ブラジルも意地を見せ、レオナルド、カルロス、ロニージョの3人連係技。[フルメタルファントム&ビートアップボレー]が日本ゴールをぶち抜き1点差に迫るブラジル。
日本のキックから試合再開だ!
ピィイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
龍也のキックからボールは鬼道まで戻された。鬼道はドリブルで仕掛ける。
鬼道「また突き放すぞ!! 矢澤!」パス
にこ「よっと! 果南!」パス!
果南「鬼道くん!」パス!
ロニージョ「っ! コイツら!!」
中盤の3人でのパス回しで的を絞らせない見事な日本の攻撃。ブラジルも連係してディフェンスを仕掛けたいのは山々だが、比較的小さな範囲で行われているパス回しのため止めるにはサイドをやや手薄にする必要性がある。
だが、そうなるとツバサや穂乃果が空いてしまう。それは避けたいところ。
つまり中央ラインのロニージョやレオナルドに止めてもらうしかないのだ。
レオナルド「連係していくぞロニージョ!!」
ロニージョ「ああ!!」
ブラジルの、長年一緒にやってきた戦友の連携。その練度は他の比ではない。
鬼道「松浦!」パス
鬼道は果南にパス。しかしすぐにレオナルドがチェックに入る。
レオナルド「行かせるか!」
果南「っと、戻すよ!」パス
果南は鬼道にボールを戻す。そこへロニージョがプレス。
鬼道「にこ!」パス!
今度はにこへパス。するとレオナルドは果南へのコースを切りながらにこへとプレス。奪いにかかる。
すると、
果南「にこちゃん!」ギュンッ!
レオナルド「なにっ!?」
ロニージョ「っ!!」
すると、それを見た果南が後衛に控えた鬼道のさらに後ろを回ってにこの背後を取るスペースへと走る。果南への完全フリーのコースが空いた。
にこ「良いわよ果南!」パス!
果南「っし!」トンッ
ボールを受け取った果南。ブラジルのラインが崩された。
アウラ「っ! 止める!!」
MATCH UP!!
果南 vs アウラ
アウラが急いで止めに行く。だが、そうするとその背後のスペースが空く。
龍也「こっちだ!!」バッ!
ブラジル『なっ!!』
アウラ「しまっ!?」
果南「龍也!」パス
ボールは龍也へと飛ぶ。すると、
モンストロ「させんっ!!」ドゴォオォオォッ!!
龍也「うわっ!?」
死角から飛び出したモンストロの不意打ちタックル。龍也は転倒し、ボール
実況『ブラジルボールを奪った!!』
モンストロ「
ブラジルの
ウェンディ「絶対に点を取るわ!!」
ドリブルで上るウェンディ。そこへ風丸が止めに入る。
MATCH UP!!
風丸 vs ウェンディ
風丸「行かせるかっ!!」
ウェンディ「抜きます! [絶・スーパーエラシコ]!!」ギュンッ! ギュンッ!
テクニカルな空中ステップ。抜きにかかる。
風丸「止める!! [スピニングフェンス・Gx]!!」ビュゴォオオオッ!!
分身した風丸から繰り出される、複数の竜巻の防風壁。ウェンディはその中に突っ込んでしまい、風に舞い上げられて吹き飛んだ。
ウェンディ「きゃぁあぁあぁあああっ!!??」
ドシャァアァアァアアッ!!
地面に叩きつけられたウェンディ。笛は鳴らない。
風丸「行くぞ!!」ダッ!!
ボールを奪い取った風丸の、俊足を活かしたドリブル。サイドラインを駆け上がる。
ラガルート「させるかっ!!」
MATCH UP!!
風丸 vs ラガルート
風丸とラガルートのマッチアップ。ラガルートは進路を塞ぐように身体を入れる。
風丸「邪魔だあっ!」ガッッッッ!!
