ことりと凛の連携シュートで勝ち越した日本代表。イギリスのキックから再開だ。
実況『さあ!試合再開です!』
ピィイイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
イギリスのキックから再開。日本代表は前線に豪炎寺だけを残し全員が下がってガチガチに守備を固めてきた。
エドガーは「守りにきましたか……」と呟く。
実際、押され気味なのはイギリスの方。日本代表の攻撃はハマっているのに対し、イギリスはFW3人が抑えられている。
エドガー(ですが………)
エドガーの視線は、必死の形相を浮かべるオーグを見ていた。
(ストライカーなら、ゴールを決めないとですからね)
口角を上げたエドガーの心情に応えるように、オーグはマークしていた善子の裏へと抜け出した。
オーグ「へい!」
MFを中心としたコンパクトなパス回しで相手陣へと切り込んだイギリス。日本側は引き続きオーグ、エドガー、フィリップ3人のFWをDFと、そして凛や鬼道も加わって封じ、龍也と不動で起点となるピーターを挟むようにマッチアップした。
龍也(どうくる?)
誰かにパスか、自分で切り込むか……
龍也(勘だけど恐らく……)
ピーター「つ!」
ピーターは一瞬の瞬きの間に龍也とことりの間を全速力で突き抜ける。そして、二人が振り返る前にパスを出す。
ピーター「決めろ!」
龍也「エドガーへのパスだ!!」
龍也が振り向き様に声を張り上げる。
エドガーへとマークについていた聖良と佐久間はパスを奪取する体勢を整えたが、それより前にエドガーに抜け出されてしまった。
聖良「しまっ!!」
「しまった」と、目を見開く聖良を嘲笑うように、エドガーはピーターからのパスに
――だが、
凛「させないにゃっ!」ガッ!!
しかし、凛がパスをカット。こぼれ球になる。さっきまでこっちに向かってきていたボールが遠ざかっていくのが視界に映り、エドガーは「またしても……」 と忌々しい表情。凛はフンと鼻を鳴らしただけだった。
そのボールに、
マリア「邪魔なのよね……」
しかし、凛が防いだボールの先にはマリアが待っていた。
マリア「決める!!」
マリアのシュート。ボールは一直線にゴールの右側へ。
龍也「させるかっ!!」ガッ!!
マリアが
思ったその瞬間。
オーグ「俺を忘れるな!!」
マークしていた善子の裏へ抜け出していたオーグが、溢れたボールに
日本「なにっ!?」
円堂「くっ!!」
反応した円堂。シュートに飛びつく。
円堂「[絶・熱血パンチ]!!」バチィイィイイイィィンッ!!
オーグ「なっ!?」
円堂「
弾かれたボールはまだ生きている。そこにフィリップが走り込む。
龍也「やべっ!!」
実況『キーパーは体勢を崩している! イギリスチャンス!!』
フィリップがシュート体勢に入り、体を捻った勢いからのトーキックの
フィリップ「[極・パラディンストライク]!!」ズギュゥウゥウウウゥゥゥンッ!!!
シュートが、がら空きのゴールに突き刺さった。
GOOOAL!!!
JPN 2 ー 2 GBR
実況『ゴォオーール!! フィリップ・オーウェンが決めたぁっ!同点!!!』
龍也「くっそっ………」
振り返った龍也が小さく舌打ちしてフィリップを見る。
『ワァアァアア!!』と、沸き立つ観客。
飛びついてくるチームメイトたちに揉みくちゃにされながら、フィリップは「っ、しゃあっ!!」 とガッツポーズを決めた。
エドガー「ナイスシュートです。良く決めましたね」
マリア「凄い良い動きだった!」
フィリップ「はい!」
オーグ「……………」
ソレを、オーグは悔しそうだった。
オーグ(俺が決めてれば……!!――いや、)
オーグは自分の頬をパチン!と、叩いて気合を入れなおす。
オーグ「次は決める!」
日本側は―――、
龍也(完全に止め切ったと思った……)
心底嬉しそうな様子のフィリップを見ながら龍也は「いや、」と自分の考えを否定する。
龍也(止めるだけじゃダメだった。奪えなきゃ無意味)
そんな事を考えていた。
実況『さあ、日本代表のキックから試合再開です!』
ピィイイイイーーーッ!!
