翌日、スタジアムには日本、コトアールだけではなく、さまざまな国の大観衆が詰めかけていた。
それもそのはず。この両国は、かつてFFIの世界大会決勝で戦った両国。あの試合の凄まじさは高校サッカーからプロのサッカーへと伝わり、前評判ではこの試合は決勝に値する激戦になると噂されていた。
― 日本・ロッカールーム ―
龍也(………………)
龍也は瞑想して精神統一していた。最大のパフォーマンスを発揮するため、心を落ち着ける。
果南(龍也、集中してる……)
果南は声をかけるのを辞め、他のメンバーと試合の流れを脳内シミュレーションしていた。
そして、
森島「そろそろ時間だ。行くぞ!!」
日本『はい!!』
そしてみんな部屋から出ていき、入場口へと行く。
ゴーシュ「来たな……」
キート「今回は負けないからな…」
マキシ「優勝するのは今度こそ俺達だ」
円堂「俺たちだって負けないぞ!」
みんなが話す中で、
龍也「……………」
ロココ「…………」
龍也とロココは火花をバチバチと散らしていた。
審判『選手入場です!!』
そして両国の選手が入場する。両チーム整列し、審判団、チーム同士で握手。
実況『さあ! アメリカW杯も、いよいよ準決勝! 対戦は、日本代表対コトアール代表! このカードに、興奮するファンは多いでしょうね!』
解説『でしょうね! FFIの時、コトアールは敗戦しましたが、個の実力では明らかに日本を押していました。この試合は果たしてどうなるか、注目ですね!!』
実況『そうですね。スターティングメンバーが発表されました!』
STARTING MEMBER!!
コトアール
GK ロココ
DF マロン ジニー ウォルター ウィンディ
DMF キート ユーム
OMF マキシ シンティ
FW ドラゴ ゴーシュ
FW 豪炎寺 龍也
OMF 穂乃果 果南 曜
DMF 鬼道
DF 綱海 聖良 佐久間 風丸
GK 円堂
両チームポジションに付く。コトアールボールからキックオフだ!!
円堂「行くぞみんな――!!」
日本『おう!!』
ピィイイイーーーッ!!!
― 試合開始!! ―
そして、試合が開始された。
ゴーシュ「ふっ!!」
ドゴォオォオォッ!!
日本『っ!?!?』
すると、コトアールはFFIの時と同じ。キックオフシュートを放ってきた。だが、今回は違う。みんなしっかりと見えていた。
佐久間「止める!!」バッ!!
ガキィイイイィイイッ!!
佐久間が足を伸ばしてスライディングブロック! 足の甲でボールを引っ掛けた。
佐久間「っ!! 止まれぇえええっ!!!」
ギュルルルルルルッ!!
佐久間の足の甲で回転するボール。ボールは徐々に回転を失い、地に落ちた。
ゴーシュ「ほう? やるようになったな」
円堂「ナイス佐久間!!」
佐久間「ああ! 鬼道!」パス
今度は日本のカウンター。佐久間はボールを鬼道に渡す。
鬼道「行くぞ!!」ダッ!!
ドリブル突破を仕掛ける鬼道。そこにドラゴが止めに入る。
ドラゴ「行かせるかよっ!!」バッ!!
MATCH UP!!
鬼道 vs ドラゴ
やはり凄まじいスピードのコトアール。アレから20キロの重りを更にグレードアップさせてさらなる負荷をかけて練習していたことが伺えた。
その自信なのか、突っ込んでくるドラゴ。スライディングだ!!
鬼道「甘いのはそっちだ!!」クンッ!
ドラゴ「なんだとっ!?」
鬼道はドラゴの勢いを逆に利用して切り返しから置き去り。抜き去った。
ユーム「何やってるんですか!」ダッ!
キート「止める!!」ダッ!
MATCH UP!!
鬼道 vs キート&ユーム
コトアールのボランチ2人が止めに入る。キートの手を踏み台にしてユームが跳び上がり、流星のような蹴りをお見舞いした。
ユーム&キート「「[超・シューティングスター]!!」」
ドゴォオォオォ!!
鬼道「うわっ!?」
ふっとばされた鬼道。ユームが攻め上がる。
果南「っ! 止める!!」
MATCH UP!!
果南 vs ユーム
ここで果南がマッチアップ。適切な間合いを保ち、隙を見せない構え。
―――だが、
ユーム「甘いですよ![分身フェイント・S]!!」シュバババ!!
果南「っ!」
ユームは必殺技発動。果南を抜き去る。そこへ、
ゴーシュ「ユーム!」
ユーム「ゴーシュさん!」
すると、2人はすごい速さの連続パス回し。するとあまりの速さにボールが2つに分身し、それぞれに同時にシュートを叩き込む。
ユーム&ゴーシュ「「[デュアルストライク・S]!!」」ドゴォオォオォッ!!
2人のシュートがゴールへと迫る。そこへ聖良が止めに入った。
聖良「止めます!! はぁあああっ!!」
聖良は莫大な冷気のオーラを練り上げる。すると、フィールドを横に分断するような分厚い山脈が現れる。
聖良「[ヒマラヤウォール・G2]!!」ガキイイィイインッ!!
激突する力と力。だが、このシュートは聖良の分厚い壁を破れず弾かれた。
バチぃ!
ユーム「っ!」
聖良「鬼道さん!」ドッ!!
聖良は鬼道にパス。そこへマキシが止めに入る。
MATCH UP!!
鬼道 vs マキシ
マキシ「止める!」
マキシが周囲を警戒しながら間合いを詰める。だが、鬼道は冷静にフィールドの状況を把握していた。
鬼道「そこだっ! [レーザーフィード・S]!!」バシュウウウッ!!
マキシ「っ!!」
鬼道の一直線のレーザーのような鋭いパス。ボールは果南へ。
果南「っし!」トンッ!
トラップする果南。そこへ龍也が合流した。
龍也「行くぞ果南!」
果南「うん!」
2人で攻め上がる。――が、
ジニー「させない。[超・影縫い]!!」
すると、ジニーから影が手のように伸び、果南の足を絡め取った。
果南「うわっ!?」ドシャッ!
果南は転倒し、ボールをこぼす。
ウォルター「貰うっす!」
そのボールをウォルターが確保に向かう。
龍也「させるかっ!」バッ!
バシッ!!
コトアール『!!』
しかし、先に触ったのは龍也。ゴール前だ!
龍也「決める!!」ドゴォオォオォッ!!
龍也のペナルティエリア内からのシュート。ボールは凄まじい速さでゴールの右下を狙う。
ロココ「ここだっ!!」
バシィ!!
龍也「つ!!」
しかし、コレはロココが横っ飛びダイビングキャッチで止めた。
ロココ「危ない……。あの頃より物凄く成長したみたいだね。龍也!」
龍也「ああ! 今度こそお前を一人でぶち抜くためにな!!」
両者の闘気が高まる中、コトアールとの闘いは本格的に始まる!!
前半:7分
日本 0 ー 0 コトアール
― つづく ―
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