浦の星との試合の翌日、俺たちは1日のオフとなり今日は果南の家のダイビングショップが休みの為俺と果南が個人的にダイビングすることになった。
ダイビングか・・・初めてだな・・・・。
俺が水着に着替えた後ダイビングスーツを着て船に向かうと、果南が既に準備を終えて船を出す準備をしていた。
果南:「あっ!! 遅いよ龍也!!」
龍也:「悪い、初めてで準備に手間取った・・・」
俺は素直に果南に謝意を示すと、果南は「もう・・」と頬を膨らませるがすぐに笑顔になり俺の手を引いて船に乗る。
龍也:「果南、船の操船免許持ってたんだな・・・。てっきりいつもはお義父さんが操船してるとばかり・・・「当然!! これでもダイビングショップの看板娘だからね!!」っ!///」
果南が「どうだ!!」とでも言いたげに胸を張る。うん・・目のやり場に困る・・・。
龍也:「俺もちょっと楽しみにしてたんだ。立場が逆だけどエスコート頼める?」
果南:「アハハ、確かにね。じゃあ今日は初心者の龍也のために、私がエスコートしてあげようかなん?」
そして果南の操船で船は出港し、果南お気に入りのダイビングスポットに到着した。
果南:「じゃあまずは私が入るからゆっくり入ってね?」
そして船の固定具を海に落とした後、果南が海に飛び込む。
果南:「良いよ!!」
龍也:「よ、よし!!」
そして俺も海に入る。海水はまだ初夏の為のだいぶ冷たいが、何とか動ける。
果南:「じゃあ息を大きく吸って潜るよ。私が手を引くからね?」
そして果南と一緒に息を吸って海に潜る。俺は目を瞑っていたが、果南が手を引いてきたことに気づき目を開けると・・・
龍也:(!?)
海の中は、上から日差しが海水に屈折しながら差し込み、更に海自体の透明度から、幻想的かつ美しい光景が広がっていた・・・・。少し深く潜ってみると、海底の岩場に魚が集まっており、俺たちに近寄ってきた。
果南が手で魚たちを突つくと、遊んでくれたと思ったのか、周囲を泳ぐと、そのまま何処かへ行ってしまった・・・。
マジで海が庭みたいなんだな・・・。ここの海の魚達は果南の友達なんだ・・・!!
隣に目をやると、果南が優しい表情で魚たちの泳いでいった方向を見詰めていた。
果南:(ちょっと海面上がるよ)
果南が俺の手を引き海面に浮上する。あぁ、息継ぎか・・。
そして海面に顔を出して息継ぎすると、果南が沖の方を指差す。
果南:「ほら、来るよ?」
龍也:「え?」
俺がそっちに目をやるが何も見えない。しかし数秒後、遠くの海面に何かが跳ねているのが見えた。かなり大きい・・・って!!!
龍也:「イルカ!?」
遠くから泳いできたのはイルカの群れだった。果南は「お〜い!!」と手を振っている。
まさかイルカまで友達なのか・・・いや、イルカはメチャクチャ頭が良いって聞いたことがあるしひょっとして人の言葉も理解できるのか?
そんなことを考えている間にイルカの群れが俺と果南の所に泳いできた。そのうちのまだ小さい恐らく子供のイルカが果南に擦り寄る。
イルカ:『キュゥウ〜ッ』
果南:「アハハハ、くすぐったいってば!!」
果南も優しく子イルカを撫でると、親イルカもそれを見守っている。完全に野生動物に心を許されてるじゃねぇか・・・・すげぇな・・・。
すると子イルカが俺の方をチラッと見る。すると、
果南:「私の恋人だよ? 優しいから大丈夫っ!!」
!? まさかイルカの言葉分かるの!? 俺が驚いていると子イルカが恐る恐る擦り寄ってきたので俺も果南がやったように優しく撫でてやる。
イルカ:『キュゥ〜キュッキュッ!!』
すると子イルカは嬉しかったのか「ペロッ」と俺の頬を舐めてきた。
果南:「アハハ、龍也凄いね!! もうこの子達に気に入られちゃったよ?」
龍也:「そ、そうなのか?」
すると親イルカ達も俺と果南に擦り寄ってきたので優しく撫でてやる。
すると皆嬉しそうに跳ね回り、何処かへ行ってしまった。
果南:「皆龍也のこと気に入ったみたいだね。じゃあそろそろ帰ろうか?」
龍也:「おう!!」
そして果南の操船で淡島に戻る最中、
龍也:「果南・・・、今日は連れてきてくれてありがとな? 俺も、この海大好きになったよ!!」
果南:「うん!! 良かった!!」
そしてその日は、果南と今日の海での話で盛り上がりながら、二人共疲れで眠りに堕ちた・・・・。
ー 続く ー