風丸はなんとそれをうまく躱して強行突破。そこから斜めに走りゴール前へ。
ファルカオ「っ! 来い!」
フォルミガ「ブロックは任せろ!!」
フォルミガがシュートコースへと割り込む。風丸は中を見た。
風丸「行けっ!!」パス!
風丸のセンタリング。ボールは龍也へ。
龍也「決める!」
跳躍する龍也。――が、
ファルカオ「甘いっ!!」バチッ!
間一髪、跳躍したキーパーのファルカオが先にボールに触り、パンチング。ボールを弾き飛ばした。
龍也「くっそ!!」
ボールはボルボレタへ。
ツバサ「行かせるかっ!!」バチぃ!!
ボルボレタ「ッッッ!?!?」
しかしすぐにツバサが奪い返した。
一進一退の攻防が続き、時間が過ぎていく。このまま日本の勝ちが決まるのか?
後半も残り僅かだが、ボールはレオナルドへ。
レオナルド(時間的にここで同点に追いつかないと負けだ!!)
レオナルド「行くぞ!!」
レオナルドはロニージョへとパス。ブラジルの選手が横一列になって攻め上がってくる。
龍也「!!」ダッ
横一列になったブラジルが、ロニージョ。機転に前衛と後衛を小刻みに入れ替えながら向かってくる。すると激流の様な川の流れが日本を襲う。
ブラジル『必殺タクティクス!《アマゾンリバーウェーブ》!!』
日本『うわぁあああっ!!???』
川の激流に押し流される日本代表。残すはキーパーのみだ。
ロニージョ「決める!!」
ロニージョたちは[フルメタルファントム&ビートアップボレー]の構え。ロニージョからレオナルドへと蹴り飛ばす―――!
すると―――、
龍也「ここだっ!!」
バシッ!!
なんと、動けないはずの龍也にカットされた。
ブラジル『っ!?!?!?!?』
レオナルド「バカな! なんで動ける!?」
龍也「簡単だ。《アマゾンリバーウェーブ》を受けなかったからさ」
ウェンディ「はあっ!?」
龍也「お前たちのタクティクスは、やっていることを簡単に言えば横一列になって攻め上がることで、相手を壁の圧力で轢いて押しつぶして行動不能にするタクティクス。なら、初めからお前らの後ろに居たら、どうなると思う?」
ブラジル『!!???』
言われてみればさっき仕掛けた時、龍也の姿が見当たらなかったことに気づいたブラジル。
ロニージョ「ずっと俺たちの後ろに居たのか!?」
龍也「ああ。そしてボールは今俺が持ってる。つまり!!」ドギュンッ!!
一気に全速力でブラジルゴールへと向かう龍也。
ロニージョ「ファールでいい!! 誰か止めろ!!」
ラガルート「ダメだ! 追いつけない!!」
アウラ「くっそぉおおおっ!!」
ファルカオ「っ! 来い!」
ファルカオが構える。龍也はシュート体勢にはいる。
龍也「ふっ!!」
ドォオオオンッ!!
龍也の左足から放たれたボール。鋭くカーブしながら、ゴールの左上へ。
ファルカオ「止める……っ!!」バッ!!!
跳躍し、手を伸ばすファルカオ。だが、
バシュウウウンッ!!
シュートは、ゴールネットに突き刺さった。
GOOOOAL!!
JPN 4 ー 2 BRA
そしてここで、
ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!!
―
実況『ここで試合終了のホイッスル!! 日本代表、準決勝進出ーーーー!!』
ロニージョ「負けた………っ!!」
ガックリと項垂れるロニージョたち。だが顔を上げると、
ロニージョ「負けたよ。特に龍也には完璧にやられたな。コレで2度目だ」
円堂「ロニージョ。やっぱりお前たちと本気でやるサッカーは楽しかったぜ! またやろうな!!」
ロニージョ「ああ! 今度こそ負けはしない!!」
そして、両チームスタジアムを後にした。
――日本代表、準決勝進出!
― つづく ―
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