~ コンドル島・コンドルスタジアム ~
実況:「お待たせしました! いよいよ日本代表イナズマジャパンvsイタリア代表オルフェウスの試合が始まります!!」
円堂:「フィディオ……」
フィディオ:「…………」
果南:「システィ……」
システィ:「手加減はしないよ! 果南!!」
果南:「っ、うん!! 真剣勝負だよ!!」
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ミスターK:「試合が始まったら、大海龍也と松浦果南を潰せ」
システィ:「ふざけないで! そんなこと出来る訳ないでしょ!?」
ブラージ:「言っておくが、イタリア代表にそんな卑怯なやり方に加担する様な奴は一人も居ない!!」
フィディオ:(ミスターK……そんなことをせずとも、俺が何とかします)
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審判:「それでは試合を始めます!!」
フォーメーション
イタリア
GK ブラージ(男)
DF ルミア(女) システィ(女) 鞠莉(女) オットリ(男)
MF アンジェロ(男) ダンテ(男) ユリウス(男) マルコ(男)
FW トニー(男) フィディオ(男)
日本
FW 豪炎寺(男) 大海(男)
MF 矢澤(女) 鬼道(男) 松浦(女) 渡辺(女)
ボランチ 園田(女)
DF 不動(男) 鹿角(女) 風丸(男)
GK 円堂(男)
ピィイイイーーーッ!!!
―
試合開始のホイッスルが鳴った。するとフィディオは誰も予想していなかった行動に出たんだ。
ミスターK:「な、何だこれは!?」
フィディオ:(思い出してください。ミスターK!! 貴方はサッカーを……誰よりも愛している筈だ!!)
今までのフィディオのプレイスタイルとは明らかに違う。しかし、凄まじいほど洗練され、見るものを魅了する華麗なプレー。
龍也ですら、綺麗だと感じていた。
影山:「このプレーはまさしく私の父のプロ時代のもの……私が憧れた父のプレーそのものだ……」
そしてフィディオの狙いは、かつて影山にサッカーを教えられ何度もビデオを見せられたこの男には直ぐに分かった。
鬼道:「まさかフィディオは幼い頃、影山が憧れていた父のプレーを再現することで奴の中に眠るサッカーへの気持ちを呼び起こそうとしているのか……。フィディオ! その行動、俺にも手伝わせてくれ!!」
フィディオ:「鬼道?」
鬼道:「甘い事は分かっている。だがそれでもあの人は俺にサッカーの楽しさを教えてくれた恩師なんだ!!」
フィディオ:「分かった! 頼むよ鬼道!!」
MATCH UP!!
鬼道 vs フィディオ
それから鬼道とフィディオの鍔迫り合いが始まった。ボールを奪っては奪われオフェンス、ディフェンス交互の繰り返し、フェイクと先読みの応酬。しかしそれは影山の一言で終わった。
ミスターK:「止めろ! どういうつもりだフィディオ!! 私は言った筈だ。どんなことをしても勝てと!! 私は……勝ちたいのだ………」
サングラス越しに、影山の目を涙が伝う。
響木:「泣いているのか……あの影山が………」
影山:「……フィディオ、私の父の真似はもういい」
フィディオ:「ミスターK?」
影山:「私も……久し振りに、「サッカー」がやってみたくなった。勝つための指示を出す。着いてこいオルフェウス!!」
フィディオ:「はい!!」
鬼道:「それが本当の貴方なのですね……影山総帥」
影山:「フフフしかし、それでも私は勝てるぞ? 鬼道お前に私が越えられるかな?」
鬼道:「越えて見せます!!」
そんな様子に困惑するオルフェウスの面々。
トニー:「どうなってるんだい? ミスターKのヤツ、別人の様に生き生きとしてないかい?」
ルミア:「もしかしたら、これがミスターKの本来の姿なのかも……」
システィ:「そしてフィディオだけは、それに気づいてたのね」
そしてその雰囲気は、イナズマジャパン……影山と因縁のあるこの二人にもたしかに伝わった。
響木:「影山にかかった呪いが解け、奴は真に勝利を求める本物の戦士となった……」
久遠「これは手強いですよ……。お前たち!全力で迎え撃て!!大海! 鬼道! 円堂!!」
龍也・鬼道・円堂:「「「はい!!」」」
システィ:「ダンテ!!」
ボールを受け取ったシスティはダンテにパス。そこへにこが止めに入る。
MATCH UP!!
