では、第2話始まります。
~ Bチームside (果南) ~
私達は今、響木さんの所に来ていた。理由はBチーム最強クラスの選手であるツバサさんが手も足もでない上に、その彼女や私のドリブル技、そして豪炎寺君のシュート技を使った彼が気になり響木さんの言っていた彼の才能を聞こうと思ったからだ。
私の思った通りなら、多分彼の才能と言うのは………。
響木:「ほう。ツバサが手も足もでない上にこっぴどくやられたか」
ツバサ:「次は勝つわよ!!」
ツバサさんは「次は負けない!」と、リベンジに燃える。
果南:「それで…大海君の才能って、もしかして……」
響木:「ああお前らの予測通りだ。大海は相手の技を"たった一度見ただけで一瞬でコピーし自身の物に出来る"。しかもその技の本来の持ち主よりも強力な威力でだ」
Bチーム『つっ!!』
それを聞いて、私達は声が出なかった。
響木:「だが、そんな才能を持ったために、大海は昔のチームメイトに「努力泥棒」だの「お前とやると気分が悪い」だの色々言われてな。小5から今回招集されるまでの6年間、サッカーから離れてたんだ。お前たちがアイツの名前を聞いたことが無かったり、見たことが無かったのはその為だ」
全員:『『『えっ!?』』』
嘘でしょ? 6年もサッカーやってなかったのにあれだけ上手いの………?
響木:「俺が今回アイツを招集したのは、世界と戦う為にはアイツの力が必要だったというのもあるが、アイツの才能を活かす為には周りに実力は勿論だが精神的にも優れた選手が大勢必要だ。お前たちならアイツを救ってくれるんじゃないかと思ったんだ」
果南:「そう……だったんですね…………」
響木:「"大きすぎる才はやがて自らにも牙を剥く"それが、今のあいつだ」
鬼道:「分かりました。ありがとうございます」
そして響木さんの所から出た私たちは、大海君の事を話し合う事にした。
果南:「皆、どう思った?」
善子:「正直信じられないわ。その人が必死の努力でやっと身に付けた技を、たった1度見ただけで習得するなんて普通じゃないわよ」
ダイヤ:「でも、コピーと言っても彼にとっては"出来ることをやっている"だけで、自分の実力以上のスキルが要求される事は出来ないと思うんです」
果南:「つまり彼にとって私達のプレーは、"1度見れば真似出来る程度のレベルしか無い"ってことだね」
風丸:「差、あるな………」
たしかに。考えが当たってれば、彼と私たちの間にはとんでもないほどの実力差がある事になる。
ツバサ:「でも……私は見てみたいわ。彼の本当の実力を!!」
果南:「私もそう思った。彼の力は、代表の大きな武器になる。私も彼と全力でサッカーしてみたい!!」
それに私には、彼も心の底では本気でサッカーしたいと思ってると思うんだよね。
でも私達が彼の本気を受け止められると示さなければ、彼は一生このまま埋もれてしまう。
皆も頷いてくれた。どうやら皆も同じ気持ちみたいだ。
鬼道:「よし選考試合まで特訓だ!! 少しでも大海を見返すぞ!!」
Bメンバー:『『オオォーーーッ!!』』
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そして選考試合の日、大海君は約束通り来てくれた。
審判:「それではこれよりAチーム vs Bチーム、日本代表選考試合を始めます!!」
全員:『『宜しくお願いします!!!』』
先ずはAチームのキックオフで試合開始
ピィイイイーーーッ!!!
―
キックオフと同時に野坂にボールを戻すAチーム。野坂がゲームを組み立てる。
野坂「吹雪さん!」ドッ!
吹雪「よっと!ナイスパス!」
ボールは吹雪に渡りドリブルで攻め上がる。そこへ、
穂乃果「吹雪くん!連携していくよ!」
吹雪「高坂さん。うん!」
高坂とのワンツーパスで一気に切り込んでくる。そして吹雪はシュート体勢に。
吹雪:「行くよ立向居君!! [ウルフレジェンド・G2]!!」ドゴォオオォオンッ!!
