ヒメノスピア×キリングバイツ   作:モッチー7

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安達瑞……自らの手で園藤姫乃を打倒しようと考えて鷺宮女子高等学校にやって来たが、同じく園藤姫乃を打倒しようと考えている玄野二穂に、体よく場を混乱させる為の冤罪者にされた気の毒なお方です。

本作での登場が遅れた理由は、黒田二郎や玄野二穂の様な大嫌いだからではなく、筆者である私自身の実力不足なだけです。
今更遅いですが、山田風太郎先生に弟子入りしたい気分です。


第15話:安達瑞

2019年7月26日 フィリピン海豪華クルーズ船『獣王』メインダイニング

 

「ウプ!」

岡島VS椎名の最中に、リスの様に両頬を膨らませながら出て行く鷺宮女子高生徒を発見したフード娘がその後を追った。

だが、セレナがフード娘に声を掛けた。

「良いのか?蜜獾(ラーテル)VS穿山甲(パンゴリン)を見逃して」

フード娘はクスッと笑った。

「……私が言った穿山甲(パンゴリン)に関する情報は、全て本当だ。けど、アレは三門を陥れる為の……罠だ」

セレナが何も言わなかったので、フード娘が釘を刺した。

「それより……『八菱(われわれ)には、『蜂』の天敵(・・)と戦うための準備があります』って唾……八菱(わたしたち)に飲ませんなよ?」

セレナがクールに答えた。

「当然だ。『蜂』の支配に仇為すなら、八菱とて無事とは言えんぞ?」

フード娘はクスッと笑った。

 

2019年7月26日 フィリピン海豪華クルーズ船『獣王』女子トイレ

 

鷺宮女子高生徒が嘔吐していた。

「うるぶえええッ!おるぶォげええええええッ!」

鷺宮女子高生徒が息切れ状態で悪態を吐いていた。

「ハァ、ハァ、ハァ……くそ。何だよさっきの茶番はよぉー……まったく、反吐が出るぜ……」

フード娘が、楽しそうに岡島の物真似をした。

「勝つ事だけに拘って価値ある命を軽々に捨てるは、獣闘士(ブルート)の恥!」

鷺宮女子高生徒が岡島VS椎名を思い出して、またリスの様に両頬を膨らませて嘔吐した。

「ウプ!……ぶェ!オエエエエ!」

フード娘が大声で嘲笑った。

「ははははは!最近の鷺宮女子高にしては面白い性格してるなお前!?他に嘔吐出来る場面は沢山あったのに、まさか岡島で吐くとはな!」

嘔吐し過ぎて息切れがしている鷺宮女子高生徒がフード娘に悪態を吐いた。

「ハァ、ハァ、ハァ……ふざけんなよ!散々血生臭い事をしておきながら、今更綺麗事を吐くあいつ等の面の厚さが気に入らねぇんだよ!」

鷺宮女子高生徒の言い分を、呆れながら嘲笑うフード娘。

「ひどいな。私ら獣闘士(ブルート)全員が蜜獾(ラーテル)の様な無鉄砲だと思ったか?失敬な」

そして、鷺宮女子高生徒の嘔吐の原因を口にするフード娘。

「善意アレルギー患者。ある程度以上の好意や親切など善意から来る無償の奉仕を受けると、自律神経を失調し突如目眩や吐き気に襲われる悪辣異常体質」

フード娘の眼光が鋭くなる。

「日常生活が不可能になる程の人間不信が、最近の鷺宮女子高に何しに来やがった?……安達瑞!」

安達が本名を言い当てられて危機感を懐く。

「お前の母親である安達瑠至亜は『兵士』……だったか?」

「……てめぇ、何勝手に人の事調べてやがんだよ。変態ヤンキー」

「ははは!確かにヤンキーの方は人の事は言えねぇが、変態は余計だろ?」

フード娘がクスッと微笑んだ。

「それに、てめぇの弱点は既に観たぞ?」

「あっ!?」

フード娘が、楽しそうに岡島の物真似をした。

「獣とて命は惜しむもの。いくらルール無用とは言え、牙闘(キリングバイツ)は自殺ショーでは無か!」

フード娘は、安達が吐いた嘔吐物が放つ刺激臭に耐えながら、楽しそうに大笑いをした。

「遊ぶなーーーーーっ!」

フード娘が邪な微笑みを浮かべながら安達に近付く。

「お前がここにいるのも、母親が務めるバーの常連に頼んでか?何だかんだで、お前は未だに親の力を必要としている赤子よ。ま、その点も含めて昔の鷺宮女子高らしい生き様だな」

