ヒメノスピア×キリングバイツ   作:モッチー7

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岡島壱之助……よく言えば紳士的な武人。悪く言えば信念に拘り過ぎて勝利を取り逃がした愚者。

そんな彼だからこそ応援したくなるし、見た目とのギャップが逆にカッコ良く見える。
と言うか、ヒメノスピアもキリングバイツも、こいつを見習って欲しい外道の輩が多過ぎる!特に黒田!お前は岡島壱之助の爪の垢を煎じて飲め!命令!あと、BEM(https://newbem.jp/)とか言うアニメもな!


第14話:岡島壱之助

2019年7月26日 フィリピン海炎蹄島崖エリア

 

姫乃の命で宇崎に同行する『兵士』達は、電話での姫乃と宇崎のやり取りの短さに驚いた。

「姫乃様って、こいつにちゃんと状況説明した?」

「いや、あいつが一方的に話を進めて終わりだったと思う」

別のスマホに姫乃からの連絡が入り、ダイズの都合上、宇崎の行きたい所に1マス足りないと告げられた。

「宇崎……アンタは何処へ行こうとしてるのよ?」

宇崎が南を見ながら言う。

「気になる奴を見つけてな」

短絡的過ぎる理由に絶句する『兵士』達。

 

ラーテルは、非常に好奇心の強い動物である。

少しでも興味を惹くものがあれば、危険を一切顧みず、どこまでも追いかけていくため、ナワバリの範囲は実に700㎢以上。これは、他種アナグマの約20倍に相当する。

ミツオシエと呼ばれる鳥は、この性質を利用し、ミツバチの巣を発見すると、けたたましい鳴き声でラーテルの注意を自分に向けさせ、現地まで誘導。ハチミツを掘らせおこぼれに与るという共生関係が成立している。

即ち、ラーテルの恐れ知らずの性質は、強固な攻撃性のみならず、どんな状況にも順応し、己が利を見出すという、柔軟性をも生んでいるのである。

 

とは言え、必要な説明はしっかりとしないといけないのである。

「残念だけど、直ぐにはそいつに会えないよ」

「何でよ?」

「姫乃様が振ったダイズのせいだよ。今回は5マスしか進めないから」

宇崎は思った程落胆しなかった。

「なに。ここまで近づけば、相手だって気付くだろ?そちらさんから出向いてくれるさ」

だが、『兵士』達はそうは思えなかった。

「もし、そいつを動かしているプレイヤーが、アンタとの戦いを嫌がってるとしたら?」

改めて獣獄刹(デストロイヤル)における獣闘士(ブルート)の不自由さに頭を抱える宇崎。

「かー!めんどくせー!」

 

2019年7月26日 フィリピン海豪華クルーズ船『獣王』メインダイニング

 

一方、宇崎が向かっている先にいる獣闘士(ブルート)について、観客達が首を傾げていた。

「城戸……あれは何の獣人でしたかな?」

「私も詳しくは知らないのですが、何でも彼の経歴(キャリア)は1戦のみ。それもごく1部の出資者しか観ていないとか……」

川辺が観客に歩み寄る。

「どういう事?本当に何も知らないの?」

「知らんよ。こっちが訊きたいぐらいだよ」

『針』で脅してでも城戸について訊き出そうと考えた川辺であったが、観客達のあの様子では、本当に何も知らない様である。

尋問を諦めて姫乃に左横に戻ろうとした川辺であったが、

「あたし知ってるよぉー」

「えぇー!?」

観客達が一斉にフード娘の方を向いた。

ただ、渚だけは別の意味でフード娘の方を向いた。

(嘘だろ!?あの声は!)

フード娘が城戸について簡単に説明する。

「あいつは穿山甲(パンゴリン)って言うんだ。んで、戦い方があまりにも凄惨で強過ぎるから出禁食らってるよぉー」

「えぇー!?」

たった1戦で出場停止になる程の強さと危険性を持つ城戸への興味が俄然湧く観客達。

だが、陽湖は宇崎VS城戸と言う状況を避けるかの様な行動を執り始めた。

(くそ!アイツは何者よ!?あの場所じゃ、城戸は本気を出せないのにぃー!)

