久遠:「お前たちも知っての通り決勝の相手が韓国に決まった。よって、それに合わせた練習をする。全員着いてこい。」
そうして監督に連れてこられたのは何と「 泥 」のフィールドだった。
久遠:「今日から韓国戦までの間、この泥のフィールドで練習してもらう。」
イナズマジャパン:『『『はぁああああああっ!?』』』
皆が戸惑っているなか俺は泥の中に入った。
果南:「龍也!?」
皆が驚く中で1人でリフティングを始める。
あんじゅ:「・・って言うか・・・凄くない?」
ツバサ:「何が?」
あんじゅ:「こんなぬかるんでて足下も覚束ないフィールドで、ボールを落とさずリフティング出来てる所がよ」
豪炎寺:「確かに・・・・俺もあそこまで安定させてはできないと思う」
果南:「私も・・・・」
改めて分かる・・・彼と私達の差。でも、絶対に追いついて見せるよ!!!
果南:「よし! 私は行くよ!!!」
バシャ バシャ
果南:「龍也!! パス!!!」
龍也:「果南!!」
円堂:「俺たちも行くぞ!!!」
そして俺たちは練習を始めた。
バシャアッ
千歌:「ぶわぁっぷ!?」
綱海:「馬鹿!! 体に直接パスするんだよ!!! こんなフィールドで転がる訳ねえだろ!!!」
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円堂:「・・・・・・・・・・・」
鬼道:「どうした?」
円堂:「大海に言われたんだ。世界には、[正義の鉄拳]は通用しないって。だから新しい技を考えてるんだけど・・・・・」
鬼道:「ふむ・・・・・・」
円堂:「[正義の鉄拳]は、シュートの真正面から力をぶつける技だ。これが一番パワーが伝わる筈なんだけど・・・・・」
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豪炎寺:「行くぞ立向居!!」
立向居:「はい! お願いします!!」
豪炎寺:「[爆熱スク・・・うわっ!?」
豪炎寺は跳ぶときに足を滑らせあらぬ方向に[爆熱スクリュー]を撃ってしまった。その方向には・・・・
風丸:「円堂!? 危ない!!」
円堂:「へ? うわっ!?」
円堂は避けようとしたがふらつき前のめりに倒れてしまう。その時に豪炎寺のシュートを右拳で思い切り地面に叩きつけるようになり、盛大な泥飛沫が上がる。
鬼道:「円堂!? 大丈夫か!!!」
円堂:「それより・・・今の!! こう・・・上から叩きつけるようになって、気づいたら止めてた!! これなら・・行けるかも!!」
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龍也:(やっと気付いたか・・・キャプテンのお前が弱いままじゃ困るからな。もっと強くなれ!!!)
それから夕方5時迄練習し、
マネージャー:「今日の練習は終了でーす!!!」
穂乃果:「はぁ、疲れた・・お風呂入りたい・・・・」
聖良:「同感です。泥だらけで気持ち悪いです・・・」
龍也:「果南、行こうぜ?」
果南:「・・・ねぇ? [海龍の咆哮]をパワーアップさせておきたいから、付き合ってくれない?」
龍也:「俺は良いぜ?」
果南:「よし決まり!」
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円堂:「豪炎寺!! 撃ってくれ!!!」
豪炎寺:「[爆熱スクリュー・改]!!」
ドッガァァアアアン!!
円堂:「はぁぁあああっ!!」
ドゴオオッ!! ビリビリ バチィンッ!!!
円堂:「ぐあっ!?」
風丸:「大丈夫か?」
円堂:「まだまだ!! 次、鬼道と風丸頼む!!」
鬼道がボールを上に蹴り上げ、風丸がそれをヘディングてダイレクトで下に落とす。それを鬼道がダイレクトシュート。
鬼道・風丸:「「[真・ツインブースト]!!」」
円堂:「はぁぁああああっ!!」
ドッゴォオッ!! ビリビリビリ バチィイィインッ!!
ザシュッ
円堂:「くそっ!!」
風丸:「焦るなよ円堂。まだ1週間あるんだからさ?」
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龍也:「どうすんだ?」
果南:「今日は止めておこっか?」
龍也:「そうだな」
そうしてその日は風呂で念入りに泥を落として夕飯を食べて就寝・・・・した筈なのだが、朝起きたら果南が俺のベッドで一緒に寝ていた。
正直女の子特有のいい臭いがして理性がヤバかった。
― 続く ―
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