狼の遠吠えとともに、"鋭い爪"のようなシュートがゴールを襲う。
立向居:「止める!! [ムゲン・ザ・ハンド・G3]!!」
立向居が両手にオーラを纏い、それを大きな円を描くように上に挙げて手を合わせる。すると背後に、千手観音のように"オーラで構成された無数の手"が現れる。
ギュウゥウウン! ガシガシガシ!
シュゥウウ………
それが一斉にボールへ向かいガッチリとキャッチした。
吹雪:「腕を上げたね立向居君!!」
立向居:「流石は吹雪さんだ……。シュートを止めた手がまだビリビリしてる…………」
鬼道:「立向居! カウンターだ!!!」
立向居:「津島さん!!」
鬼道の指示で、立向居のゴールキックからボールは津島に渡る。
善子:「ほっ! 果南!!」
果南:「大海君!!」
龍也:「!?」
そしてボールは龍也に繋がった。真面目にやる気が無いことは分かってる筈なのになんで………。
果南:「大海君!! あなたの過去はもう聞いた!! 私達なら貴方の本気を受け止められる!! だから全力をだして!!」
っ! 簡単にっ……知った様な口をっ…………!!
龍也:「そんなの無理に決まってるでしょ!? ここにいる誰も、俺の本気を受け止められやしませんよ!!」
俺がそう叫ぶ。本当は、思い切りサッカーをやりたい。だが、それで辛い思いをするのはもう嫌なんだ。
――すると、
豪炎寺:「ふざけるな!! いいか、ここにいるのは"日本中から集められた最強の選手達"。そして代表に選ばれれば、敵は世界だ!! 俺達は世界と戦い、勝つために此処にいるんだ!!」
龍也「……………」
鬼道:「大海…………。此処にはお前の力を妬んだり、邪魔だと感じるヤワな奴は1人もいない」
っ! ………なら、この試合で貴方たちの覚悟を見せて貰う!!
龍也:「……分かりました、本気でやります。そう言うって事は、勿論覚悟は出来てるんですよね?」
俺は今一度、この人たちの想いを確認する。
果南:「勿論!! 見せて? 貴方の本当の力を!!!」
俺がみんなの言葉を受け、相手のゴールをその目に見据える。
あんじゅ:「隙あり!!」
そして、不意打ちの優木さんのスライディングをジャンプで避けた。
龍也:「分かりました、見せてやりますよ。俺の本気を!! (これで駄目なら、その時こそスッパリとサッカーへの想いと未練を断ち切る。それしか残らないしな……)」
着地した俺は、力強く足を踏み込む。
グッ、ドンッッ!!
千歌:「速い!?」
曜:「追い付けないであります!!」
焦る相手チーム。しかし、鹿角さんが立ち塞がる。
MATCH UP!!
龍也 vs 聖良
聖良:「任せて下さい!! [アイグランド・改]!!」
パキぃいいいんっ!!
鹿角さんがスケートのトリプルアクセルからの着地した瞬間、地面がパキパキと音を立てて凍って行く。これ俺を氷漬けにする気だな。
龍也:「邪魔だぁぁああああっ!! [真・ヒートタックル]!!」
ドゴォオォオオォオォッ!!
聖良「きゃあっ!!」
炎を纏ったタックルで鹿角さんを、技諸とも吹き飛ばした。俺はシュート体勢に入る。
龍也:「行くぞ円堂!! [ウルフレジェンド・G5]!!」
ワォオオオンッ!!
吹雪の物よりも"遥かに鋭い爪"の様なシュートが遠吠えと共に円堂を襲う。
吹雪:「そんな!! あれは僕の技!? しかもG5って!!」
驚く吹雪。円堂も迎え撃つ。
円堂:「くっ! 止める!! [正義の鉄拳・G2]!!」
円堂が左足を振り上げ、一気に踏み込み右手をグーにして突き出す。
ダンッ! ギュウゥウウンッ!!
