翌日、ニューヨークスタジアムでは、アメリカW杯のグループリーグ、グループBの予選最終戦、日本対イギリス戦が行われるため、大勢のサポーターが詰め掛けていた。
『ニッポン!』『ニッポン!』
『イギリス!』『イギリス!』
両チームは既に控室で準備を行っていた。
龍也「いよいよエドガーだな……」
円堂「ああ。たぶんもう[イジゲン・ザ・ハンド]じゃあ無理だろうな……」
鬼道「間違いなくな」
風丸「でも、今回は[ゴッドキャッチ]があるじゃないか」
円堂「ああ。なんとしても止めてやる!」
そして、時間が迫る。
森嶋「よし、行くぞ!」
日本代表『はい!』
そして選手入場。それぞれキャプテンの円堂とエドガーを先頭にして入場する。
実況『さあ、いよいよ始まります!グループB、日本代表対イギリス代表! ここまで全勝の日本代表に対して、イギリスは1勝1分け。ここで勝てるかで決勝トーナメント進出が決まるでしょう!』
審判「礼!」
日本代表&イギリス代表『『宜しくお願いします!!』』
そして、スターティングメンバーがフィールドに散らばる。
実況『さあ、両チームのスターティングメンバーはコチラです!』
イギリス
GK フレディ
DF ユーリ ランス ジョニー・G
ボランチ ポール
MF シシリー ピーター マリア
FW オーグ エドガー フィリップ
日本
FW 豪炎寺 龍也
MF 凛 不動 ことり
ボランチ 鬼道
DF 善子 佐久間 聖良 風丸
GK 円堂
スターティングメンバーが発表され、日本ボールから試合開始。
龍也「行くぞ!」
豪炎寺「ああ!」
エドガー「今度こそ勝つのは我々です!イギリスに勝利を!」
イギリス『おお!』
ピィイイイイーーーッ!!!
豪炎寺から龍也へとボールが出される。監督の立てた作戦の通り、豪炎寺・不動・龍也のトライアングルで一気にゴール前まで運びにかかる。
龍也「豪炎寺!」トッ!
豪炎寺「不動!」トッ!
不動「ほらよ!」トッ!
ポール「くっ!」
マリア「捉えきれない!」
日本のパスまわしに振り回されるイギリスのMF陣。
―――が、
ランス「させるかっ! [絶・ストーンプリズン]!!」
龍也「うおっ!?」
ボールを奪われてしまった龍也。
ユーリ「行かせないわよ!」
豪炎寺「!!」
ジョニー・G「ヒヒッ!」
不動「!!」
だが、それはイギリス代表の守備の要、ランス・ロットンによって阻まれることとなった。ランスだけでなくDF一人一人のレベルがあの頃よりも桁違いに高いことも不動や豪炎寺が阻まれたことからも見て取れる。
まさに"鉄壁"。簡単に突破できる穴は、もう全くもってなかった。チッ、と舌を打つ龍也にランスはニヤッと笑う。
龍也(――やべえ、カウンターやられる!)
ピーターはランスからのロングパスを受け取ると、味方との連携は取らず、たった一人でど真ん中を突っ切った。
強化されたボールテクニックで進むピーターに、次々とディフェンスをかけるが、
鬼道「止める![スピニングカット・A]!!」
ピーター「シシリー!」トンッ!
タイミングを見計らってシシリーにパス。躱される。
龍也(マジかよ………!)
イギリスの映像を見て研究はしたが。実物は想定以上だ。
高揚感で俺の瞳がきらきらと輝く。――だが感心ばかりもしていられない。このままではあっという間に先制点を奪われてしまう。
龍也(エドガーは抑えてる。ならフィリップか……それとも)
セオリー通りならフィリップへのパスだ。――でも
龍也はチラリと森嶋監督を見た。エドガーとオーグを押さえた上であえてフィリップの方へ誘導するのが日本側の作戦の一つでもあった。
日本側は当初の予定通り、視野の広い佐久間とブロック力に秀でた聖良がエドガーの近くでマークしており、逆サイドには
フィリップから少し離れた場所に風丸。
龍也達の攻撃スピードが速すぎたことで本来であれば鬼道と入れ替わるように上がるはずだった風丸はまだ中盤付近で止まっていたのですぐに自陣に戻ることが出来ていた。
――さて、イギリスは誰を使うのか……。
龍也は考えながらも、迷うことなく走った。幾つもの考えがこぼれ落ちてはまた新しく作られていく。
フィリップ「こっちだ!」
フィリップが手を挙げた。シシリーはそれをチラリと見ると、大きくセンタリングを上げた。
シシリー「フィリップさん!」ドッ!!
龍也(読み間違えたか……!?)
――が、フィリップは
シシリーからのパスを一回トラップした瞬間、周りが声を上げる。
マリア「バカ!駄目!」
フィリップ「え?」
風丸「そのトラップ一回で俺が追いつくぜ!イギリス代表のストライカーさん!」
風丸がフィリップの足元にスライディングタックル。滑り込むとボールは弾かれた。「ぐっ!」と悔しそうなフィリップの声と「シッ!」と龍也の嬉しそうな声が重なった。
エドガーは「くっ!」と、焦ってもすぐにボールに向かい、その甲斐あって再びボールはイギリスへ。
フィリップはホッとしたような顔をしたが、エドガーはゴールしか見ていなかった。
凛「来るよ!」
エドガー「聖なる騎士の剣を受けるがいい!!」
シュート体勢に入ったエドガーは、跳躍して一回転。足に巨大な聖剣を出現させてボールに踵落としで斬撃を叩き込む。
エドガー「[絶・エクスカリバー]!!」ギシャアァアァアアアンッッ!
恐ろしい勢いでフィールドを破壊しながら一直線にゴールに向かうボール。聖良がシュートブロックに入る。
聖良「[絶・スノーマウンテン]!!」ガキィイィイイイイインッ!!
聖良のブロック。だが、純粋なパワーシュートである[エクスカリバー]との相性が悪く、多少のパワーを奪ったものの、[スノーマウンテン]は突き破られた。
円堂「聖良! うぉおぉおおおっ!!」
GKの円堂は右手にオーラ集めて跳躍。フィールドに右手を叩きつけた。
円堂「[超・イジゲン・ザ・ハンド]!!」
フィールドにドーム状のオーラが出現。そこにぶつかったシュートだが、あまりにも[エクスカリバー]のパワーが強すぎる。
円堂「くっ!」
遂に[イジゲン・ザ・ハンド]も突き破られる。
ボールがゴールに向かう中、ふっとばされた円堂は視界の端になにかが映った。
円堂「大海!?」
エドガーが放ったシュートはゴールに入るギリ手前で飛び込んできた龍也のスライディングブロックによって防がれた。
実況『ここで大海龍也が飛び込んできたーーー!!!イギリス、得点ならず!!!』
興奮したような声に観客も戸惑いながらも「おお、」「マジか!?」と楽しそうな声や驚きのをあげた。
シュートを止められたエドガーの目が大きく見開かれる。エドガーと龍也の瞳がぶつかった。
エドガー「やりますね!流石はリュウヤ!!」
龍也「――カウンター返し! 行くぞ、日本!!」
ボールを止め、龍也はカウンターを仕掛けた。
前半:9分
日本 0 ー 0 イギリス
― つづく ―
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