次の日、日本対アルゼンチン戦が行われるここ、チェイシン・スタジアムには、日本とアルゼンチン両国のサポーターが詰め掛けていた。
森嶋「では、今日も勝ちに行くぞ!」
日本代表『はい!』
俺達が準備していると、
テレス「エンドウ、オオミ!」
円堂「テレス!」
龍也「試合前にどうした?」
テレス「いや、挨拶に来ただけだ。以前、俺はお前ら二人とは戦えなかったからな。今日の試合を楽しみにしてたんだぜ?」
円堂「俺もだ。絶対負けないからな!」
テレス「言ってろ! 点はやらん!」
二人がガシッと拳をぶつけ合うと、テレスはアルゼンチンベンチへと戻っていった。
円堂「……………よし!」
そして、試合開始時間が近づき、
森嶋「時間だ!行って来い!!」
日本代表『おう!』
そして、選手整列から審判団、お互いのチームとの挨拶を済ませる。
テレスは龍也がスタメンに居ないことに「すぐに引きずり出してやる!」と言っていたとか。
スターティングメンバー
アルゼンチン
GK ホルヘ
DF ゴルド テレス アリシア
DMF アルス
OMF ロベルト エステバン グレイス
FW リン メッツ アリス
日本
FW ツバサ
OMF 吹雪 果南 にこ 曜
DMF 鬼道
DF 三河 吉川 聖良 風丸
GK 円堂
選手がそれぞれの位置につき、審判が笛を咥える。
ピィイイイーーーーッ!!!
KICK OFF!!!
日本ボールで試合が開始される。すると、アルゼンチンは相変わらずの野生動物のような素早い動きから一気に襲い掛かって来る。
MATCH UP!!!
アリス VS にこ
アリス「貰ったぁああー!!」
しかし、
にこ「っ!」クンっ!
にこはアリスを充分引き付けてから半分玉乗り状態になってそのままルーレットで躱した。
にこ「
アリスを躱したにこは、その間にサイドを駆け上がっていた曜にパスを出す。
アリス「っ!やるようになったじゃん!!」
曜「よっと!」
飛んできたボールをトラップする曜。しかしアリシアとグレイスのアルゼンチンの女性選手二人が連携して前後から挟み撃ちをかける。
アリシア「挟むよグレイス!」
グレイス「ええ!」
MATCH UP!!!
曜 VS アリシア・グレイス
凄まじいスピードで曜に迫る2人。しかし、
グレイスの後ろからのチャージを、まるで上から見てるかのように左にズレて躱し、前方のアリシアをヒールリフトで躱した。
アリシア・グレイス「「!?」」
曜のテクニックに会場から拍手が湧く。そして曜は中へとセンタリングを入れる。
曜「ツバサさん!!」ドッ!!
ゴール前の上空へと浮き上がるボール。そこにツバサが跳躍し、必殺技を叩き付ける。
ツバサ「小手調べよ![流星ブレード・Z]!!」ドガァアァアアアッ!!
ツバサのキックでアルゼンチンゴールに迫る流星。しかし当然テレスが間に入る。
テレス「[絶・アイアンウォール]!!」ガガガガガァッ!!
テレスが必殺技でシュートブロック。以前よりもパワーアップした流星ブレードは凄まじい
テレス「くっ、うおらぁああっ!!」バチィイインッ!!
しかし、テレスが力と気合を込めると、流星ブレードは弾かれてテレスの足元に落ちる。
テレス「やるようになったじゃねぇか!前だったらアッサリと止められた筈なんだけどな……よし、」
テレスが前線へとロングキック。そのままボールはエステバンに渡る。
果南「行かせないよっ!!」
しかし、果南がすぐにチェックに入る。
MATCH UP!!!
果南 VS エステバン
向かい合った二人がそれぞれフェイクや抜け出し、ブロックで鍔迫り合いを始める。
FFIのときはアッサリと抜けていたが、今の果南たちはそう簡単には抜けない。
エステバン(っ! 前は簡単に抜けたんだけどな……っ!)
