イチノセの交代。アメリカ代表のメンバーにも動揺が広がる。
マーク「監督!? なぜカズヤが交代なんですか!?」
ディラン「そうだよ! ギンギンに攻めてる時だって言うのに!!」
アメリカ代表の発言……コイツラ、もしかしてイチノセの身体のことを知らない?
イチノセ:「大丈夫です監督!! まだやれます!!」
アメリカ監督:「もう交代は認められた。お前はフィールドを出なければならない」
イチノセ:「そんな……こんなのって…………」
アメリカ監督:「私には、選手を守る責任がある」
イチノセ:「!? 監督まさか、俺の身体の事を知ってたんですか?」
アメリカ監督:「ああ」
この一連のやり取りに「身体……?」と、訳が分からないアメリカ代表。
だが、イチノセが何かのケガをしているのでは? ということは理解したらしい。
イチノセ:「………分かりました」
そして、イチノセはフィールドを出る。代わりにショーンが入った。
MEMBER CHANGE
イチノセ out → in ショーン
円堂:「一之瀬………」
円堂が複雑な思いを持ちながら、ベンチのイチノセに目をやる。
イチノセ:(これが……俺の最後だっていうのか!! 嫌だ、これが最後なんて!! 俺はまだ、サッカーがしたいんだ!!!)
――しかし、交代しても尚、イチノセの想いは、気迫は残り続けていた。
龍也:「円堂!! アイツの、イチノセの想いはまだフィールドに残ってる!!全力で闘うと約束したのなら、それに応えろ!!」
円堂:「!? まさか大海!」
龍也:「悪い。たまたま聴いてしまったんだ」
円堂:「大海……そうだよな!! 皆、まだ試合は終わってない!!全部出しきれ!!」
イナズマジャパン:『おう!!』
マーク:「敗けてたまるか! 行くぞ皆!!」
ユニコーン:『オーー!!』
それから試合は更にヒートアップし、日本、アメリカどちらも譲らず試合は膠着状態になった。
そしてその試合のラストプレーは、アメリカのシュートだった。これが決まれば4ー4の同点で試合終了になってしまう。
ディラン・マーク:「「[ユニコーンブースト・改]!!」」
一角獣とともにシュートが日本ゴール目掛けて突き進む。しかし、鹿角がブロックに入る。
聖良:「[真・スノーマウンテン]!!」
ガキィイイン!!
鹿角の技がオーラを凍らせブロック。だが尚もシュートは突き進む。
円堂:「絶対に止めてやる!! [イジゲン・ザ・ハンド・改]!!」
この土壇場で円堂の技は進化し、そこに激突したシュートはバリアの上に滑っていきゴールから外れた。
ここで―――、
ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!
―
試合終了のホイッスルが鳴った。4ー3で、日本の勝利となった。
円堂:「よっしゃー!! 勝ったぞー!!」
喜ぶ俺たち日本代表。―――けど、
イチノセ:「円堂………」
円堂:「一之瀬………」
イチノセ:「俺、まだサッカーがやりたい。これで終わりなんて絶対に嫌だ。手術、絶対成功させて、またフィールドに戻って来る!!」
風丸:「ああ、待ってるぞ一之瀬!!」
鬼道:「お前は「不死鳥」と呼ばれた男なんだ。絶対成功するさ」
豪炎寺:「俺たちもまた、お前と一緒にサッカーできる日を楽しみにしてる」
秋:「一之瀬くん凄かった!! 今までで一番輝いてた!!」
激闘を終えた俺達が話していると、観客から……、
観客:「イーチノセ! イーチノセ! イーチノセ!!」
龍也:「凄いな。日本とアメリカのサポーターからイチノセコールだ」
マーク:「よし、アメリカ撤収だ。特にカズヤ、お前は説教だ! こんな大事な事をキャプテンの俺にも黙っていた事をな!!」
ディラン:「Oh!? ヤル気だねマーク!!」
オリビア:「私だって言いたいことあるんですよ!?」
イチノセ:「分かったよ………」
そう言い合いながら、アメリカチームは会場を後にした。
龍也:「こりゃ次やる時は一段と厳しそうだな」
円堂:「ああ。最高の選手だよ。一之瀬は」
久遠:「お前たちよくやった。次はイタリア代表「オルフェウス」だ。次で予選リーグ通過か否かが決まる。心してかかれ」
円堂:「次で予選リーグ最後か………」
鬼道:「影山………」
― 夜・日本代表宿舎 ―
コンコン
龍也:「はい。どうぞ…」
ガチャ
果南:「龍也?」
龍也:「果南か。どうした?」
果南:「寝付けなくて。何を見てたの?」
龍也:「リーグ表だよ。今のところ
日本 2勝1敗0分で勝ち点6の得失点差+1
アメリカ1勝2敗0分で勝ち点3の得失点差-1
イタリア2勝0敗1分で勝ち点7の得失点差+3
アルゼンチンが1勝0敗2分で勝ち点5の得失点差+1
イギリスが0勝3敗1分で勝ち点1の得失点差-4
今度の日本vsイタリア、アルゼンチンvsアメリカ戦で俺たちが勝てば首位通過確定。引き分けでアルゼンチンとアメリカが引き分けかアメリカの勝ちで二位通過。負けだと必ず一点差でアメリカが一点差勝ちでアメリカと並ぶから後はフェアプレイポイントしだい。まぁ早い話敗けだけは駄目ってこと」
果南:「そっか」ギュッ
龍也:「果南?」
果南:「龍也、変わったね。代表選考の時は「代表になれなくて良い」って言ってたのに」
龍也:「仲間に恵まれたお陰かな。あと、果南と出会えたから」
果南:「ありがとっ……///」
龍也:「果南?」
果南:「ん?」
龍也:「一緒に寝るか?」
果南:「っ! うんっ!!」
そして俺と果南は同じベッドでスヤスヤと寝息を立てた。
― 続く ―
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