果南のゴールで再び同点に追いついた代表イレブン。だが穂乃果たちもこのまま終わるような奴らじゃない。
千歌「ヤバいね……今日の果南ちゃん」
千歌がユニフォームの襟で口元の汗を拭いながらチームメイトに問いかける。
ダイヤ「ええ……。もう3点目、ハットトリックですわよ……」
ダイヤも腕で額の汗を拭いながらどうしようかと問う。
穂乃果「今の果南ちゃんは起点にも
希「そうやね。取り敢えず果南ちゃんにはウチが付く。大海くんには善子ちゃん、あんじゅちゃんはウチの果南ちゃんマークのフォローをできる位置に居てくれると助かるよ」
あんじゅ「それはいいけど……豪炎寺くんは良いの?」
希「正直、今の豪炎寺くん単体なら英玲奈ちゃん1人で止められるよ。それプラス堂峯さんもね」
ことり「分かった。崩すなら私の左サイドからだね」
チームの方針が決まり、ポジションに戻る選抜チーム。
穂乃果「さあ行くよ!!」
選抜チーム『おう!!』
そして、審判の笛が鳴る。
ピィイイィーーーッ!!
笛と共にボールを海未に戻す。それを
海未(っ! 寄せ速い!!)
焦る海未。しかし視界の端にことりを捉え、龍也が届く前にパスを出す。
海未「ことり!!」
パスがサイドに飛ぶ。しかし風丸が上がり、相手との距離を詰めてカットに向かう。
風丸(俺のスピードなら、ボールに触れるのは俺が一瞬速い! 全速前進!!)ダダダダダッ!!
風丸は一気に急加速。落ちた瞬間を狙いに行く。
ことり(分かってるよ。私じゃあこのマッチアップに勝てないことは海未ちゃんなら分かってる。だからこのボールには、私の方へと転がるバックスピンが掛かってる!!)
そしてボールが着弾。風丸が足を伸ばすが、
ギュルルル ダンッ!
ことり(来たっ!!)
風丸(っ!? バックスピン!!)
ことりの方へと向かったボールを、ことりは左足
ことり「中!!」ドッ!
中へと飛んだボール。そこへ飛び込んできたのは、
穂乃果「うぉおおおっ!!」
凛「にゃぁあぁああっ!!」
2人共それぞれニアとファー両サイドから「「自分が決める!!」」というストライカーとしての本能剥き出しで突っ込んでくる。
聖良「これどっちですか!?」
吉川「くっ、鹿角は高坂に付け! 俺と三河は星空に付く!!」
こちらのディフェンスがそれぞれ判断してマークに付く。
しかし……、
海未(待ってましたよ。そっちの意識が2人だけに集中するこの瞬間、ディフェンスの死角を通って更に外側の裏街道へ!!)
こちらのディフェンスの死角。意識の隙を付いた海未がゴール前右15メートル地点にまで侵入する。
そして、ことりの放ったクロスはそれを見越していた様に穂乃果、凛の頭上を素通りし海未の足元目掛けて飛んでいく。
吉川「っ!? しまっ!!」
三河「ダメだ! 間に合わない!!」
海未「貰っ……!!」ゾクゥッ!
瞬間、海未は背筋に悪寒を感じた。
海未(ちょっと待って下さい…。なんで!? アナタがこんな所に!!)
?「やっぱここだよな。ことり、海未。この瞬間、ここが1番……ゴールの匂いがする!!」パシッ!!
そしていつの間にか自陣ゴール前まで戻っていた
凛「にゃっ!! なんでここに!?」
ことり「うそ!! 読まれたの!?」
龍也「反撃開始だ!!」
ボールを奪ってすぐにドリブルで攻め上がる
曜「くっ! 行かせないっ!!」
曜が急いで追いかける。が、
曜(嘘でしょ!? ドリブルしてる相手に追い付けない!!)
千歌「アタシが行く!! その間に皆戻って!!」
ディフェンスラインに下がっていた千歌が止めに入る。ダイヤも龍也のリアクションに対応できる位置に陣取っている。
にこ「こっち!! 出しなさい大海!!」
果南「後ろもいるよ!!」
豪炎寺「こっちだ!!」
こっちも味方が攻め上がって来る。こっちの攻撃メンバーは俺を含めたこの四人。
ここで俺はにこの少し前方。善子のディフェンス領域に浮き球のパスを出した。
善子「くっ! 止めるっ!〈
ここで善子は〈守備聖域〉を発動。にこのアクションに構える。
善子(シュートコースは塞いでる。ゴール前へのドリブルコースは無い。トラップした瞬間を狙う!!)
そして飛んでくるボール。その瞬間、善子は前に出た。
善子「貰う!!」
にこ「まだまだ甘いわよ?」トッ!
にこは、なんと背中でトラップしてボールを善子の上を通して中へと入れ、自身はターンして減速せずボールを拾って中へと斬り込む。
善子(ちょっ、はぁ?! 背中!?)
希「くっ!!」
ここで希は仕方なく果南のマークを解き、シュートモーションに入ったにこに足を伸ばしてシュートコースを塞ぎに行く。このまま行けば間違いなくブロックされる。
龍也(だからこそ刺さる。
にこはやはりシュートの
にこ「喰らいなさいっ!!」ドガァアァアアッ!
にこの弾丸シュートが至近距離で放たれる。英玲奈が手を伸ばすと、何とか触ることができ、ゴールポストに当たって弾かれた。
にこ「っ!!」
果南「まだだよ! ルーズボール!!」
このボールに豪炎寺が反応した。
豪炎寺「決める!!」
豪炎寺は炎を纏って回転しながら跳躍。
豪炎寺「[超・爆熱スクリュー]!!」ドガァアァアアッ!
爆炎と超回転を纏った弾丸シュートが上空からゴールを襲う。
英玲奈「止めるっ! [ドリルスマッシャー・S]!!」
英玲奈の必殺技で巨大ドリルが出現。シュートの威力を削り取り弾き飛ばした。
豪炎寺「っ!!」
果南「まだだよ!!」
龍也「決まるまで波状攻撃を叩き込め!!」
果南がボールに飛び付き、
シュートは完全に相手の必殺技後の隙を付き、入っ……
善子「ふんぬぁあぁあああっ!!」ドガァアァアアッ!
決まったと思われた果南のシュートだったが、ここで善子が身体を張って
果南「はぁ!? これでも決まらないの!?」
しかし、弾かれたボールは上へとフワリと上がる。上空は、
希「不味い! 大海くんが来てる!!」
ルーズボールに誰よりも速く反応した龍也は素早く背後に武神のオーラを顕現させ、跳躍とともに左足を振り抜いた。
龍也「[スサノオブレード・Gx]!!」ドゴォオォオオォオオンッ!!
英玲奈「くっ、間に合えっ!!」バッ!!
度重なる攻撃に体勢を崩され、必殺技を出す間など無くなった英玲奈は急いでボールに触れようと跳躍する。
せめて"触ってコースを変えればあるいは?"という所だろう。
だが……、
英玲奈(クソっ! 後数センチ!!)
無常にもボールは伸ばされた手をくぐり抜け、
バシュゥウウゥウウウンッ!!
ボールは、ゴールに叩き込まれた。
龍也「うぉらぁあぁああああっ!!」
日本代表が勝ち越した。
日本代表 5 ー 4 選抜チーム
ー 続く ー
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