~ 龍也 Side ~
時は少し遡り、円堂たちと別れた俺たちは果南を拐った魔界へと向かっていた。
鬼道:「あそこの洞窟だな」
システィ:「待ってて果南」
龍也:「よし、行くぞ!」
洞窟の内部はとても広い空洞になっており、俺たちが注意深く辺りを見回していると、
?:「人間共! こんなところまで追い掛けて来たか!!」
果南:「龍也、システィ、皆! 来ちゃダメ!!」
見ると果南は鉄球のついた鎖で足を縛られ逃げられなくなっていた。
システィ:「果南を離しなさい!」
デスタ:「そうは行かねぇ。この娘は魔王様復活の為の大事な生け贄だ」
ブチッ!!
龍也:(生け贄だと? そんな下らない理由で果南をこんな目に遭わせたのか?)
鞠莉:「生け贄ですって!?」
アラクネス:「そうよ? 魔王様が復活なされれば地上の文明は崩壊し地獄の千年が幕を開ける。そして世界は悪が支配するのよ? 貴女はその為の大事な生け贄。嬉しいわよねぇ?」
果南:ビクッ「ヒッ………!」
その瞬間俺のなかにドス黒い何かがマグマのように煮えたぎるのを感じた。コイツらだけは、絶対に許さない!!
龍也:「………その汚い手を退けろ。糞野郎」
アラクネス:「あ? なんですって?」
龍也:「聞こえなかったか? その汚い手を退けろと言ったんだ。これは命令だ。今なら半殺し程度で許してやる」
アラクネス:「人間ごときが調子にのってんじゃ無いわよ!」
ダイヤ:(こんなに怒っている龍也さんは初めて見ますわ。本気で殺しに掛かるかもしれませんわね)
龍也:「果南を生け贄になんかさせねぇ! テメェらは俺が叩き潰してやる!!」
デスタ:「はっ、やれるものならなぁ!!」
謎の老人B:「それでは此より、生け贄の運命をかけた儀式を執り行う。すなわち、サッカーで決着を着けるべし!!」
フォーメーション
魔界軍団Z
GK アスタロス(男)
DF べリアル(男) ベルゼブ(男) アビゴール(男) ヘビーモス(男)
グラーシャ(男)
MF バルバトス(女) アラクネス(女) メフィスト(男)
FW サタナトス(男) デスタ(男)
世界連合B
FW 龍也(男) ディラン(男) ダイヤ(女)
MF 不動(男) 鬼道(男) マーク(男)
DF 鞠莉(女) 聖良(女) テレス(男) システィ(女)
GK 立向居(男)
ピィイイイーーーッ!!!
―
そして試合開始のホイッスルが鳴り、魔界軍団Zボールで始まる。―――すると、
デスタ:「恐怖しろ人間共!! 必殺タクティクス〈ブラックサンダー〉!!!」
相手がそう宣言した瞬間ボールを持った相手の姿が忽然と消えた。
鬼道:「なに!? どこへいった!!」
龍也:「!? 立向居! 後ろだ!!」
立向居:「えっ!?」
バスッ
ピピー!!
GOOOAL!!
世界連合B 0 ー 1 魔界軍団Z
不動:「バカな! 何が起こった!?」
騒然となる世界連合。龍也が試合時間の時計を見ると約30秒が経過していた。
龍也:(俺たちの体感ではまだ試合が始まって8秒程度だ。なのにこんなに経過していると言うことは時間を止めるや、高速移動の類いではない。恐らく俺達だけの時間を止めたんだ。だが、俺たちに直接何かをしなければ、そんなことは不可能だ。ブラック………サンダー……雷……まさか?)
人間ボールで試合再開。
ピィイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
龍也:「鬼道! こっちだ!!」
鬼道:「大海!!」パスッ
ボールは龍也に渡る。
MATCH UP!!
