ツバサの[天空落とし]はテレスの[アイアンウォール]に阻まれる。
ゴールはできなかったものの、ボールはクロスバーを飛び越えて外に出たため日本のコーナーキックからだ。
その頃、ベンチでは……
森島「大海、相手のプレーは頭に入ったか?」
龍也「はい!」
森島「よし。じゃあ、アレを外して本気で暴れてこい」
龍也「!? 監督……気づいてたんですか?」
この監督……まさか気づいてるとは
森島「流石に気づくさ……説教したい気持ちもあるが、話はこの試合に勝ってからだ」
龍也「はい!」
ー フィールド ー
曜「? 誰か交代かな?」
果南「あっ!」
アナウンス『選手の交代をお知らせします。日本、16番、綺羅ツバサ選手に代わりまして、11番、大海龍也選手が入ります!!』
日本サポーターから歓声が沸き起こる。ツバサは悔しそうな顔をしながらもピッチの外に出る。
ツバサ「頼んだわよ?」
龍也「ああ!」
そして、俺はフィールドに入る前に上のユニフォームを脱ぐ。観客も選手も何事かと思っていると……
「な、なんだあれ!?」
「重り……?」
俺は重りの入ったチョッキを脱いで放り投げる。投げられたチョッキは地面に落ちると、
ズドンッ!!!
凄まじい音を立てて落ちる。スタジアムの全員が驚愕の表情。
そして俺はユニフォームを着戻すと、今度はソックスを捲り両足につけていたアンクルを外す。
ドスン! ドスン!!
これも爆音を立てて地面に落ちる。そして俺はフィールドに入る。
龍也「お待たせ」
にこ「あんた、まさか今までの試合あんなものを着けて戦ってたの!?」
龍也「ん、ああ」
風丸・聖良「「はあっ!?」」
全員が驚く。まあそうだよなぁ。
吉川「因みにあれ何キロあるんだ?」
龍也「えっと、チョッキが60キロ。アンクルが左右それぞれ15キロなので合計90キロです」
三河「90っ!?」
愕然とする二人。
吉川「まぁ、説教は後だ。まずはこのコーナーキックをねじ込むぞ!」
日本『おう(はい)!』
そしてコーナーキック。キッカーは三河さん。先ほどの重りを見ていたアルゼンチンは、テレスとメッツの2人を俺のマークに付けてくる。
テレス「お前にだけは渡さないぜ」
メッツ「1番ヤバそうだからな」
龍也「……………」
そして、審判の笛が鳴ると、三河さんは助走を始める。
龍也「…………」ユラァッ シュンッ!!
テレス・メッツ「「!!」」
すると、前後で挟んでいた俺の姿が突然消えて驚くテレスとリオン。俺は既にコーナーに向かって走っていた。
三河「大海!」トンッ。
三河さんのショートコーナーで龍也にボールが渡る。龍也は右足を振り上げた。
龍也「60でいいかな」
ズドンッッ!!!
インパクトの瞬間爆音が鳴った龍也のノーマルシュート。右足から放たれたボールは緩くカーブしながら凄まじい速度でゴールへと向かう。
ゴルド「っ!!」
シュートはまずゴルドが迎え撃つ。が、
ドゴォオォオオンッ!!
ゴルド「うわぁあぁあああっ!!」
あまりの威力に、巨漢のゴルドが吹き飛ばされる。シュートの威力は少し弱まり、キーパーのホルヘが迎え撃つ。
ホルヘ「[ミリオンハンズ・S]!!」
バチィイイイッ!!
ホルヘの赤いオーラの無数の手のバリアがシュートに激突する。が、
ビシッ!!
ホルヘ「っ!!」
ボゴォオォオオオンッ!!
ホルヘ「ぐぁあぁあああっ!!!」
シュートはホルヘを吹っ飛ばしてアルゼンチンゴールの内側サイドネットに突き刺さる。日本の勝ち越しゴールだ。
会場が呆気にとられてシン……と静まりかえる。が、
実況『………はっ! ご、ゴーーーール!!』
GOAL!!!!
JPN 2 ー 1 ARG
会場に響く大歓声。アルゼンチンサポーターでさえ驚いている。
三河「世界大会レベルの試合で、必殺技をノーマルシュートで破った………」
吉川「その前にブロックも挟んでたのに……」
二人が驚いている中、龍也のもとにみんなが駆け寄ってくる。
曜「流石大海くん!」
にこ「やるじゃない!!」
果南「いけるよこの試合! 絶対に勝つよ!!」
日本『おおーー!!』
ベンチは、
東野「す、すげぇ………」
堂嶺「なんだあれ……」
豪炎寺「俺もまだまだだな……」
そして、
聖良「このリードを守るために、私がメッツを止めてみせます……」
前半:39分
日本 2 ー 1 アルゼンチン
ー つづく ー
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