凍える航海の悪魔 -彼女はただこの海を守りたかったー 作:ルチルネリネ
進み続けるデーターの線を■■■■■■は指でなぞり言った。
なぞられたデーターの線は波紋を呼び揺れ動く。
■■■■■■「さあ、私達に見せて頂戴。新しい人類の可能性を」
波紋と波紋の輪っかに飛込み、■■■■■■は消えた。
――重桜本部:地下秘密基地――
「姉様、これでこの薄気味悪い計画も中止ですね」
重桜本部地下の秘密基地……そこには建造途中の一隻の巨大な船が存在している。
「二航戦が鉄血の方に向かったとはいえ、こちらには天城姉様と土佐が着任した……これで、この戦争も巻き返せる」
「加賀……それは本当にそう思っているの?」
後ろを向いたまま赤城は低い声で加賀に問いかける。
「……違うとおっしゃられるのですか?」
「加賀は何も分かっていないわね……この戦争に終わりはないのよ、そうでしょう?」
赤城は右斜め前の空の方に向かって問いかける。
「あら、終わらせるために作っていたんじゃないの?この艦船(KAN-SEN)を」
赤城が見つめている透明な空間は歪み■■■■■■が姿を現した。
「透明状態で見えないはずなのによく分かったわね。新しい力にでも目覚めた?」
「気持ちが悪い気配を……とは言いたいけど、ただ単純に空気の流れがおかしかったから分かっただけ。それよりもこの計画はどれぐらいの魂が必要?」
「この計画に必要な魂はあと一つ。それでヤマタノオロチは目覚めるわ」
ヤマタノオロチ計画。
セイレーンの技術を取り込み、魂を捧げることにより艦船(KAN-SEN)を超え、セイレーンを凌駕する艦船(KAN-SEN)を建造する計画。
赤城のこの計画は極秘とされており、知る者はわずかで内容を知っているのも一握りだ。
表ではアズールレーンに対抗する切り札となっているが、本心は赤城しか知らない。
「これが完成したら世界の均衡は崩れるでしょうね」
浮遊する■■■■■■が赤城によってきて頬をなでる。
「姉様に触るな!失せろっ!」
加賀の攻撃を空中で一回転してかわすと着地することはなくそのまま空気に溶ける。
「あと一つ、あと一つで世界が変わる……。変わった世界はどうなるのか楽しみにしておくわ」
そう言い残すと気配が完全に消える。
「……姉様、やはり危険です。この計画を中止しましょう!」
「加賀、これは何としても成功させないといけない計画……これに重桜の未来がかかっているの。この他に代案があったとしても足りない。これは最後の希望なのよ。分かって頂戴とは言わないわ。だけど止めるなら加賀、貴方とは言え容赦はしない」
振り返った赤城は宙に式を飛ばしてに加賀を睨む。
それは受け入れられないならここで始末すると言わんばかりに明らかな敵対意思を見せていた。
「……分かりました。私は止めません。ですが、姉様の隣には立たせてもらいます。姉様が無茶をしないようにするのも妹の私の仕事だ」
加賀がそう言うと赤城はいつもの笑顔に戻り、戦闘態勢を解除する。
「ごめんなさいね、加賀。貴方にはいつも辛い選択ばかり押し付けちゃって……」
「それも私の運命だ。姉様は前だけを見ていればいい。私が後ろを追いかける」
少し不安げな顔を見せる加賀を赤城は抱き寄せた。
重桜本部にある地下秘密基地……そこには重桜の未来を大きく左右する艦船(KAN-SEN)が眠っている。
アニメアズールレーンepisode十一、十二早く!こっちの方が先にヤマタノオロチを書いちゃうから!
三月十三日まで待たないといけないのがかなりきつい!
それまで色々と書いて頑張りますけどね、日常パートはそこまで話数はないかもだけど、戦闘シーンとか話数をちょっと増える傾向にあるのでそれで三月まで持たせ……れるかな……。
■■■■■■はおなじみの秘密と言うことで。(察しの良い人は黙っておくように)