フード娘の不気味さに困惑する安達。

「な!?……何なんだよ!?てめぇは!?」

安達が慌ててスタンガンを取り出すが、フード娘は楽しそうに嘲笑う。

「しかも、まだ『兵士』に昇格していなかったか!?」

 

安達瑞は、母親からの愛を全く受けずに育った。

母親の名は安達瑠至亜。

銀座の高級クラブに勤める人気ホステスで彼女は、その持ち前の話術と社交性で、対外的には理想のシングルマザーを演じていた。

が、それはあくまで仮の姿。

実態は最低限必要な物質や食料を買い与えて可能な限り接触を避けるという隠れ育児放棄であった。

それもその筈、恋愛と仕事に生きる彼女にとって、なし崩し的にできてしまった1人娘など、暇潰しの玩具か飼い猫程度の存在でしかなく、必要以上の関心を払う理由がそもそもないと感じていたからであり、生来の竹を割った様な性格から、娘の前でもそれを一切隠す事がなかった。

そんな愛の無い家庭環境に少女は完全に適応し、中学に上がる頃には、誰に愛されずとも生きていける頑丈(タフ)自立心(ハート)を手に入れていた。

 

2016年4月20日 中央区立晴海中学校

 

安達が教室の隅でコンビニ弁当を食べていると、担任に声を掛けられた。

「安達さん、そんな所でどうしたの?お昼は皆で一緒に食べないと―――」

「邪魔しないで」

安達の人間味の無い即答に固まる担任。

「何でわざわざ時間と場所を揃えてまで、他人と食事しなきゃなんないの。馬鹿馬鹿しい」

飲みニケーション全否定をこの歳で言う安達の将来を危惧する担任であったが、安達は反論を言わせる隙を与えなかった。

「せめて教室を出て行かない事が、私にできる最大の譲歩よ」

安達の言い分に、激怒するガキ大将風の男子生徒。

「おい!てめー、先生に逆らってんじゃねーよ!」

「お、落ち着いて佐山君」

担任が割って入って喧嘩を止めさせようとするが、安達の今までの言動が仇となっていた。

「いつもクラスの和を乱しやがってよォ!ハッキリ言って迷惑なんだよ!罰だ!土下座で謝れ!」

だが、安達は反省するどころか、胸倉を掴んだ佐山をスタンガンで返り討ちにした。

 

集団行動不能。

倫理感覚欠如。

社会生活を送る上で問題は山積していたが、幸いな事に、安達の周囲には彼女を許容できない者の憎悪や怨嗟が渦巻いており、その劣悪な環境は……負の感情を精神(こころ)の糧としてきた彼女にとって、無限のエネルギーを生み出す源泉となっていた。

 

だが……

 

2018年7月2日 東京都中央区某マンション

 

「マ……ママ……正気?……一体、何を考えてるの……?」

安達瑞は、母親が手にしている物を恐れるあまり、背中を壁に付けながら懇願した。

「お願い……やめて……実の娘にそんな事……やめて!」

だが、母親が手にしているバースディケーキは何の変哲も無い普通のバースディケーキなので、一見すると安達瑞の言い分に説得力は無かった。

「ハッピーバースディ。私の可愛い1人娘。どれだけ貴女の存在に助けられ、支えられて生きてきたか解らないわ」

普通の考えれば、誕生日によくある台詞である。だが、彼女の押入れ(こころ)にそれを許容する余裕は無かった。

「も……もう……やめて……その先は……その先に続く言葉は、絶対に言わないで」

安達瑞の要求は、受け入れられなかった。

「本当にありがとう。愛してるわ。瑞」

「……ウプ!」

安達瑞は、押入れ(こころ)に入りきらなかった善意の言葉に圧し潰される様に嘔吐した。

 

