プリキュアオールスターズ・Darkness”Quartzer”   作:オルター

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はじめまして皆さん、オルターと申します!

この小説が初投稿になるので続けていけるかは分かりませんが、何とか頑張っていくつもりです。


第1話 序章

 

 この世にある世界、それは1つだけではない。

 

 人間には様々な可能性があるように、世界にも様々な可能性が存在するのだ。その可能性から生まれた世界、それこそが”パラレルワールド”である。

 

 そしてこれから語るのは、とある可能性から生まれた1つの物語。

 

 

 誕生した世界がどのような物だったとしても、そこには必ず”理由のない悪意”というものが存在している。

 

 その悪意は様々な形で私達の目前に現れては、世界を闇に引きずり込もうとする。

 

 

 しかし、正義とは悪からい出るもの。悪がその世界にあれば正義もまた存在するのだ。

 

 

 この世界に現れた正義の戦士達。それこそが”プリキュア”、伝説の戦士の異名を持つ少女達である。

 

 色とりどりの可愛らしい衣装に身を包みながらも、身体から発せられる力は、常人を遥かに上回る。その力で、彼女達は世界を守ってきた。

 

 

 そんな彩やかな歯車が数々と並ぶ物語に、もう1つの歯車が追加された。

 

 

 この世界で悪と戦う正義の戦士は、プリキュアだけではない。

 

 その戦士はどこからともなく現れては、プリキュアと共に正義の為に戦っていた。

 

 だがその見た目は彼女達と正反対であり、全身が強固な鎧に覆われている。そしてその姿も様々であった。

 

 ある時は黒い龍騎士、ある時は金色の昆虫。白い死神に金色の魔法使い。紫のゲームキャラにマゼンタ色の隼、その本当の姿を知るものは少ない。

 

 しかし、戦士にはたった1つの共通点がある。

 

 その戦士は時にバイクに乗っているのだ。バイクに乗る人物は、基本的には”ライダー”と呼ばれている。

 

 鎧と共に仮面で覆われた姿。バイクに乗り、悪と戦う正義の味方。

 

 人は彼等を……いや、彼を

 

 

 

 

 

 

 

 

”仮面ライダー”と呼ぶ。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 ー神奈川県 横浜市ー

 

 

 時刻は夜の23時。空には黄色い満月が浮かんでおり、誰もが寝静まっているであろう時間だ。町外れにある森の中には当然人などおらず、虫の鳴き声が聞こえるだけである。

 

 そんな森の中に、虫とは違う1つの異形がいた。

 全身が黒く染まっており、上半身はまるで前後から押し潰さたかのように平らで、両腕にはハンマーを模した何かが生えている。そして顔と呼ぶべき部分には垂れ下がった赤い目のような模様しか確認出来ない。

 その異形に付けられた名前は”プレスクローンスマッシュ”。嘗て仮面ライダービルドが戦っていた怪人である。

 

 

 恐らくは並行世界から迷い込んだであろうこの怪人だが、生憎自我は存在しておらず本能のままに戦う異形は、獲物を探し森を彷徨い続けていた。

 

 森の中をただ歩き続ける異形。その先に佇む影を視界に捉えた瞬間、歩く足を一度止めた。

 

 

その影は紛れもない人型だった。

 

 

 全身が紫色のアンダースーツに覆われており、身体の至る所にダークグレーのアーマーが、サスペンダーのようなベルトに固定される形で取り付けられている。頭部にも同じようにアーマーが付けられていてその隙間から、長方形をそれぞれ左右に傾けたような黄色い光る複眼がその先を見つめている。

 腰には黄色いレバーのようなものが付いた黒と銀色のベルトが装着されており、そのベルトにはサソリの骨格が表示された何かが銀色のバンドに固定されるように差し込まれていた。

 

 

 人型は、右手にアタッシュケースを変形させたような弓を構える。そしてベルトの横に取り付けられたホルダーのようなものから、蛍光グリーンと黒のデバイスを取り出すとボタンを押して起動させる。

 

 

ストロング!

 

 

 すると人型は、起動させたデバイスを弓型の武装に装填する。

 

 

 

ヘラクレスビートルズアビリティ!

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 ー横浜市 某所ー

 

 

 

「ありがとうございました、またお願いします!」

 

 

 僕はレジでお客さんの会計を終えると、ぺこりとお辞儀をしながら送る。お客さんも喜びの表情で軽く頭を下げると、ドアを開けて店を出ていく。

 

 時刻は夜の21時頃。最後の客が出ていった後に、僕は入り口のドアにぶら下げたプレートを裏返して『OPEN』から『CLOSED』の表示にすると、中に入って鍵を掛けた。

 

 僕は今、横浜の街にあるレストランの店主として働いている。今日も日中は繁盛していて、多くのお客さんに喜んで貰えたから何よりだ。

 

 閉店の後始末を終えると、僕は階段を上がって自分の部屋に行きベッドに横になる。

 

 

「今日も疲れたなぁ…」

 

 無意識に僕はそう呟いた。このレストランは僕一人だけで営業している為、客が多いとどうしても忙しくなってしまうのだ。従業員の募集も考えたけど、誰かに教えるのは得意じゃないから1人で全て受け持ちだ。

 

 でも僕は、収入以上のものをこの仕事で得ている。 お客さんが僕の料理を食べると、皆が喜んでくれる。その笑顔を見ると、僕も自然と元気が出てくる。

 

 僕はベッドから起き上がると、部屋の隅に置かれた机の椅子に座る。机の上には大量の物体が置かれていた。

 

 

 

 黒い龍と紫の蛇の紋章が刻印された四角いケースのようなもの、赤青黄紫のボタンが取り付けられた銀色のベルトと黒いパス。黒い手形が付いたベルトに、ゲームカセットや色とりどりのボトル、動物が描かれた四角いデバイスなど、今の僕が持っているものを全て挙げればキリがない。

 

 

 そう言えば、自己紹介がまだだったね。

 

 

 

 僕は”琴葉 虹(ことのは こう)”。この『レストランAGITΩ』の店主を務めている20歳。

 

 

 

 そして…プリキュアという光の戦士が存在するこの世界の中で、たった1人の戦士にして異物…

 

 

 

 

 

 

 ”仮面ライダー”だ。

 

 

 

 

 

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