しかし、果南の身体の向き的に左が一瞬空き、パスで勝負を辞めて躱したエステバン。ボールはアリスに。
聖良「来なさい!」
アリス「行くよ!」
アリスは必殺技の構えに入る。ボールを軽く浮かせて自らも跳躍しボールを両足で挟み、身体を捻ってボールにスピンを掛けて空気摩擦で着火。それをその勢いのままソバットキックで撃ち払った。
アリス「[絶・デスファイア]!!!」ボガァアァアアアンッ!!
地獄の業火を纏った必殺シュートが日本ゴールに迫る。しかし間に入っていた聖良がシュートブロック。
聖良「はぁあぁあああっ!!」
聖良の背後に雪山が出現。厳しい練習により、以前よりも冷たさを増しパワーアップしたその山でブロックする。
聖良「[絶・スノーマウンテン]!!」ガキィイィイイインッ!!
シュートと聖良の技が激突する。雪山の冷気でデスファイアの炎のオーラはみるみる力を失っていき、そして遂にデスファイアを氷漬けにして止めてみせた。
アリス「!! ウソでしょ!?」
聖良「今度はコッチの番です! 鬼道くん!」
そのままボールは鬼道へとグラウンダーのパスで飛び鬼道の足元にピタリと吸い付く。
鬼道「ナイスパス! 攻めるぞ!」
そして鬼道は相手と味方の位置からパスターゲットを探して、パスを出した後に絶好のチャンスになる位置へと走る。
鬼道「
ボールを吹雪が走って受け取れる位置に出し、自分はゴールの吹雪から少し
ボールを受け取った吹雪にはゴルドが奪いに行く。ゴルドは必殺技を放ってくる。
ゴルド「[ジグザグフレイム・A]!!」
吹雪「っ!」
しかし、吹雪は寸前でパスを選択。ボールは大きな弧を描いて中へ。
果南「よしっ!」バッ!
テレス「止めてやる!!」バッ!
果南とテレスがお互いに跳躍して空中で
果南(………? !!)
テレス(デカい!コイツじゃない!)
ボールは2人の頭の上を通って少し後から走ってきていた鬼道の下へと落ちてくる。
鬼道「喰らえ!!」
鬼道の
メッツ「中々良い読みしてるじゃないか。日本のゲームメイカー」パシッ!
日本代表『!?』
しかし、全部読まれていたのかメッツにカットされる。ボールを持ったメッツは、一気にその独特なタッチとスピーディーなドリブルで攻め上がってくる。
吉川「止めろぉおおぉおおおおっ!!!」
日本の選手が一気にメッツを止めに入る。しかし、メッツはその圧倒的なテクニックで全て躱してしまう。
にこ(!! 動きが独特過ぎて読めない!!)
聖良「止めます!」
聖良が構えてシュートブロックの体勢を取る。
メッツ「止められるかな? お嬢ちゃん」ドッ!!!
そして、その恐ろしく振りの早い左足から放たれた弾丸シュートは、技の発動を許さぬ驚異的なスピードで日本ゴールに襲いかかった。
聖良「っ! (反応できなかった!!)円堂くん!」
円堂「任せろ!」
円堂はかろうじて反応してシュートを両手でしっかりとキャッチする。
だが、
円堂(っ!! パワーで押し切られ……なら!)
円堂「[極・熱血パンチ]!!」ドゴォオオォオオオンッ!!
円堂はボールを片手で抱えるのに切り替えて地面に熱血パンチを放ち、衝撃でボールの勢いを殺してなんとか止めた。
メッツ「っ! ほう!やるじゃないか!!」
円堂(危ねえ……けど、この手もいつまで使えるか……)
森嶋「どうだ?大海……」
龍也「スゴいっすね……リオン・メッツ、やっぱり別格か……」
前半12分。
日本 0 ー 0 アルゼンチン
ー つづく ー
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