2019年7月26日 フィリピン海豪華クルーズ船『獣王』女子トイレ

 

「それで急遽担ぎ込まれて、その結果が『善意アレルギー』……か?面白れぇな、お前?」

今日までの生き様故に、どうあがいても普通になれない安達瑞を嘲笑うフード娘。

安達は、恐怖心に促される形でスタンガンをフード娘に押し当て、フード娘に高圧電流を浴びせた。

 

スタンガン。

暴漢などの相手に電気ショックを与え、身を護るための防犯グッズである。電撃銃ということもある。

スタン (stun) とは、英語で気絶させる、呆然とさせるなどの意味で、広義では、非殺傷性個人携行兵器の総称として、ゴム弾などを発射する銃火器などをスタンガンと呼ぶ場合もある。

押し当てられれば筋肉は強制的に収縮させられ、本人の意思に関係なく体の自由が利かなくなる。そのため、麻薬中毒者など、痛みによってひるまないような相手にも有効である。

フィクションなどではスタンガンで人を簡単に気絶させる描写があるが、現実では市販のスタンガンで気絶することはほとんどなく、身動きを止めるのみに留まる。ただし痛みを原因としたショックや心臓発作などの要因により気絶する可能性はある。

また何らかの疾患を持つものに行使した場合や、首や頭部、皮膚の敏感な所に過度に使用した場合には、死亡したり、後遺症や火傷の跡が残る場合がある。

 

だが……

「青少年保護育成条例だと、18歳未満へのスタンガン販売を規制しているだが、それを鷺宮女子高生徒が持つとはね。かつての鷺宮女子高生徒なら解らなくもないが、園藤姫乃に造り変えられた今だと……なおの事、異質だな?」

愛用のスタンガンが通用しない事に驚きを隠せなかった。

しかも、フード娘がダメ押しのつもりで岡島の物真似をした。

「勝つ事だけに拘って価値ある命を軽々に捨てるは、獣闘士(ブルート)の恥!」

「やめろおぉおぉー!あの胡散臭いカバの事を思い出させるなあぁーーーーー!」

 

スタンガンだけではフード娘を斃せないと判断した安達がサバイバルナイフを抜くが、

「やめな田吾作!お前の敵う相手じゃない」

声の主は渚だった。

それを見たフード娘はニヤリと笑った。

「ハッ!久しいな?」

「お前は黒居佑。生きていたのか?」

渚の意味深な台詞に身構える安達であったが、渚が頭を掻きながら、

「……って、さっきの言葉、言う程意味深じゃないんだよね。ただ単に、こいつが運良くあの日にズル休みしたってだけだし」

渚の言ってる意味が解らず、判断に迷う安達。

「お前ら知り合いかよ?って言うか、あの日って何だよ!?」

フード娘が笑いながら訊ねる。

「もう忘れたか?1年前……日本を変えたあの惨劇を?」

安達が漸くハッとする。

「1年前?……まさかお前!?」

「そうだ。私の最終学歴は……」

フード娘のこの後の言葉に、安達は畏怖して身がすくんだ。

「鷺宮女子高等学校中退だ!」

「ちょちょちょ!ちょっと待て!その学校って!?」

フード娘はあっけらかんとしていた。

「お前が今通ってる学校だろ?母校の名前くらい覚えろや?」

安達は、サバイバルナイフをフード娘に向けたが、

「そういう事を言ってんじゃねぇ!」

渚が制止する。

「だからやめろって。お前じゃボコボコにされるだけだって」

フード娘は、クスッと笑いながら渚と対峙する。

「で、例の『針』なら、私に勝てるとでも?」

フード娘のその言葉に、安達は更に身を竦めた。

(何考えてんだこいつ!?たった1人で『兵士』に勝つ気かよ!?)

