前半終了のすこし前………
?:「ここだよ」
?:「ここにKのおじさんとフィディオ兄ちゃんが居るの?」
?:「ああそうだよ。さぁ、入ろう」
~ フィールド ~
ハーフタイムの中、フィールドにだれか入ってきた。
?:「皆、ただいま!!」
オルフェウス:『『『あっ、キャプテン!!』』』
実況:「おっと? あれはイタリア代表キャプテン「ヒデ・ナカタ」です!! ヒデは日本人ながらイタリア代表のキャプテンに選ばれた天才プレイヤーです! これは後半もますます見逃せなくなるぞぉ!!」
影山:「ナカタ、キサマ今までどこに行っていた?」
ヒデ:「片付けなきゃならない用がありましてね。ほら、おいで」
影山・フィディオ:「「!? ルシェ!!」」
ルシェ:「その声!! フィディオ兄ちゃんとKのおじさんだ!」
フィディオ:「ルシェ! ひょっとして見えるのか? 手術を受けたのか!?」
ルシェ:「うん!! 手術成功してね。お兄ちゃんたちの試合も観れるよ!!」
フィディオ:「良かっ……良かった」
影山:「……帰れルシェ。ここは君の居るべき場所ではない」
ヒデ:「貴方とルシェの間にあったことなら、もうルシェ本人も知ってますよ」
影山:「!! 何だと!?」
ヒデ:「貴方は以前自分の企みに、なんの関係もない彼女を巻き込んでしまった。彼女はサッカーとはなんの関係もないのに。そして貴方はルシェが生まれつき目が見えないことを知った。手術すればもしかしたら見えるようになるかもしれない。ただ、手術にはとてもお金がかかることも。だから貴方はルシェの家族に少しずつお金を振り込む事にした。それが自分のルシェに対するせめてものケジメだと」
フィディオ:「……………」
影山:「お前はそんなことを調べる為に今までチームを離れていたのか?」
ヒデ:「いえ、旅の途中で偶然知ったんです。俺はそんなお人好しじゃあありません。それに貴方は三年前、あの円堂守という少年に出会ってから、サッカーに一筋の希望を見出だし始めていた。貴方がどれだけ卑怯な手を使ってもそれを真正面から正々堂々戦って打ち破る彼らの姿を見て。貴方はもう、自分の犯した罪から逃げる事はない」
ルシェ:「おじさん! 私、フィディオ兄ちゃんやおじさんのサッカーが見たいよ!! 私まだ少しだけど、サッカーのお勉強したんだよ!!」
影山は、ルシェと呼ばれた少女に背を向ける。
ルシェ「おじさん!」
影山:「……ルシェ、最後までしっかり見ていきなさい。私の最後のサッカーを……私が………生涯をかけて憎み、愛したサッカーを」
ルシェ「つ! うん!!」
フィディオ:「それで、キャプテンは試合に?」
ヒデ:「ああ。久し振りに思い切りボールを蹴りたい気分なんだ。相手は日本代表、不足は無い! 勝つぞ……皆!!」
オルフェウス:『『『はい!!!!』』』
円堂:「俺たちだって敗けるもんか! 行くぞ!!」
イナズマジャパン:「おう!!」
フォーメーションチェンジ
イタリア
GK ブラージ(男)
DF ルミア(女) システィ(女) 鞠莉(女) オットリ(男)
ダンテ(男)
MF アンジェロ(男) ヒデナカタ(男) ユリウス(男)
FW トニー(男) フィディオ(男)
審判:「それでは後半戦を始めます!!」
ピィイイイーーーッ!!!
― 後半開始! ―
審判のホイッスルと共に後半戦開始。すると開始直後にヒデにボールを奪われてしまう。
ヒデ:「もらった!!」
豪炎寺:「何!?」
龍也:「行かせねぇ!?」
MATCH UP!!
龍也 vs ヒデナカタ
やばいと直感し急いで俺がディフェンスに入る。するとヒデは動きを止めて……
ヒデ:「大海龍也、君との対決を楽しみにしていた。行くぞ!」
龍也:(ルーレットか! もらっ……)スカッ !?
