円堂:「記者会見?」
マネージャー:「そう。先に終わったDブロックの決勝トーナメント進出を決めたブラジルとコトアールの記者会見がタイタニックスタジアムであるそうだから相手を知る意味で行ってみたらどうかなって」
にこ:「コトアール? Dブロックには他にフランスやドイツがいたはずよ?」
鬼道:「気になるな。そのコトアールと言う国」
円堂:「監督! 行ってきても良いですか?」
久遠:「……午後の練習もあるから昼飯までには帰ってこい」
ツバサ:「分かりました」
そして俺たちはタイタニックスタジアムへ向かった。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
風丸:「あっ! 財前総理!!」
この人! 日本の内閣総理大臣、「財前宗助(ざいぜんそうすけ)」さん!!
財前:「やぁ円堂くん、豪炎寺くん、鬼道くん、風丸くん、吹雪くん、綱海くん、立向居くん。三年前は君たちには世話になったね。本当なら君たちの中学卒業式に私が祝いの言葉を送りたかったんだが、側近に「特定の学校を贔屓していると思われる」と止められてしまってね」
鬼道:「いえ、賢明な判断だと思います」
円堂:「あっ、総理! 搭子は元気にしてますか?」
財前:「ああ。代表候補にすら選ばれなかったのが余程悔しかったみたいで毎日猛練習してるよ。それに、私も娘と平和に過ごせる時間が楽しくてね。よく搭子の練習に付き合ってるよ」
曜:「でも何で総理大臣が居るんですか? よく見るとアメリカのケイン大統領や他の国の首脳陣の方々までいらっしゃるし」
財前:「そりゃあこの会見の主催が「ガルシルド・ベイハン」氏だからね。来ないわけにはいかないさ」
果南:「ガルシルド?」
野坂:「オイルカンパニーと言う会社と、油田を世界に幾つも持っている世界の大富豪ですよ。確かこの大会の実行委員長とブラジル代表監督を兼任していた筈です」
財前:「残念ながらこのFFIが始まってから、国同士のいがみ合いが増えていてね。だが私はサッカーの持つ力を信じている。人々に夢や喜び、希望を与え国籍や人種を問わず皆を笑顔にしてくれるスポーツだとね。おっ、始まるみたいだよ」
司会:「お待たせしました。それではこれよりブラジル代表「ザ・キングダム」とコトアール代表「リトルギガント」の記者会見を行います。先ず最初にブラジル代表監督ガルシルド・ベイハンさん宜しくお願いします」
ガルシルド:「皆様、本日はお集まり頂き真にありがとうございます。このFFIは、私の愛するサッカーを通じて、「世界平和」を目指し開催した物です。これからの試合も、選手と選手の真剣勝負を楽しんで頂ければと思います」
司会:「ありがとうございました。続きましてブラジル代表キャプテン「マック・ロニージョ」選手、お願いします」
ロニージョ:「はい!」
記者:「ロニージョ選手、貴方はブラジル史上最高、「キング・オブ・ファンタジスタ」の異名を持っていますが、これについてはどう思いますか?」
ロニージョ:「たいへん栄誉ある異名だと思います。しかし、何も俺は自分1人の力でここまでの選手になれた訳ではありません。支えてくれた家族、苦楽を共にしたチームメイト、そしてファンの皆様の応援があって今の俺がいます。これからの試合も皆様や破って来たチームの方々に恥じぬ様全力で闘い抜くので応援宜しくお願いします!!」
千歌:「? キャプテン、どうしたの?」
円堂:「見てるだけで分かる。アイツ……何かスゲェ!!」
司会:「ありがとうございました。尚コトアール代表ですが、欠席のため会見を終了させて頂きます」
海未:「ブラジル代表、凄そうでしたね」
円堂:「ああ。俺たちも必ず勝ち上がるぞ!」
イナズマジャパン:「おう!!」
?:「おい! そっちには居たか!?」
?:「いや居なかった。向こうを探そう!!」
ことり:「ん? 何か騒がしいね?」
円堂:「あのスミマセン、何かあったんですか?」
?:「子供には関係無い! 黙ってろ!」
龍也:「ああ!? んだとテメェ!!」
おじさん1:「止しな君たち! ガルシルド氏のSPはいつもあんな感じだよ」
おじさん2:「最近じゃあ、石油の値段が上がり続けてるのはガルシルドのせいだって噂もあるし、ピリピリしてるのかも」
SP:ギロッ
おじさん1:「おっと、君たちも早く帰ったほうが良いよ?」
穂乃果:「ねぇ、もう帰ろう? 何かヤダよ」
あんじゅ:「そうねぇ」
綱海:「そうだな。帰ろ帰ろ」
そして俺達が会場を出ると、
?:「おお、お前さん久し振りだな」
円堂:「あーーーっ! イギリス戦の時スタジアムで会った赤キャップのおじさん!!」
吹雪:「キャプテン、この人誰?」
円堂:「エドガーのシュートが止められなくて焦ってた俺にアドバイスしてくれたんだよ。あの言葉が無ければ[イジゲン・ザ・ハンド]は思い付かなかった」
赤キャップのおじさん:「なに、結果的にそうなっただけだ。それより聞きたいことがあるんだが………」
円堂:「何ですか?」
赤キャップのおじさん:「出口はどっちだ?」
円堂:「あっちです。一緒に行きますか?」
赤キャップのおじさん:「おお、ではお言葉に甘えるとするかな」
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
?:「上手く逃げられてしまいましたねぇ」
?:「やはりあの方の周りを探っているのでしょうか?」
?:「あの男の正体が我々の想像通りならそうでしょうね。内密に事を進めなさい」
?:「ハッ!」シュンッ
そしておじさんと別れイナズマジャパンは宿舎に戻った。
― 続く ―
感想・評価宜しくお願いします。