前半を終了しハーフタイムに入った。だが魔界軍団Zはベンチに戻る力も無く地面に横たわっている。
謎の老人B:「ふむ、魔界軍団Z、試合続行不可能と見なしこの儀式、人間チームの勝利とする!」
すると宣言と同時に果南を捕らえていた鎖が外れ、自由になった果南が此方に走ってくる。
果南:「皆!!」
鞠莉・ダイヤ:「「果南(さん)!!」」
ギュウウゥゥウウウウッ!!
今はイタリアと日本の代表に分かれてはいるが、元は小さい頃から同じ学校の仲良しな三人は抱き合い涙を流しながら喜んでいた。
俺はそれをさっきまでの雰囲気は何処へやら、優しい目で見守っている。
マーク:「良かったな。リュウヤ」
龍也:「ああ……」
システィ:「果南!!」
果南:「システィ!」
ハグウッ!!
果南とフィーベルも抱き合って喜ぶ。果南は感謝の気持ちをフィーベルに精一杯ぶつける。
果南:「ありがとう……! 助けに来てくれて!!」
システィ:「ライバルでしょ? こんな勝ち方嫌だもん。当然でしょ? ほら、龍也さんが待ってるわよ? 今は譲るから!!」
果南:「わっ! え、えっと……ありがとうシスティ」
友達同士の話が一段落着いたのか果南は俺のところに駆け寄ってきた。
果南:「龍也………」
龍也:「ゴメン果南。怖かったよな?」
俺の優しい口調に、箍が外れた果南は綺麗なアメジスト色の瞳に涙を浮かべて俺に抱きついてきた。
果南:「龍也、龍也ぁっ! 凄く、凄く怖かった!! でも、きっと龍也が助けてくれるって思ってた。けど、試合中の龍也はそれ以上に怖かった……私のために必死になってくれてるのは分かってたけど………いつもの優しい龍也が帰ってこないかもって…思った………」
果南の瞳からは次々大粒の涙が溢れてくる。それだけ果南を不安にさせてしまったのだろう。
龍也:「ゴメンな。あいつらがどうしても許せなくて。果南を生け贄になんかさせてたまるかってそればかりか考えてたから」
果南:「じゃあ、いつもの………私が大好きな龍也に戻ってくれる?」
果南が上目遣いで、どこかで不安を混じらせた目で見つめて聞いてくる。俺は果南の目を見て笑顔で、
龍也:「もちろん!!」
と返した。すると果南に笑顔が戻り俺に抱きつく力を強めてきたので俺も力を少し強めて頭を優しく撫でる。するとその時………
?:「おーーーーい! 皆ーーー!!」
[ヘヴンズガーデン]に向かった円堂達が渡辺を連れて合流した。何故か渡辺をさらった奴らも一緒に。
鬼道:「円堂無事だったか。って、何故そいつらも一緒に?」
千歌:「鬼道くん、今のセインさん達は大丈夫だよ? ちゃんと分かってくれたから!」
鬼道:「そうか」
セイン:「しかし、これは……」
[世界連合B 8 ー 1 魔界軍団Z]
エカデル:「凄まじいですね……。話を聞いた時はまさかと思いましたが魔界の民が8点も取られたあげく7点もの大量リードを許すとは………。流石の私たちも引きますね」
ギュエール:「あそこで魔界の民もウンウン唸ってるし、少し力を見てみたい気もするわね」
セイン:「そうだな。大海龍也と言ったか? 我々のキーパーに技を撃ってくれないか? 無論、加減はいらん」
龍也:「分かった。ちょっと彼処のクモ女が倒れてると場所的に邪魔だから退かしてくるな。オラ、邪魔だ」ドガッ
アラクネス:「ぐふっ……」ゴロゴロ ドサッ
俺はクモ女を蹴飛ばして無理矢理スペースを空けた。
龍也:「よし、準備良いぞ?」
天空の使徒・人間:『『『『『『うわ~………』』』』』』
果南も含めて全員ドン引きしていた。果南に酷いことしたんだからこのくらい当然だろ? 解せん。
そして天空の使徒のキーパーエノレルがキーパーに入る。
エノレル:「良いですよ」
龍也:「行くぞ? [スサノオブレード・G5]!!」
ドッガアァァアアアアアン!!