実況:「抜いたあぁぁあああっッッ!! 大海龍也が抜かれたぁあああ!!」
果南:「そんな! 止めるよ鬼道くん!!」
鬼道「ああ!!」
MATCH UP!!
果南&鬼道 vs ヒデナカタ
ヒデ:「…………ふっ!」クンッ スルッ ギュンッ!!
鬼道:「なに!?」
しかし、ヒデは凄まじく早く、正確なステップでアッサリと2人を抜き去った。
MATCH UP!!
海未 vs ヒデナカタ
海未:「止めます! [エアーバレット・V3]!!」
ヒデ:「必殺技か……だが!!」ギュン!
海未:「嘘です!! 幾らなんでも速すぎます!?」
ヒデ:「行くぞ!」
圧倒的なテクニックで俺を含む四人をあっという間に抜き去ったヒデ。そのまま必殺シュートの体勢に入る。
円堂:「来い!」
ヒデ:「はあぁぁあああ!! [ブレイブショット・改]!!」
ドッガアァァアアアアン!!!
風丸:「嘘だろ!? なんだこのパワー!!」
聖良:「止めます!! [真・スノーマウンテン]!!!」
ドガアアアアアアッ!!!
聖良:「ぐうううううう!!」
鹿角が必殺技でシュートブロックに入るが今にも吹き飛ばされそうだ。
不動:「風丸!! 鹿角を支えろ!!」
風丸:「分かった!」
ガシ! ガシッ!!!
聖良を後ろから風丸と不動が支えて堪える。聖良の後退はなんとか止まった。
聖良・不動・風丸:「「「はあぁぁあああああっ!!!」」」
ビシッ! バキャアアアアンッッ!!
聖良・不動・風丸:「「「うわあぁぁあああっ!!???」」」
しかし技の方に限界が来て[スノーマウンテン]は粉々に砕かれてしまい、シュートは尚も突き進む。
円堂:「止める![イジゲン・ザ・ハンド・改]!!」
円堂も現時点での自身の最強技、[イジゲン・ザ・ハンド]を放つ。しかし明らかに止めるには出力が足りない。
円堂:「そんな!? 威力が落ちて、まだこんなパワーが!」
そして[ブレイブショット]は[イジゲン・ザ・ハンド]を叩き割り、ゴールネットに轟音と共に突き刺さった。
GOOOAL!!
イナズマジャパン 1 ー 1 オルフェウス
実況:「ゴオオォォオオオオオオル! イタリア同点!!」
円堂「くそ!」
豪炎寺:「どうする? ヒデを止めるとか、ちょっと思い付かないぞ……」
龍也:「はぁ、これだけはやりたくなかったんだけどこんな状況じゃあ仕方無いか」
果南:「! 何か方法があるの!?」
龍也:「ああ。あくまで俺個人だが、ヒデと対等に渡り合える方法がひとつある。けどそれでも駄目ならもうどうしようもない」
鬼道:「その方法というのは」
龍也:「[オーバーフロー]特定の必殺技の発動による作用を、常に維持し続けることだ。つまりこの場合、[スプリントワープ]の常時解放だ」
果南:「!? そんなこと出来るの!?」
鬼道:「理論上は可能だ。だが……」
龍也:「ああ。体力の消耗が激しすぎるんだ。それに……」
にこ:「まだ何かあるの?」
龍也:「前に別の技で同じようなことをしたことがあるんだけど、そのチームのやつらは俺の力に絶望して一人残らずサッカーを辞めた。それも原因なんだ。俺が「お前とやりたくないって」言われ始めたのは。もしかしたらこの試合は勝てるかもしれない。でも………また!!」
果南:「ていっ!!」ピシッ
龍也:「っ痛。な、何?」
果南:「前にも言った筈だよ? 私たちはそんなに柔じゃないって。もっと私たちを信じてよ?」
鬼道:「ああ。どれだけお前が力を出しても、俺たちは全員それに答える覚悟は出来ている」
イナズマジャパン:コクッ
龍也:「皆……ありがとう!!」
この仲間たちを絶対に俺の手で世界の頂へと連れていくんだ!!
― 続く ―
感想・評価お待ちしています。