にこ vs ダンテ
にこ:「行かせないわ!!」
ダンテ:「[エコー………」
必殺技で抜き去ろうとするダンテ。――だが、
影山:「ダンテ!! 逆サイドのマルコがフリーだ!! パスを出せ!!」
マルコ:「こっちだ!」
ダンテ:「っ、面白い! マルコ!!」ドッ!!
マルコ:「っと! ナイスパス!!」
ボールを受け取ったマルコがドリブルで攻め上がる。そこへ、
MATCH UP!!
果南 vs マルコ
果南:「行かせない!! [スピニングフェンス・G2]!!」
果南の新しく習得した必殺技。複数の竜巻でマルコを吹き飛ばす。
マルコ:「うわっ!? それは風丸の!!」
果南「行くよ!」
ドリブルで攻め上がる果南。そこにユリウスが止めに入る。
ユリウス「行かせないでござる![バーバリアンの盾]!!」
ユリウスの両手に盾が出現。それを閉じて巨大な盾に連結する。
果南「鬼道くん!」トンッ!
鬼道「松浦!」トンッ!!
ユリウス「つ!」
しかし、ワン・ツーで躱されるユリウス。そこへシスティが止めに入る。
システィ「止めるわよ果南![ストームウォール]!!」
システィの手に紋章が現れ、そこから風の本流が果南めがけて吹き荒れる。
風が身体に纏わりつき身動きが取れない果南をよそにボールをうばいとるシスティ。
果南「っ! やるねシスティ!!」
システィ「そう簡単に点はやらないわよ! トニー!!」ドッ!
システィからトニーへのロングパス。聖良が
聖良「クリアーします!」
トニー「ここはっ! フィディオ!」パスっ!
しかし、トラップではなくダイレクトパスを選択したトニー。ボールはフィディオに渡り、裏へと抜け出したトニーへとリターン。
フィディオ「トニー!」パスッ!
トニー「ナイスフィディオ! 決める!」
円堂「来い!」
トニーが必殺シュートの体勢に入る。構えると地面が凍りつき、トニーがボールをシュートすると凍った地面をボールが滑りスピードを増して円堂に襲いかかる。
トニー「[フリーズショット]!!」ドガァアァアアッ!!
イタリアの必殺シュートが迫る。円堂も必殺技を発動する。
円堂「[イジゲン・ザ・ハンド・改]!!」シュルルル!!
円堂の右手にオーラが集まり跳躍。円堂は右手を地面に叩きつけると半球体状のオーラが出現。
オーラの流動で[フリーズショット]はドームの上を滑って逸れて行った。
トニー「くっそ!」
円堂「良いシュートだ!行け!」
円堂のゴールキックから試合再開。
―――そこからは監督の指示のもと激しい攻防が続き前半は同点のまま残り時間はあとわずか。
久遠:「松浦!! 渡辺がフリーだ!!」
果南:「曜!!」
そしてここでボールは渡辺に繋がる。
システィ:「ブラージ! その子はシュート技を持ってないわ!! 止めて!!」
ブラージ:「任せろ! 来な!!」
曜:「ふっ! はあぁぁああああ!!!」
渡辺がシュート体勢に入ると、渡辺の回りを激しい水の竜巻が包みぐんぐん上昇。
その水流エネルギーを纏ったボールをイタリアゴールめがけて蹴り落とした。
曜:「[激流ストーム・G2] ヨーソロォオオオオオオオオッ!!!」
ドッパアァァアアアン!!
システィ:「そんな!? それは果南の!!」
焦るイタリア。ブラージは必殺技を発動する。
ブラージ:「くっ! [コロッセオ………うわああああっ!!」
バシュウゥン!!
相手の不意を突いた渡辺のシュートは相手の反応を送らせ、キーパー技が完全に発動しきる前にゴールに突き刺さった。
GOOOAL!!!
イナズマジャパン 1 ー 0 オルフェウス
そしてここで、
ピッ、ピィイイイーーーッ!!
― 前半終了! ―
― 続く ―
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