決勝トーナメントの1回戦、ブラジル戦の前夜のミーティング。
森島「ブラジルは"サッカー王国"と呼ばれるだけあって、代表は身体能力、テクニック、判断力、どれを取っても超一流だ。現に、プロの世界においての世界ランクでも常にTOP5に入る超強豪でもある」
堂峯「お前ら良くFFIの時に勝てたよな……。いくら高校生とは言え」
龍也「いや〜最初からなんの枷も無い状態で来られてたら厳しかったと思いますよ?」
東野「枷?」
鬼道「実はですね……」
俺達は権代さんたちや監督たちにガルシルドの事を話した。当時のFFIブラジル代表の監督であり、世界を戦争によって支配しようとした奴のことを。
三河「何だそれ………」ワナワナ
吉川「ふざけんなよ……」ギリッ
みなさんもやはりサッカーが大好きであり、ガルシルドの所業にブチギレている。今は牢獄の中にぶち込まれており、聞いた話によると刑が確定し、死刑執行を黙々と待っている状態らしい。
森島「なら安心か………」
円堂「ただ、その時もガルシルドが逮捕されて締め付けがなくなった瞬間恐ろしい勢いでプレーが進化したから、今は始めからそんなものがない状態で90分戦わないとでしょ?」
風丸「楽しみなのと同時に恐ろしいよな……」
みんなが黙る。―――だが、取り敢えずプレーの方針を決めなければならない。
森島「よし、では明日のメンバーだが、主力と判断されるメンバーはベンチスタートで行く。ブラジルに1点を先行されたら交代を交えて攻めに行くぞ」
日本代表『はい!』
森島「では、GK、立向居!」
立向居「はい!」
森島「続いてDF、三河、吉川、佐久間、風丸!」
三河&吉川&佐久間&風丸『はい!!』
三河(よし!)
吉川(ここで暴れてやる!)
森島「ボランチ、鬼道!」
鬼道「はい!」
ボランチは鬼道。さすがに司令塔は出し惜しみできないとの判断だ。
森島「続いてMF。綺羅、堂峯、東野、高坂!」
ツバサ&堂峯&東野&穂乃果『はい!』
堂峯(久しぶりの出番だ!)
東野(練習の成果を見せてやる!)
森島「FW、豪炎寺!」
豪炎寺「はい!」
森島「もしかしたらブラジル相手に舐めてると思う者もいるかもしれない。だが、俺はお前たちが今まで積み重ねてきた練習を知っている。押され気味だとしても、それでもまだいい勝負ができるくらいのスタメンは選んだつもりだ。皆の度肝を抜いてこい!」
日本代表『はい!』
森島「では解散とする。明日に備えて各自英気を養うように!」
そして席を立ち、部屋に戻る俺達。すると、
果南「龍也っ!」
龍也「果南?」
果南が声を掛けてきた。
果南「………話さない?」
龍也「ん……」
そして俺達はホテルの最上階のラウンジへ。お酒は飲まないぞ?
―――ラウンジ
果南「ここまで来たね」
龍也「ああ………。俺さ、果南たちと初めて会った時のことを思い出してた。あのときはこんな未来が来るなんて思っても見なかった」
果南「そっか……そうだよね。今、楽しい?」
龍也「……楽しい!」
果南は「良かった……」と、龍也の肩に頭を預ける。
果南「絶対に優勝しようね?」
龍也「ああ!」
―――翌日、AM9:45分。ミシガン・スタジアム。
時刻はもうすぐ朝の10時。第1試合の日本vsブラジルが行われる。
実況『さあーーっ!W杯もいよいよ決勝トーナメント!第1試合は日本vsブラジルです!』
解説『高校サッカーの世界大会、FFIでブラジルは日本に負けてるんですよね。そして今のブラジル代表と日本代表には当時の選手が何人も入っています。これはブラジルにとってはリベンジマッチに近いかもしれません!』
実況『プロの試合においては日本に負けたことがないブラジル!この試合も勝ち切ることができるのか!!さあ、選手がフィールドに出てきます!』
フォーメーション
ブラジル
GK ファルカオ
DF モンストロ アウラ フォルミガ ラガルート
MF ボルボレタ レオナルド ウェンディ
FW カルロス ロニージョ ガト
日本
FW 豪炎寺
OMF ツバサ 堂峯 東野 穂乃果
DMF 鬼道
DF 三河 吉川 佐久間 風丸
GK 立向居
ロニージョ「っ!? リュウヤとカナンがスタメンに居ない!?」
ガト「俺たちを舐めてるのか………?」
そんな考えがブラジルの頭をよぎる。―――が、
ロニージョ(いや、それは無いな。日本はいつだって全力の真剣勝負で向かって来ていた。この大舞台でそんな真似をするはずはない)
レオナルド(何か仕掛けてくる可能性があるな……)
緩めてしまった気を、今一度気を引き締めるブラジル。豪炎寺と堂峯がセンターサークルに立つ。
実況『さあ!まもなく試合開始です!』
堂峯「行くぞ……!」
豪炎寺「はい!」
審判は時計を見ると、笛をくわえて片手を上に上げる。
ピィイイイーーーッ!!!
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決勝トーナメント、そして試合の幕は切って落とされた。
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