龍也 vs ベルゼブ
ベルゼブ:「潰してやるよ! [ゴー・トゥ・ヘル]!!」
龍也:「甘い! [スプリントワープ・G5]!!」ビュンッ ビュンッ ビュンッ
相手が必殺技を発動するために振り上げた足を降り下ろした瞬間俺は超加速でDFを抜き去った。
すると次の瞬間さっきまで俺が居た場所に上から下に向かって黒光のエネルギーが降り、地面に穴が空いた。
ベルゼブ:「ちっ、しくじったか!!」
龍也:(危ね~。咄嗟に加速して正解だったぜ)
そして俺とキーパーの1 vs 1になった。
アスタロス:「ふん。人間ごときにやられる俺ではない!!」
龍也「決める!!」
龍也が跳躍すると、背後に武神型の魔神が出現。左足を振りかぶると、魔神も手に持った両手剣を振りかぶる。
龍也:「喰らいやがれ![スサノオブレード・G5]!!」
ドッギュオォォオオォオオオン!!!!
龍也の左足と共に、魔神の斬撃一閃。ゴールに襲い掛かる。
アスタロス:「[ジ・エンド]!!」
相手が右手を付きだし手のひらを下から上に向けて徐々に捻る。
するとシュートが周りの空間ごと捻曲がっていき最後に腕を肘から体の方に引くとシュートは消滅した。
―――だが、
龍也:「ふ~ん。………― そんなもん? ―」
ブワンッ!! バシュウンッ!!
するとシュートが消滅した場所から空間が開き[スサノオブレード]が飛びだしキーパーごとゴールに突き刺さった。
アスタロス「何いッ!?」
GOOOAL!!!
世界連合B 1 ー 1 魔界軍団Z
アスタロス:「何だとぉっ!?」
龍也の[スサノオブレード]がゴールに突き刺さり1-1の同点になり、魔界軍団Zボールで試合再開。
ピィイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
デスタ:「はっ、結構やるじゃねえか!」
サタナトス:「我らに怯えぬ強い魂を持っている様だ……」
デスタ:「だが、この技が有る限りお前たちに勝ち目は無ぇ! 必殺タクティクス〈ブラックサンダー〉!!」
デスタが叫ぶ。先ほどのように黒い雷が人間全員に落ちて動きが止まり、デスタが攻め上がろうとする。……一人を除いて。
龍也:「それはどうかな?」
ザザアッ!!
MATCH UP!!
龍也 vs デスタ
魔界軍団Z:『『『何!?』』』
デスタ:「バカな!? 何故動ける!!」
龍也:「さあな? お前らの足りない頭で考えな!!」
デスタ:「ふざけやがって!! [デビルボール]!!」
相手がボールを空中に軽く蹴るとボールに悪魔の様な翼と尻尾が生え俺の周りを飛び回り突破していた相手の足元に戻った所でボールももとに戻る。
龍也:― オーバーフロー!! ―
ギュンッ!!
俺はすぐさまオーバーフローを解放してデスタの前に回り込む。
デスタ:「何!?」
龍也:「[ゴー・トゥ・ヘル・V3]!!」
ドガアアアアアアンッ!!
デスタ:「ぐわあああっ!!???」
サタナトス:「デスタ!」
<ブラックサンダー>の発動者であるデスタがやられた瞬間、皆の硬直状態が解除された。
アラクネス:「よくもデスタを!」
MATCH UP!!
龍也 vs アラクネス
龍也「隙だらけなんだよ!!」トトンッ!
俺はクモっぽい女の股を
するとDFがプレスに来た。
MATCH UP!!
龍也 vs アビゴール&グラーシャ
アビゴール・グラーシャ:「「調子に乗るな!!」」
龍也:「テメェらみたいなバカは頭に血が上りやすいからやりやすいぜ!! [デビルボール・V3]!」
またしても必殺技を奪い取って抜き去る龍也。
ベルゼブ:「バカな! (さっきから何なんだこいつは!!)」
悪魔たちが焦る中、龍也は必殺シュートの体勢に入る。[エターナルブリザード]の要領で凍りついたボールが風に乗って上空へと上がり、落雷がボールに落ちると同時に跳躍した龍也のオーバーヘッドキック。
龍也:「喰らいな! [フリーズゲイザー・V3]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!!