陽湖が増田に目で合図するが、それだと矢部が椎名の罠に嵌った大河の二の舞になると思って拒否した。

「お嬢様、それは流石に―――」

だが、増田の要求は受け入れられなかった。

「何か、問題でも?」

その結果が[[jumpuri:あの口論 > https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11752479#4]]である。

一方、岡島を無視する形になった姫乃達を挑発する横田。

「よろしいのですかな?このままでは、蜜獾(ラーテル)穿山甲(パンゴリン)の秘密のベールをはがす為の生贄になりますが?それでは、敵に塩を送る様なものだ」

陽湖は直ぐに気が付いた。この挑発の真の意図が、ルールを利用した大河抹殺を邪魔させない為のものだと。

(よせ!挑発に乗るな!そのままさっさと河馬(ヒポポタマス)の所に行けえぇーーーーー!)

だが、陽湖の望みは叶わなかった。

「進路変更はしません。そのまま城戸さんの許に向かわせます」

(バカ!よせ!角供の思う壺よ!)

篠崎が姫乃の意思を再確認する。

「『指示変更はしない』。という事は、このまま駒を移動させて蜜獾(ラーテル)VS穿山甲(パンゴリン)に移行という事で、よろしいですね?」

(良い訳無いでしょ!角供が得するだけよ!)

陽湖の独白は、姫乃には気付かれずに無視された。

「は……はい」

姫乃は、両拳を握り締め、決意を目に宿らせながら堂々と言い放った。

「宇崎さんの意思と私の責任において、宇崎さんに城戸さんと戦わせます」

笑いを必死に我慢しながら再び姫乃に訊ねる横田。

「本当に宜しいので?これで蜜獾(ラーテル)が敗れ去れば、損をするのは石田だけだと思いますけどね?」

陽湖が横田に怒りの視線を送る。

(何が『石田だけ』よ!?白々しい!というか、その程度の心理戦すら理解できないっていうのアンタ!?)

姫乃が静かに語る。

「元々私は、唯のいじめられっ子で、『女王』だとか言われて崇め奉られる様な人間ではないんです。だから……」

姫乃は、一呼吸おいてからハッキリと自分の意志を告げた。

「この戦いにおいては、可能な限り宇崎さんに自由を与えたいんです。それだけは、絶対に曲げません!」

 

スズメバチの狩りは、ミツバチの様に「ダンスで蜜の在り処を知らせる」などの情報伝達システムを必要とせず、働き蜂1匹1匹のその場の判断により自由に行われる。

そのため、獲物の種別は多岐に渡り、小型・大型昆虫から熊や人間などの脊椎動物まで、何を攻撃対象とするかは、個々の裁量により大きく異なる。

 

尊夫人は、『蜂』がなぜ園藤姫乃を選んだかを正しく理解した。

(フフ、面白い。一見してその態度は、無為無策の現実逃避としか思えない。だが、全てを他人に委ねるなど、並の神経でできる事ではない。即ち、命懸けの他力本願。それが園藤姫乃の真骨頂という訳か)

尊夫人が稲葉初のプレイヤーである岡電気工業株式会社営業部長大野修に目で合図を送り、大野が嬉々として頷いた。

 

2019年7月26日 フィリピン海炎蹄島密林エリア

 

一方、大河VS椎名が最終局面を迎えていた。

(こ、こいつ!?)

大河が椎名に左足を噛まれたまま椎名の背中にしがみ付いたのだ。

「地獄には、貴様も同伴だ」

更に、大河がダメ押しの挑発を加える。

「この程度で放すなよ?ここで命惜しさに俺を解放したなら、貴様はもはや獣ではない。拗けた性根が異様となって表れただけの人間(ヒト)に過ぎない。俺を斃したくば、1匹の獣となれ!」

(クク……それがどうした?この程度の事で、俺がてめえを放すとでも?)

