イラク戦の当日、会場となる福岡の博多スタジアムには、今日の対戦を観ようと大勢の観衆が詰めかけていた。
現在日本は予選開幕2連勝。今日も勝てるかどうか、観客の興味はそこに尽きる。
王将『日本とイラクの皆さんお待たせしました!! コレより、
解説「森島監督はベトナム、オーストラリア戦と大活躍した大型ルーキー、大海龍也を開始からセンターフォワードで起用してきました。この選択が果たして吉と出るか凶と出るか、楽しみですね!」
そして選手がピッチに入場してくる。両国の国歌を順番に歌い、お互いに握手してフェアプレーを誓い合う。
龍也「行くぞ!!」
日本『おお!!』
そして両チームがポジションに着く。
スターティングメンバー
イラク
4ー1ー4ー1
GK モハマド
DF ハッサク ムスファ アッパカ マナス
DMF ジダバウ
OMF シェルリム ティラム ルコリム メドファル
FW アルマディ
日本
4ー1ー4ー1
FW 龍也
OMF 東野 堂峯
OMF にこ 果南
DMF 鬼道
DF 三河 聖良 佐久間 風丸
GK 円堂
審判「キックオフ!!」
ピィイイイーーーッ!!
審判の笛と共にイラクボールで試合開始。
ボールはティラムに渡り、ティラムはドリブルで仕掛けてきた。
龍也「行かせるかっ!!」
早速龍也がプレッシャーを掛けに行く。だが、
ティラム「…………」パスッ
ティラムはジダバウにパスアウト。そこからパスを繋いで攻めてくる。
ボールはメドファルに。
堂峯「貰った!!」
堂峯さんがスライディングタックルを仕掛る。だが、メドファルは
メドファル「アルマディ!!」ドッ!
アルマディへの
佐久間「ここだっ!!」バシッ!
佐久間が相手の
メドファル「何っ!?」
佐久間「よし、鬼道!!」ドッ!
鬼道 トッ「ナイス読みだ佐久間!! その調子で頼む!!」
佐久間から鬼道へのパスが繋がる。ボールを受け取った鬼道はそのままドリブルで攻め上がる。
ルコリム「クソっ!」バッ!
しかしイラクも黙って攻められはしない。ルコリムが鬼道とボールの間に自身の身体を割り込ませてカットを試みる。
鬼道「っ! させるかっ!」グイッ!
しかし鬼道も
ジダバウ「っ! 俺が行く!!」
今度はジダバウが鬼道に襲い掛かる。しかし鬼道の両背後から果南とにこの2人が上がってきた。
にこ「鬼道こっち!!」
果南「こっちもいるよ!!」
ジダバウ「っ!?」
コレによりジダバウは"鬼道自身のドリブル突破"か、"2人のどちらかへのパス"かの2択で迷ってしまい、その瞬間を見逃さずに鬼道は果南にパスを出した。
鬼道「松浦!!」パスッ!
果南「よっと! パシッ ナイスパス!!」
ボールを受け取った果南。しかしそこにアッパカとマナスが二人がかりで止めに入る。
アッパカ「マナス、囲むぞ!!」
マナス「おう!!」
だが、
果南「行くよ!!」
果南はそのままドリブルで突っ込み、
果南「[サイクロンズ・バミューダ]!!」
果南の周囲が暴風が吹き荒れる大海原に変わる。ディフェンスに入った二人を竜巻が絡め取り、海の底に沈めて吹き飛ばしてディフェンスを突破。ゴール前に躍り出る。
王将『松浦果南がチャンスメイク!! 日本ゴール前だぁっ!!』
果南のプレーで日本オフェンスがイラクのゴール前に怒涛のごとくなだれ込む。イラクは完全にディフェンスの数が足りない。
ムスファ「クソっ!」
ハッサク「決めさせるかよ!!」
残ったディフェンス二人がゴール前へと絞りに行く。さて、果南のシュートか、それともパスか?
果南「龍也!!」ドッ!
果南はゴール前への
ムスファ「やっぱりお前か!!」
ハッサク「盗る!!」
トラップしたところを狙おうと2人が龍也に襲い掛かる。だが、
龍也「バ〜カ。コレは俺に対してのパスじゃねぇよ」
ムスファ「? ………っ!?」
ボールは龍也の頭上を素通りし、相手の意識の外側、更に外から走っていたにこの足元に。
にこ「ナイスよ果南!!」
にこはクロスボールに対して跳躍してダイレクトで合わせる。そして、思いっきり右足を振り抜いた。
にこ「
ドゴォおおおんっ!!
にこのシュートは凄まじい勢いでイラクゴール右上隅に襲い掛かる。キーパーモハマドは何とか反応して手を伸ばすが、
モハマド「くっそぉおおおおっ!!」バッ!!
ザシュウッ!!
ボールはモハマドの手のずっと先を通過し、ゴールネットに吸い込まれた。
にこ「うらぁあぁああああぁあああっ!!!」
にこが吠えて感情を爆発させると、スタジアム中から大歓声が沸き起こる。
王将『ゴォオオオオーーールッ!! 日本先制ーーーッ!! 大海龍也を囮に使って更に外側からの矢澤にこのダイレクトボレー!!』
解説「今大会の日本は凄いですよ……!! 驚くプレーばかりです!!」
果南「ナイシュにこちゃん!」
にこ「果南こそナイスパス!」
パァァァンっ!!
二人がハイタッチして喜びを分かち合う。
龍也「俺を囮にするなんてな……果南も成長したじゃん」
果南「今の龍也はどこの国も警戒してる。なら、最強クラスの囮になるんじゃないかと思ったの」
龍也「っ! ……ナイス判断!!」スッ
パァァァンっ!
果南と龍也もハイタッチする。龍也は、果南の選手としての成長を確かに感じていた。
日本 1 ー 0 イラク
ー 続く ー
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