一方、渚は、フード娘と戦う気は無かった。

「そういうお前こそ、学校は良いのかよ?って言うか、あの後どうしてたんだよ?」

フード娘は、右腕だけを獣化させながらこう答えた。

獣闘士(ブルート)に昇格する為の裏方の最中さ」

安達が後退りする中、渚が冷静に言い放った。

「既にそっち側って訳か?なら……」

渚が『針』を出して威嚇する。

「姫乃に手を出したら、只じゃ済まねぇぞ?」

フード娘が笑う。

「姫乃?ハハハハハ」

安達が困惑する。

「な!?何が可笑しんだよ……」

フード娘の次の言葉は、渚にとっては予想外な事だった。

「園藤姫乃に三門陽参は救えない。もう……見殺ししか出来ないんだよ姫乃は」

渚は大混乱した。

(何で姫乃が三門陽参を救わなきゃならねぇんだよ!?というか、何で獣闘士(ブルート)が三門財閥の親玉を見捨てんだよ!?)

フード娘が渚の耳元で囁いた。

「大事な事だからもう1度言う。園藤姫乃に伝えておけ。『お前じゃ三門陽参は救えない。三門陽参の死を見届けるしか出来ない』……とな」

渚は、立ち去ろうとするフード娘の背に向けて叫んだ。

「お前……今の黒居佑は一体何者なんだ!?お前はどっちの味方で、結局誰を推してんだよ!?」

この質問の答えは、安達にとってもぜひ知りたい事だった。だが、フード娘ははぐらかした。

「誰って……三門以外に決まってんだろ?そのくらい分かれや」

安達が呆れながらツッコんだ。

「それだと、幅が広すぎだろ」

フード娘が去ると、今度は安達にツッコむ渚。

「つーかよ、何でお前までついてきてんだよ?邪魔なんだよ。消えろ田吾作」

「てめえが消えろ糞ヤンキー。私は園藤姫乃を観察したいだけなんだよ」

其処へ、フード娘が戻って来て、楽しそうに岡島の物真似をした。

「獣とて命は惜しむもの。いくらルール無用とは言え、牙闘(キリングバイツ)は自殺ショーでは無か!」

だが、安達はもう嘔吐しなかった。

「へっ!テメェみたいな胡散臭い奴に言われても、もう効かねぇよ!」

つまらなそうに去ろうとするフード娘に対し、安達が啖呵を切った。

「それに、テメェは私に向かってまだ『兵士』に昇格してねぇのかって訊いたよな?」

「ん?」

「ふざけんじゃねえ!誰が好き好んで、てめえらみたいな化物なるかってんだ!バァーーーカ!」

そんな安達の宣言を嘲笑うフード娘。

「ハハハハハ!」

「何が可笑しい!」

「人間は弱いぜ!下手な雑獣(ザコ)よりもな!」

 

2019年7月26日 フィリピン海豪華クルーズ船『獣王』メインダイニング

 

渚や安達より先に戻って来たフード娘が、セレナに城戸の死に様を訊ねた。

だが、セレナはまだ始まってもいないと答えた。

フード娘がプレイヤー達を見て視ると、陽湖が爪を噛みながら不安がっていた。

(チッ!三門め!城戸の禁忌(タブー)を恐れて逃げやがったな!?)

一方のセレナは、逃げの一手の陽湖に戸惑っていた。

「それより、あの娘の逃げっぷりは何だ?あの様な性格では、(ラビ)麝香猫(シベット)の様な裏方向きな駒のプレイヤーには向かない筈だが?」

セレナの質問に対して勿体ぶるフード娘。

「城戸に訊いてくれぇー!」

 