だが、岡島だけは大河の持論を否定して、それを言動で表した。

先ずは、椎名の攻撃で脳震盪を起こした矢部をビンタで叩き起こし、矢部の文句を無視してに渾身の体当たりを椎名に見舞って大河を解放したのだ。

「何をしちょう!早くこのマスから出んと、首輪が爆発しておはん達も只では済みもはん!」

岡島の忠告通り、首輪が大河と矢部の移動を催促していた。

「最終警告です。爆発まで残り20秒。カウントダウンを開始します」

「行けえぇー!」

大河も矢部も、岡島や椎名への攻撃を諦めて移動を開始した。

「10、9、8、7」

椎名が慌てて大河に噛み付こうとした。だが、

「おまはんは、行かさんと!」

岡島にしがみ付かれて噛み付きが空振りに終わってしまった。

「おい!?」

注意深く周囲の音を確認し、爆発音が聞こえない事に安堵する岡島。

「爆発音は……無か。どうやら(ティガ)巨猩羅(ゴリラ)も間に合った様でごわんど」

 

2019年7月26日 フィリピン海豪華クルーズ船『獣王』メインダイニング

 

「おーーーっと!これは意外!(ティガ)VS(クロコダイル)!両者爆死の寸前で、河馬(ヒポポタマス)が乱入ゥーーーーー!必殺の体当たりが(クロコダイル)を直撃!罠に堕ちた(ティガ)を死の呪縛から解き放ったァーーーーー!」

それを観た尊夫人が大満足。

「そう。それでいいのよ河馬(ヒポ)

一方の横田は舌打ちをする。

「これは意外でした。(クロコダイル)(ティガ)の共倒れは、石田にとっても有益だと思ったんですがね」

が、尊夫人は意に返さない。

「ご忠告、痛み入るわ。でも、勝負より、大切な事があるんじゃない?」

そして、渚と品田が白々しい事を言った。

「マジかよ。ソンバンユーザーになるわ」

「私にとっては嬉しい誤算だ。序盤で駒を失うのは退屈だからね」

それを聞いてあからさまに嫌そうな顔をする横田であった。

 

2019年7月26日 フィリピン海炎蹄島密林エリア

 

知らず知らずの内に椎名にヘッドロックを見舞う形となった岡島は、尊夫人とのある約束を思い出していた。

 

2016年3月11日 尊正義邸庭園

 

尊夫人が岡島に質問をしていた。

「勝利と命。この2つを天秤にかけられたなら、お前ならどっちを優先します?」

岡島は、土下座しながら宣言した。

「奥方様。おいの様な者に大金を与えてくださり、母と妹を救って頂いた恩義、忘れた事はありもはん。この岡島壱之助、命を惜しまず勝利をつかみもす」

だが、尊夫人はそれを否定する。

「それでは駄目!獣人とは、成功率の低い獣化手術に挑み勝ち残った者。私達が投資するのは、その『価値ある命』に対してよ」

岡島は返す言葉が無かった。

獣闘士(ブルート)たる者、何よりも命大事と知りなさい」

 

2019年7月26日 フィリピン海炎蹄島密林エリア

 

(分かっておりもす奥方様。この岡島、獣となりても士道を見失う事はありもはん。勝つ事だけに拘って価値ある命を軽々に捨てるは、獣闘士(ブルート)の恥!)

だが、岡島のヘッドロックを食らっていた椎名が、岡島の脇腹に左腕を突き刺した。

「ぬ!?ぐうッ……がッ……」

「覚悟はできてんだろうなカバ野郎!舐めたマネをしやがって!」

椎名が尻尾で殴打して岡島を吹き飛ばす。

(つ……強か。本気の(クロコダイル)がこれ程とは……(ティガ)に対して、『1人で充分』と言ったのも、驕りやハッタリでは無か)