するとオーラでできた巨大な拳が高速回転しながらシュートを正面から迎え撃つ。
ドガァアァアアァアッ!!
しかし、俺の[ウルフレジェンド]は円堂の技を意図も簡単に粉砕しゴールへと突き刺さった。
GOOOOAL!!
Aチーム 0 ー 1 Bチーム
果南「やった!」
立向居「凄い………」
鬼道「これがアイツの、大海の力か」
豪炎寺「とんでもないライバルができてしまったな」フッ
ピィイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
龍也の[ウルフレジェンド]が決まり、Aチームボールのキックオフから試合再開。ボールは矢澤さんに渡り、ドリブルで攻め上がってくる。
MATCH UP!!
凛 vs にこ
にこ:「凜退きなさい!! [トリックボール・V2]!! 曜!!」
星空を抜き去った矢澤さんから渡辺にパスが通るが、そこに風丸がディフェンスに入る。
MATCH UP!!
曜 vs 風丸
風丸:「行かせない!!」
曜:「[スプリントワープ・G2]!!」
ビュン ビュン ビュンッ!!
渡辺は、ディフェンスに入った風丸を陸上のスプリンター顔負けの超加速で抜き去った。
龍也:「貰いっ!!」
曜「あっ!?」
龍也は、[スプリントワープ]の発動終了直後の隙を付いてインターセプトしボールをかっ拐った。そこに高海がディフェンスに入る。
曜:(っ、巧い!!)
MATCH UP!!
龍也 vs 千歌
千歌:「ボールを返せぇぇええっ!!」
渡辺がボールを奪われた事で、高海がすかさず取り返しに来る。
龍也:「甘いっ!!」
龍也の左右のステップで高海の体を揺さぶり、右側に体を切って抜きにかかる。
千歌「させないっ!」バッ!
しかしそれでもなんとかついてくる千歌。――だが、
龍也「………っ!」クンッ
千歌(え………)ガクンッ!!
即座に逆側にエラシコで切り返す。ステップによる体勢の崩しを入れてからの超速エラシコ。千歌は完全に体勢を崩し、アンクルブレイクを起こして尻もちをついた。
そのままドリブルで上がる龍也。
土方:「行かせねぇ!!」
MATCH UP!!
土方 vs 龍也
土方がディフェンスに入るが、今度は矢澤さんの技を最終進化で返してやる。
龍也:「[トリックボール・V3]!!」
トンッ ギュォオオッ!
土方「つ!?」
巨体化したボールに潰されるかと身構えた土方。その隙に抜き去る。残念ながら幻だ。
にこ:「何でにこの技まで!?」
今度は矢澤さんの驚きの表情。相手のディフェンスラインを突破した俺は、綺羅さんの技を借りる事にする。
龍也:「綺羅さん!! 技借ります!!」
ツバサ:「えっ!! ちょっ、ちょっと待って!?」
俺は背中に天使のような翼を出現させ飛び上がりオーラを全てボールに注ぎ込む。
龍也:「喰らえぇっ!! [真・ゴッドノウズ]!!」
神々しいエネルギーの塊を纏ったシュートが、円堂を襲う。
円堂:「[正義の鉄拳・G2]!!」
ダンッ ギュウゥウウン!!
円堂が再び左足を振り上げ、腰を入れて上体の動きと連動させて右拳をつき出す。
すると背後から黄金色の巨大な拳が高速回転しながらシュートに激突。[ゴッドノウズ]を迎え撃つ。
ドゴォオォオオォオォオッ!!
円堂:「ぐうぅうううっ!!」
円堂も必死に耐えるが、俺のシュートは円堂の鉄拳を粉々に粉砕。ゴールネットに突き刺さった。
GOOOOAL!!!
Aチーム 0 ー 2 Bチーム
そして、
ピッ、ピィイイイーーーッ!!!
― 前半終了! ―
ここで前半終了の笛が鳴った。
現在
Aチーム 0 ー 2 Bチーム
Bチームリード
~ 続く ~
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