RESTART!!!
ボールを不動に渡して攻め上がる日本。そこへエドガーとフィリップが前線からハイプレスを仕掛けてきた。
エドガー「このまま逆転させて貰います!」
フィリップ「取る!!」
不動「つ!」
不動は二人を相手に持ち前のキープ力で何とかボールをキープするがこのままでは保たない。そこへ
鬼道「不動!」
不動「!」
鬼道が走り込んでくる。そして、2人でボールを挟み込む様に渾身の蹴りを加える。
不動&鬼道「「[キラーフィールズ・S]!!」」ドォォオォオオンッ!!
フィリップ「うわっ!?」
エドガー「ちぃっ!」
衝撃波で吹き飛ばされる2人。ボールは鬼道に渡り攻め上がる。
マリア「行かせるか!」
そこへ、マリアが止めに入る。
鬼道「[超・イリュージョンボール]!!」
マリア「!!」
ボールが分身。相手を惑わせてその隙に突破する鬼道。
鬼道「豪炎寺!」
豪炎寺にパスを出す。落下点に豪炎寺が入るが、ランスがすぐにプレスをかけて競り合い。
豪炎寺「つ!」
ランス「やらせるか!」
凛「こっちにゃ!」
豪炎寺「! 凛!」
走り込んできた凛にダイレクトでヘディングパス。凛がボールを受け取る。
ユーリ「まだよ!」ズサー!!
凛「なっ!」
しかしボールをトラップしたところをユーリがカバー。スライディングですぐさまボールを奪い取られる。
ボールが遠ざかっていくのが視界に映り、龍也は「くそっ!」 と舌打ち。
凛「にゃあっ!!」
ユーリ「これ以上ゴールなんかさせないわ!」
ユーリはフンと鼻を鳴らすと、前線へのロングパス。ボールはシシリーへ……
シシリー「よし……「甘い!」つ!」
シシリーが振り向いてトラップしようとした瞬間、背後から善子が飛び出してカット。前線にボールを送り返す。
善子「決めなさい!」
ボールは不動へ。
不動「よし、誰を使うか……」
ことり「こっち!」
不動「南……分かった!」パスっ!
ことりが不動の近くまで走り込んできたので不動はそちらにパスを出す。
ことり「決める!」
ことりがシュート体勢に入ると、背中に純白の翼を出現させて飛翔。空から太陽をバックに火炎弾を撃ち落とす。
ことり「[イカロスフォール・S]!!」ジュドォオォォオオオォォオンッ!!!
空から降ってくるシュートは、ブロックに入られることなくフレディに向かっていく。
フレディ「止める![絶・ガラティーン]!!」
フレディは右手に光の剣を出現させてシュートをにぶつけて叩き斬ろうとする。
フレディ「ぐっ!」
バチィイィイイイィィンッ!!
ガァアァアアアァァンッ!!
シュートは弾かれてクロスバーに直撃。跳ね返る。
エドガー「
そのボールに、いち早く反応していたのは………
豪炎寺「つ!」トンッ!
実況『豪炎寺だあっ!!』
ボールをトラップした豪炎寺。右足に爆炎の剣を顕現させて振り切る。
豪炎寺「決める![マキシマムファイア・改]!!」ジュドォオォオォオオオォォォッ!!
豪炎寺のシュートが、がら空きのゴールへと飛ぶ。
ランス「させるかっ!」
ガッ!!
ランスが足を伸ばしてシュートブロック。――だが、
ランス「くっ、うぁああっ!?」
実況『ランス吹き飛ばされた!!』
吹き飛ばされたランスと尻もちをついているフレディを尻目に、シュートはゴールネットを揺らした。
GOOOAL!!!
JPN 3 ー 2 GBR
実況『きまったぁあぁああっ!!日本再び勝ち越しーーっ!!』
豪炎寺「よし!」
フレディ「く、そんな………」
そしてイギリスボールでのリスタートと同時に、前半終了の笛がなった。
エドガー「………………」
オーグ(絶対に決める!!)
フィリップ(勝つ!!)
前半終了
日本 3 ー 2 イギリス
― つづく ―
感想・評価宜しくお願いします!!