だが、岡島は強がって持論を口にする。

「おはんらの覚悟は、まっこ見事でごわんど。じゃっどん、獣とて命は惜しむもの。いくらルール無用とは言え、牙闘(キリングバイツ)は自殺ショーでは無か!」

その言葉が、椎名の怒りを更に煽った。

「ふざけるなあぁ!」

其処へ、岡島への指示が出る。

「駒の移動が確認されました。3分以内に北方向のマスに進んで下さい」

「行かすかぁ!お前は死んどけえぇー!」

が、岡島はいきなり消えた。まるで落とし穴に落ちたかの様に。

「チッ!まあ良い……それよりも(ティガ)だ。アイツだけは絶対に殺す!」

大河を追おうとする椎名だが、

「警告します。現在、指定されたマスの外にいます。2分以内に引き返してください」

椎名の怒りが頂点に達した。

「ぐがあぁーーーーー!くっそっがあぁーーーーー!」

怒りが収まらない椎名は、冷静さを失って周囲の木々を次々と攻撃した。

「うがあぁーーーーー!ふざけるなあぁーーーーー!」

 

2019年7月26日 フィリピン海豪華クルーズ船『獣王』メインダイニング

 

横田にはまだ、大河を斃す手が残っていた。

「まだまだ、安堵には早いのではないですかな?」

品田は知っていた。エルザが未だに角供財閥の獣闘士(ブルート)2人に囲まれている事を。

「解説者の方。密林での(ティガ)の戦いに気を取られて、他の戦いの解説を疎かにしていませんか?」

だが、それでも品田は安堵した。

「その言葉……そっくりそのまま君に返すよ」

品田に促されて盤面を視た横田は驚愕した。

(なっ!?例のマスにいる駒の数が……増えてる!?)

そうこうしている内に、モニターに廃墟エリアの様子が映し出された。

そしてこれが……椎名が怒り狂った状態で待ちぼうけを食わされる原因となった。

「ば……馬鹿なぁ!?あの守宮(ゲッコー)が……膝をついて苦しんでいるううぅー!?」

 

2019年7月26日 フィリピン海炎蹄島廃墟エリア

 

風間楓は、自らの欲情に苦しんでいた。

獣獄刹(デストロイヤル)序盤での彼女の役目は、同チーム所属の大沼電と組んでエルザを追い詰め、大河のプレイヤーである品田の判断ミスを誘発し、大河を爆死させる事であった。

そして、その目論見は、大河どころかエルザの命すら奪いかけた。

だが、何故か彼女は、この大事な時に、あろう事か発情してしまったのだ。

乳首は勃起して尖り、股間は雄を受け入れる為に濡れ始めたのだ。

彼女は、慌てて両腕で胸と股間を隠すが、それが仇となり、幅広の帽子を被る女性に後頭部を踏まれてしまった。

「思う存分愉しみなさい。肉欲こそが生命の本質。獣の本能。それに比べたら……戦闘なんて前戯みたいなものよ!」

 

ジャコウネコ。

猫よりイタチに近い風貌を持つこの動物は、約5600万年前から始まる始新世に出現し、今なお、原始的形質を色濃く残す猫の祖先。

その最大の特徴は、芳香。

体内で生成される香りの主成分は、シベトンと呼ばれる性的興奮を促す化学物質。

即ち、強力な催淫効果を持つ媚薬である。

これは遥か古代、哺乳類台頭の黎明期より強い繁殖力を求めたが故に獲得され、ネコ科動物の進化の礎を築くに至った、由緒正しい生存戦略。

この効能は凄まじく、ローマの英傑を次々と篭絡して繁栄を極めた、古代エジプトのクレオパトラ7世も、この物質を全身に塗り行為に及んだと伝えられている。

 

八菱(わたしたち)はハナから角供(あなたたち)がくせーと思っていた!もっと言えば、獣獄刹(デストロイヤル)のルールを利用して戦局を優位に進めようとしている事まで読んでいた!狩猟豹(チーター)をわざと見捨てたのは、角供(あなたたち)を油断させ自惚れさせて霊猫包香(シベトンラップ)散布の時間を稼いだのさ。私の方が、一枚上手だった様ねえええええ!」

風間は、悔しそうに見上げた。

「うぬぬうう……!そ……その面でそこまで計算していたのかあぁぁ!この風間、一生の不覚!」

帽子の女性は、風間の後頭部を踏むのをやめると、風間の下顎に膝蹴りを見舞った。

「フフ……今度はこっちの番ね?生物である以上、性欲には抗えない。情欲を支配する者が真の強者。クレオパトラも言ったわ。『国を支配するのは男。でも、男を支配するのは私』ってね。ウフフ」

 

2019年7月26日 フィリピン海豪華クルーズ船『獣王』メインダイニング

 

横田は、椎名をどう動かして良いのか解らなくなってしまった。

(もはや守宮(ゲッコー)は使い物にならん!かと言って、八菱の駒3人が一点に集中すれば、今度こそ(ティガ)を殺せなくなる!?どうしたら良いんだあぁーーーーー!?)

