 

けど、そいつはやめなかった

 

早く助けて欲しいと願った

 

 

 

 

連れ去られてから20日目

 

 

初めの男がやって来た

 

目が腫れている私を見てどうしたんだと聞いた

 

私はあいつに××されたと言った

 

 

 

 

 

連れ去られてから21日目

 

 

顔をボロボロにした

 

あいつが来て私に謝ってきた

 

その後ろから初めの男が来た

 

とても怒っていた

 

 

連れ去られてから30日目

 

 

私はあいつに恋をした

 

私を××してくれと言ったら

 

あいつは顔を真っ赤にして

 

自分の体を大事にしろと言った

 

最近、私のために頑張っているくせに

 

お前こそ、体を大事にしろと言った

 

 

 

 

連れ去られてから××日目

 

あいつは言ったここから出たいかと

 

私は言った

 

出たいと

 

 

 

 

 

 

連れ去られてから××日目

 

あいつは後少し待てば出られると言った

 

その日私は、告白した

 

あいつは戸惑った顔をしていた

 

そのあと、承諾してくれた

 

私はこいつと一緒にここを出ると心に誓った

 

 

 

 

 

連れ去られてから×××日目

 

あいつは私を連れ出して

 

外に出た

 

外は廃工場で誰も住んでいないようだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車に乗って私はようやく帰ってきた

 

両親に出会った

 

両親は泣いて喜んでいた

 

私が帰ってきたのは丁度100日目だった

 

 

あいつは嬉しそうだった

 

両親はあいつに感謝をしていた

 

あいつは私を連れ去ったやつらはひとつの組織だから

 

あいつらはまた繰り返すだろうと言って

 

車に乗って、組織を潰しにいくと言った

 

 

 

 

だから約束した

 

私は必ず生きて帰ってこいと言った

 

あいつは笑って

 

俺の前で泣かないようにしておけと言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あいつが帰って来た

 

確かに帰ってきた

 

けれどもはや動かなかった

 

 

私は憤怒した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ死んだ!

 

なぜ動かない!

 

私は生きて帰ってこいと言ったはずだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あいつの葬式が行われた

 

私の家族と

 

あいつの身内で行われた

 

私はもう燃え尽きたかのように無気力だった

 

もう涙すら出なくなった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10年後

 

 

あいつの墓参りにやって来た

 

私はあいつに手を合わせ

 

元気にしてるかと聞いた

 

私は結婚して子供も出来たよと伝えた

 

あいつが笑っているような気がした

 

 

次に来るときには旦那と子供をつれてくると言った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あいつは約束を破ったけど私は今も守っている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから私は一度も泣いていない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとうとあいつの墓に向かって言って

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

笑った




お帰りなさい

少し長かったので

お茶を用意しました

お腹の子を大事にしてくださいね

え?

この話のようにならないように

大事に育てる…ですか

フフ

良いですね


おや?

もうお帰りになるのですか?

そうですか

またのお越しをお待ちしております
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