エノレル:「[ホーリーゾーン]!」
ホーリーゾーンは俺のシュートの威力を徐々に殺していき、完全に勢いを殺し……きれるわけも無く、あっさりとゴールに突き刺さった。
天空の使徒:『『『!?』』』
セイン:「済まない、ちょっとキーパーをやってくれないか?」
龍也:「はぁ、まぁ良いけど」
セイン:「行くぞ! [ヘブンドライブ]!!」
ドッガアァァアアアアアン!!
セインの天罰とも言える破壊力のシュートが俺に襲い掛かる。しかし俺は冷静に……
龍也:「[ホーリーゾーン・V3]!!」
天空の使徒:『『『!?!?』』』
俺はホーリーゾーンをコピーして最終進化で放つ。そしてヘブンドライブの勢いを完全に殺し、ボールは手のなかに。
アイエル:「話は聞いたけど……」
サキネル:「冗談だとばかり……」
エカデル:「驚きましたね……」
龍也:「んで? ソコで伸びてる悪魔共をどうにかしなくて良いのか?」
セイン:「ハッ! そうだった!!」
人間:『『『『『『いや、忘れてたんかーーーーい!?』』』』』』
セイン:「スマンスマン。では早速……? 魔界の民が居ない!?」
グワアアァァアアアアン!!!
セイン:「ぐっ!? 何だこの力は!!」
ギュエール:「ぐうぅぅ……っ!! 心が黒く塗り潰されていく様な!!?」
天空の使徒のメンバー。だが、セイン、ギュエール、ウイネル、エルフェル、ネネルの五人だけが突如苦しみ出した。
だが、他の六人は何が起こっているのか分からず、セイン達に声をかけ続けていた。
アラクネス:「感謝するわ人間共!!」
デスタ:「お前たちのお蔭で、魔王様は目覚められた」
龍也:「何だと!?」
セイン:「……………」
エノレル:「ま、まさか!?」
デスタ:「そのまさかだ! 真の魔王とは俺たち魔界軍団Zの精鋭とお前ら天空の使徒の精鋭の混成チーム「ダークエンジェル」なんだよ!!」
円堂:「ダークエンジェル!」
セイン:「ぐっ、悪に意識を支配されるとは…なんたる事……止めてくれ円堂くん! 我らの手が、汚れぬ内に!! っ……「ふふふふふふ!! お前たちの魂、寄越すがいい!!」」
龍也:「円堂! 多分セインたちは魔王の力に操られてるんだ。試合で勝てばもとに戻せるかもしれない」
円堂:「分かった! やるぞ皆!!」
世界連合:「おう!!」
デスタ:「大海龍也って言ったか? テメエだけは絶対に許さねぇ!! 人間の分際で俺たち魔界の民にあんな屈辱を味合わせた事、仲間共の魂を頂いて最高の絶望を味合わせてから殺してやるよ!!」
龍也:「殺れるものならな!! 返り討ちにしてやるよ!!」
フォーメーション
ダークエンジェル
GK アスタロス(男)
DF エルフェル(男) ベルゼブ(男) ネネル(男) ヘビーモス(男)
MF ウイネル(男) アラクネス(女) ギュエール(女) メフィスト(男)
FW セイン(男) デスタ(男)
世界連合・真
FW 大海(男) エドガー(男)
MF 松浦(女) 鬼道(男) ディラン(男)
ボランチ マーク(男)
DF 不動(男) テレス(男) 吹雪(男) システィ(女)
GK 円堂(男)
控え 絢瀬(女)、フィディオ(男)、立向居(男)、豪炎寺(男)、高坂(女)
謎の老人A:「それでは正真正銘、最後の儀式を始める」
ピィイイイーーーッ!!!
―
試合の幕はきっておとされた。
― 続く ―
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