その一方、姫乃の右横に戻っていた渚が、姫乃に黒居佑の生存と言い分を告げていた。

「あの事件で生き残っていたのは、私達だけではなかったんですね?」

「ああ。だが、アイツはどっちにつくのか全然解んねぇよ」

川辺が困ってしまった。

「解らない!黒居は既に獣化手術を受けたんだろ?なら、どう視ても四大財閥の味方だろ?」

だが、どうしても渚はそう言い切れないのだ。

「でもよぉ、黒居の奴、姫乃じゃ三門陽参を救えないって言ったんだよ」

川辺は、その点については大して重く考えていなかった。

「それって、三門陽参の性格はもう変わらないって意味でしょ?」

「……そうなのかなぁー?」

だが、その事の重大さに、川辺はこの時、もうひとつ黒居佑が口走った奇怪な一句を思い起こす暇が無かった。また、思い起こしたとて、さすがの彼女もその判断を絶していたであろう。それは「大事な事だからもう1度言う。園藤姫乃に伝えておけ。『お前じゃ三門陽参は救えない。三門陽参の死を見届けるしか出来ない』……とな」という言葉だ。

ああ、もしもその意味を知ったなら、後に三門財閥の令嬢・三門陽子の名に、不吉な赤い血のすじが引かれる事は免れたであろうに……

しかし、この時川辺の危機感は、きっと1年前の鷺宮女子高銃撃テロ事件の生き残りへ投げられた。

「それより、例の事件の生き残りが獣化手術を受けた事の方がヤバいだろ?」

「そうなのか?」

「そうでしょ。もしかしたら、黒居が姫乃様を逆恨みしてるかもよ?」

それを聴いた渚がハッとする。黒居佑の言い分の本当の意味とは逆の方向に……

「姫乃さえ居なければ、あの事件は起きなかったと?」

「既に警察がどれだけ悪徳非道な外道行為を行ったかは周知のとおりだが、例え知ったとしても、姫乃様がターゲットだったと気付けば……」

その上で、川辺は姫乃に進言した。

「黒居佑が何かを企んでいるのが判明した以上、これ以上宇崎の我が儘を許すのは危険かと!?」

だが、姫乃はどっしりと構えていた。

「私達は、虫けらと蔑まれても忘恩の徒ではありません。宇崎さんを駒としては扱わないと明言したのであれば、宇崎さんの処遇は宇崎さんが決める事です。私が言う事は何1つありません。ですが、川辺さんのご心配を無下にする心算もありません」

その言葉を聞いて、川辺は自分の愚かさを思い知った。

「如何なる相手であろうと、盟を重んじるその御心、正に主君の鑑!……差し出がましい真似を致しました」

 

それに対し、観客席に戻った安達は三門財閥会長・三門陽参の死が近づいている事を察した。

(三門陽参が殺される……)

だが、安達もまた変な勘違いに囚われていた。

(まさか……というかやっぱり、園藤姫乃。あいつが黒居佑の背後にいるのか……?)

黒居佑が元鷺宮女子高等学校の生徒だと知ってしまった事で、どうしても黒居佑と姫乃を繋げてしまうのだ。

(って事は、楽園都市(ヒメノスピア)にとって、四大財閥は邪魔者って事になる。何よりまずいのは、その事実を私以外、誰も知らないって言う絶望的な状況。このままだと……)

そんな勘違いによる安達の不安を尻目に、獣獄刹(デストロイヤル)は宇崎VS矢部で盛り上がっていた。

(本当にこんな事をしてて大丈夫か?マジで危ねえんじゃねえの?四大財閥)

安達は、黒居佑の過去と姫乃の『女王』としての力に惑わされ過ぎて、四大財閥の性根に対して全く疑いの目を向けなかったのである。

ああ、もしもその意味を知ったなら、後に三門財閥の令嬢・三門陽子の名に、不吉な赤い血のすじが引かれる事は免れたであろうに……

 

大事な事なのでもう1度だけ言う。

ああ、もしもその意味を知ったなら、後に三門財閥の令嬢・三門陽子の名に、不吉な赤い血のすじが引かれる事は免れたであろうに……

 




pixivに連載中の私の作品であるヒメノスピア×キリングバイツ(https://www.pixiv.net/novel/series/1143454)を、こちらでも掲載させて頂きます。

内容としましては、ヒメノスピア第11話(https://www.heros-web.com/comics/9784864685900/)以降の園藤姫乃がキリングバイツ第30話(https://www.heros-web.com/comics/9784864684729/)までの野本裕也の役割を担うが、無料では引き受けないぞ!的な内容です。
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