向こうから背の丈4mは有る大男がやって来た。
それに付き従うは、2mを大きく越える銀の騎士たち。
その中で金の鎧を纏う者は、彼の大男の副官か。
この未だ灰の時代の名残が残りし、龍の谷に我等と神々の軍が集結す。
「おお、ウェルス殿息災であったか。」
「これは????様それに、オーンスタイン殿。お元気そうでなにより。して、今回の龍狩りはどれを狩るのですかな。」
「ああ、あの山のように大きな龍を狩る。」
「腕がなりますな。皆良く見ておくように、これが龍狩りである。新兵の者は特に良く見ておくと良い。
では始めますかな?」
伝説に刻まれぬ龍狩り。その中に小人と戦神の友情がそこにはあった。後に起こる裏切りを知ってなお、その友情が消えることは無かった。
《コダ村 ウェルス》前話の数日後
ここまで来て痕跡が消えているとは、無駄足だったか?
だが、ソウルの反応はある。近くにダークソウルを宿すもの達がいるな。人数はそんなには多くはない、あの村と同じか、少し小さい規模の集落か。
取り敢えず、近隣の村へ行ってそこから探りをいれてみるしか有るまい。
暫く歩くと村が見えてきた。この村は違うな、ダークソウルを、持った者達はこの村にはいない。だが、何やら懐かしい雰囲気を醸し出す、物品が有るようだな。
村人達は私の鎧が珍しいのか、しきりに此方へ眼を送っている。声は掛けずらいだろう、なんせ完全武装の得たいの知れない騎士が、こんな村へ来るなど、盗賊か何かだと間違われても仕方がないと思う。
だが、私よりも遥かに目立つものがある。
そう、鉄の箱が勝手に動いているのだ。良く見ると、それには人が載っていてそれを操作しているように見える。
と、暫く村の入り口で佇んでいると、何やら防具を被った集団が此方へやって来るではないか、武器らしき物も見受けられるが、殺気は感じない。
寧ろ興味を抱かれているようだ。
その中の一人、非常に洞察力が優れていてスキが、有るように見えて無い者がこちらに質問をしてきた。
おそらくこいつが、隊長であろう。
「アナタ ハ ナニモノ? ナゼ ココニ」
なるほど本に言葉を訳したもの書き入れ、辞書を引きながら読んでいるのか。
不便だな。ここは一つ奇跡でも使うとするか?
信仰心はそれほど高くはないが、知恵の神が所持する権能くらいは模倣出きるだろう。
手に太陽のタリスマンを持ち、知恵の神の神話。
【龍との対話】を口ずさむ。
それにより、向こうには私の言葉が、私には向こうの言葉が一時的に理解できるようになった。
「私は輪の都の騎士ウェルス。今は訳あって放浪の旅に出ている。貴公等は何者か。」
おっ、男が困惑した顔でこちらを見ている。言葉がわかることに取り乱したか?いや、その程度じゃ狼狽えないようだ。
「あんた、どうやって言葉を翻訳しているんだ。」
「ちょっとした魔法のようなものだ。君と私の間しか、言葉が通じることはない。それとだ、この事は誰にも話すな。これは禁術のようなものだからな。それよりも、君は何者だ正直に話せ。」
「自分は伊丹耀司、ゲート、別の世界に有る日本国の自衛隊に所属している。階級は二等陸尉です。そうですね、同じ格好をしているものたちの百人隊長みたいなものです。貴方こそ、何者なんです?こんな凄い魔法を使えて、おまけに重装騎士じゃないですか! 」
うん?いったい何を興奮しているのか、騎士の装備はこれが標準ではないのか?
だいたい、これより薄くしたらドラゴン達の攻撃を万が一食らったとき、確実に死ぬだろうに。おかしなやつだ。
《同時刻》伊丹耀司
俺たちはゲートがある通称《アルヌスの丘》の周辺の勢力状況の把握のために、出された偵察部隊のうちの一つ
第三偵察隊だ。
俺たちは周辺の探索をしていたら、村を発見し、片言ではあるがファーストコンタクトでコミュニケーションをとることに成功した。のは、良いんだが…、直後村の外から一人の騎士が現れた。
物凄くガッチリとした鎧を着ていて、動き辛い筈なのにまるで意に返さぬように堂々と此方へ歩いてくる。
現状警戒するのが好ましいが、ここは交渉してみようと、試みたのがよかった。
彼は快く此方と会話するほど良いやつだった。
だが、それだけではない。なんと、魔法を使って会話すら可能になるという非常に嬉しい状況となっていた。
これは、凄いと。魔法が有ることに歓喜に震えた。
「ところで、君達は何処かへ向かうのかね?それとも、宛の無い偵察か?もし、宛がないのなら私も一緒に、付いていきたいのだが、なに同乗はしない私の足は一応あるからな。」
まさかの展開だな。悪いやつじゃ無いのは雰囲気的にわかるんだけど、駄目だな。
「いや、こっちも仕事が有るので、そう言うわけには。」
折れてくれるか?
「そうか、無理を聞いて済まなかった。私はこの村に数日厄介になろうと思っている。
もし、もう一度立ち寄る事があれば、もう一度お願いするよ。」
やれやれ、事なきを得たか。
さあ、情報収集も程ほどに次の村へ行くとするか。
《数分後》ウェルス
行ってしまったか。
その時、私の鎧の腕を引っ張る者がいた。
「ねぇねぇ、騎士様はどうしてここに来たの?」
それは少女だった。それだけじゃない、村の子供達が私の周囲を取り囲んでいる。
「あ~囲まないで、私はね、旅をしているんだ。帝国の騎士じゃ無いんだよ。宛は無い、そんな旅さ。」
大人達はどうして子どもを、得たいの知れない存在に近付けさせるのか。同じ得たいの知れない存在なら、見知った格好をした方がましと思ったか?
「騎士さん、じゃあ旅のお話しして!」
子どもは苦手だ。機嫌の取り方が全くわからん。
数万年生きてきたが、これだけは上手くは出来ない。
「わかった。じゃあそうだな。龍狩りの話でもしようかな?こんな所じゃなんだ、もっと聞きやすい場所にいこうか。良いですよね?村長。」
「ええ、あちらの空き家で。元々旅人ようの家屋なので。」
「かたじけない、さあ!行こうか?英雄譚でも話そう。」
後日彼等自衛隊が来た。ドラゴンが出たと。
胸の内にふつふつとやる気が満ちてくるのを感じていた。
誤字、感想、評価等よろしくお願いします。
また、後ほどになりますが、主人公の設定を投稿します。