氷と雷、2つのエネルギーを持ったシュートがゴールに迫る。
アスタロス:「やらせるか! [ジ・エンド]!!」
アスタロスの必殺技で空間が捻じ曲げられ。シュートは異空間へと消える。
―――が、
ドガアアアアアン!!
アスタロス:「バカな!?」
アスタロスの技で歪んだ空間を突き破り、俺のシュートはまたしてもゴールに突き刺さる。
GOOOAL!!
世界連合B 2 ー 1 魔界軍団Z
2-1で世界連合Bチームのリード。魔界ボールで試合再する。
ピィイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
ホイッスルが鳴り、デスタからアラクネスにボールを戻す。
アラクネス「バルバトス!」
バルバトス「メフィスト!」
と、同時に今度はパスを繋ぎながら攻め上がる魔界軍団Z。そしてボールを受け取ったデスタがシュート体勢に入る。
デスタ:「クソがぁっ!! 喰らいやがれ!! [ダークマター]!!!」
ボールの白い部分と黒い部分が反転し、闇のエネルギーが込められたシュートがゴールに迫る。
―――が、悪魔どもがパスを繋いで上がっている隙に、龍也はゴール前まで一直線に戻っていた。
龍也:「させるかよ! [真・エクスカリバー]!!」
ドガアアアアアン!! ビリビリ
俺は構えから跳躍。そして一回転から聖剣が[ダークマター]に叩きつけられる。
カウンターシュートで、[ダークマター]をあっさりと打ち返した。
ギシャアアアアアアアアアン!! ズドドドドドドドドドドドッ!!!
デスタ:「馬鹿な! 打ち返されただと!?」
魔界軍団Z:『『『ギャアァアアアアァァアアアアアッ!?』』』
カウンターのエクスカリバーを止めようとするが、次々衝撃波に呑まれ吹っ飛ばされていく悪魔共。
アスタロス:「くっ! [ジ・エンド]!!」
アスタロスももう一度空間を歪めてシュートを消し去る。――が、
ズバアアアアアアアン!
エクスカリバーは空間ごと相手の技を叩き斬りゴールに吸い込まれた。
GOOOAL!!
世界連合B 3 ー 1 魔界軍団Z
魔界ボールで試合再開。
ピィイイイーーーッ!!!RESTART!!!
グラーシャ:「バルバトス!!」
グラーシャはパスを出そうとするが、
MATCH UP!!
システィ vs グラーシャ
システィ:「させない! [ストームウォール]!!」
ぶわあっ!!
システィが両手を前に突き出すと魔法陣が現れ、魔法陣から突風が吹き荒れてグラーシャの身体にまとわりついて自由を奪う。
グラーシャ:「ぐっ!!?」
システィ「そこっ!!」
ボールを奪い取るシスティ。しかし直ぐにベルゼブとアビゴールがカバーに入ってくる。
MATCH UP!!
システィ vs ベルゼブ&アビゴール
ベルゼブ:「止める! アビゴール!!」
アビゴール:「おう!!」
システィ:「龍也さん!!」パス!
しかしここでシスティはパス。ボールは龍也に渡る。
龍也:「ナイスシスティ!! 喰らえ![真・ダークマター]!!」
ドッガアアァァアアァァアアアアアンッ!!
今度はこいつらのリーダーであるデスタの技を最終進化で返す。
魔界軍団Zは全員信じられないと言う顔をしている。
アスタロス:「デスタの技まで!? [ジ・エンド]!!」
ドガアアァァアアアアンッ!!!
シュートは、相手の技をものともせずゴールに突き刺さった。
GOOOAL!!!
世界連合B 4 ー 1 魔界軍団Z
アスタロス:「そ、そんな……」
龍也:「この程度で済むと思うなよ悪魔共? お前たちには死んでしまいたいと思うくらいの絶望を味あわせてやる」
テレス:(悪魔共に同情するぜ。もし拐ったのが松浦でなければ、こうはならなかったかもしれねぇのにな………)
世界連合B 4 ー 1 魔界軍団Z
前半残り14分。
― 続く ―
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