そして……あろう事か自分の(ターン)をパスしてしまった。

この行為が、獣獄刹(デストロイヤル)最終盤を大いに盛り上げる行為だとも気が付かずに。

 

2019年7月26日 フィリピン海炎蹄島密林エリア

 

ただ、八つ当たりの相手を欲した椎名にとっては、とてもつらい指示であった。

「うがああぁーーーーー!何故だあぁーーーー!なぜ俺は、(ティガ)を追えないいぃーーーーー!?」

そして、椎名は怒り過ぎてトランス状態に堕ちてしまった。

そのうち椎名は、激怒をやめる事と考えるのをやめた。

 

2019年7月26日 フィリピン海炎蹄島池エリア

 

一方、突然椎名の前から姿を消した岡島は、何者かが掘った坑道の中を滑り落ちていた。

「おおおおおおおおおおおおお!」

そして、運良く尊夫人が指定したマスに到着した。

「む……ぐむゥー……危ないところでごわした……」

其処へ、1人の気弱そうな少女が岡島に話し掛けた。

「あ、あのぉ……遅れてすみません。作戦どおり隣のマスまでは来てたんですけど、穴を掘りはじめたらなんだか楽しくなってきちゃって」

「お……おはんらしかと……」

獣人(ラビ)(本名:稲葉初)の言葉に呆れてはいたが、椎名に手古摺ったのが仇になったのか岡島はもう限界だった。

「これ以上は身動きできもはん……じゃっで、おいは一旦こんエリアで身を隠して態勢を立て直しもす」

「あ!じゃあ私が囮になって時間稼ぎします。よぉーし!やっちゃうぞー♪」

そう言いながら、稲葉は自身が掘った坑道の中へと消えた。

(穴掘りをしたかだけやろう……)

とは言ったものの、既に限界である岡島が出来る事は、宇崎と稲葉に希望を託すのみであった。

(ヒトミ殿、ウイ殿、申し訳なか……おいは、もう駄目でごわす……後は……頼みもす……)

こうして、岡島は眠る様に敗北した。

命に別状はないとは言え、岡島の牙闘獣獄刹(キリングバイツデストロイヤル)は、ここで終わった。

 

2019年7月26日 フィリピン海炎蹄島草原エリア

 

椎名の罠から逃れた矢部は、同チームのメンバーである城戸を探している。

獣獄刹(デストロイヤル)の基本戦略は、仲間の駒と合流。城戸と僕が合流した時点で、この牙闘(ゲーム)は終了。三門の勝利と―――」

だが、矢部と合流してしまったのは、宇崎と宇崎と行動を共にしていた『兵士』達であった。

(な!?鷺宮女子!?何でこいつらがこんな所に!?)

待ちぼうけを食わされた宇崎が嬉々として矢部に近付いた。

「城戸のプレイヤーが臆病なヘタレだから、丁度退屈していた所なんだよ……」

矢部が汗だくになりながら困惑した。

蜜獾(ラーテル)も城戸を探しているだと?……園藤め!蜜獾(ラーテル)に城戸の禁忌(タブー)を犯させる気かぁー!?)

「さあ……始めようぜ!『牙闘(キリングバイツ)』を!」

 




pixivに連載中の私の作品であるヒメノスピア×キリングバイツ(https://www.pixiv.net/novel/series/1143454)を、こちらでも掲載させて頂きます。

内容としましては、ヒメノスピア第11話(https://www.heros-web.com/comics/9784864685900/)以降の園藤姫乃がキリングバイツ第30話(https://www.heros-web.com/comics/9784864684729/)までの野本裕也の役割を担うが、無料では引き受けないぞ!的な内容です。
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