瞳がこの後も、ヤマアラシ、熊、コブラ、サイ、セイウチの獣闘士をボコボコにしてるんですがね……
2019年6月17日
姫乃と姫乃に仕える『兵士』達が見守る中、陽湖に
姫乃にとってこの対峙は、『
それに対して、渚はある意味予想外であった。
「あんた……あんな条件でよく来たな?」
「さっきの門番にも言われたよ。だが関係ねえ。牙の鋭い方が勝つ。それが『
女子高生が強気な発言をするが、姫乃が『
「そうは言われても、向こうは『
女子高生が冗談交じりで悪態を吐く。
「お陰で、こいつと私の『
「そりゃあそうだろう。百戦錬磨のこの俺と―――」
『兵士』の内の1人が、女子高生の無謀に対して悪態を吐いた。
「と言うか、馬鹿でしょ?此処まで解っていながらノコノコ来るなんて」
それを聞いた青年が、青筋を浮かべた。
「バカ?今、馬鹿って言ったのかい?」
まさか青年の方が怒ると思っていなかった言い出しっぺが慌てて釈明する。
「違う!私はあなたに言ったんじゃなくて、向こうの無謀馬鹿に言ったの!」
聴く耳を持たない青年は、その容姿を劇的に変化させた。
「貴様の様な非力で矮小な唯の人間が、この
そして、青年の上半身がライオンそのものの姿になった。
「馬鹿とはどういう了見だ?」
「だから向こうに言ったんだってばぁー!」
見かねた姫乃が助け舟を出した。
「谷さん、戦う相手を間違えていますよ?」
姫乃に問われて振り返る青年。
「下らない理由で暴力沙汰では、
姫乃の言い分も一理あるので、取り敢えず怒りを治める優牛。
「確かにな。だが、さっきも言った通り『
「仕方ありません。
姫乃の発言に、優牛が挑発気味に質問する。
「何だと?お前が金を出す保障は?1000万円だぞ」
「手は尽くしますよ。と言いますか、『
2019年6月17日
一方、生徒会雑務室に居残った川辺と陽湖が『
「つまり、遺伝子内に眠る他の動物の要素を取り出して増量させるって訳ね?」
「そう。今の『
「だが、あんたが『
「普段はね。でも、獣化すると獣の様な姿になるわ」
「……それって、本当に人と言えるの?」
陽湖が残念そうに呟いた。
「ある時期までは言えたわ。獣化手術を取り入れてもなお『
「……余計な事?」
2019年6月17日
「では、開始して下さい」
姫乃が開始の合図を出した直後に優牛が女性
「秒殺かよ!?」
だが、優牛の猛攻はこれで終わりではない。
仰向けに倒れた女性
「たとえ獲物が子ウサギであると全力。圧倒的パワーでねじ伏せる。それが、
相手がギブアップするまで殴り続けるつもりの優牛だが、傍目にはこのままでは女性
「ウガアアアアア」
咆哮をあげながら何時までも殴り続ける優牛を観てそら恐ろしくなる渚。
「殺す気かよ!?」
しかも、優牛は既に強烈なダメ押しをしていた。
「王に挑む事の愚かさと恐怖!その身に刻め!」
2019年6月17日
「ガアアアアア」
優牛の咆哮を聞いた生徒や教師の反応は、『兵士』か否かで大きく分かれた。
校庭から聞こえる咆哮の正体を確認しようとした生徒の一部が全く動けなくなってしまったのだ。
「何で……物凄く怖い筈なのに、身体が動かない」
「動けないの!?唯の遠吠えの筈なのに!?」
ライオンの咆哮は、猫科の猛獣の中で最も大きく、最も遠くまで響き渡り、半径8㎞以内に棲む全ての動物を威嚇しその動きを封じる。
闇に潜み茂みに隠れる事を生活の基本とする野生動物の中にあって、他種に存在を誇示する動物は、天敵のいないライオンだけである。
校内に残っている『兵士』達が、優牛の咆哮を聞いて動けなくなった生徒や教師をテキパキと保健室に運び込んだ。
蜂と同じ膜翅目に属するグンタイアリの兵士は、脳組織が退化し全く存在しないにも関わらず、何故かお互いに連携し協力し合い、綿密で複雑な作戦行動を可能とする。
司令塔も命令系統もそれを受ける脳すらもないが、兵士は一切迷う事が無い。まるで、何者かの『意思』に導かれているかの様に……
2019年6月17日
校内の様子をスマホ越しに聴いた渚が、目の前で行われている『
「姫乃、『仲間』以外の子が次々と金縛りになったって!こんな事やってる場合じゃないんじゃないの!」
渚に促され、終了の合図を出そうとした姫乃であったが、
「ぐッ……」
その前に優牛が咆哮を止めて後方にジャンプした。
慌てる優牛を観て、渚がまた面食らった。
「今度はどうした!?」
優牛の右手が歯形だらけになっていた。
「こ、こいつ……爪撃を受けながら、俺の指を噛み千切って……」
女性
「恐怖?恐怖ねぇ……生まれてこの方、どうもその、恐怖って奴を知らなくてね」
女性
「な、何ィーーーーー……恐怖を知らぬ獣など……存在せん。俺の『
「やっぱり。さっきの校内の金縛り騒動はお前のせいかよ!」
渚のツッコミを無視して女性
「貴様、一体何者だ。名乗れ」
女性
「
2019年6月17日
優牛の咆哮が止み、校内で起こった金縛り騒ぎが落ち着いたので、陽湖の所に戻った川辺。
「で、一応聞くけど、ただいま谷さんの
陽湖があっけらかんと答える。
「知らないわ」
「知らない?三門財閥との関係性が深いって、自分で言ってたじゃん!」
だが、陽湖は本当にそう答えるしか出来なかったのだ。
「本当に知らないわ。その子、今日が初戦のルーキーとしか聞かされてないもの」
川辺は驚きを隠せない。
「初戦だと!?くっ!これなら確かに勝率が低いわな!0戦なんだから!」
その時、川辺のスマホが鳴った。
「はい」
質問の内容に、川辺が愕然とした。
「ラーテルだと!?」
聞き慣れないマイナーな名前に首を傾げる陽湖に対し、川辺は管理局の狡猾さに畏怖した。
「まさか……奴らが姫乃様の意図を読んで……くっ!」
川辺が慌てて校庭に向かい、生徒会雑務室に居残ったのが椅子に縛り付けられていた陽湖だけとなった。
「ちょっと!この縄を解いてからにしろ!」
2019年6月17日
ライオンがラーテルを忌み嫌う最大の理由。それは、闘えば必ず負傷するから。
猫科の猛獣は、狩りの際、速やかに獲物をしとめる為、首や腹などの弱点を狙う。
だが、ラーテルにとっては目の前に迫る全てが攻撃対象。たとえそれが、鋭利な刃物であろうと危険な毒であろうと一切躊躇しない。
その必然として、狩人は大切な商売道具である爪や牙を傷付け失う事にもなりかねない。それは、自然界では死を意味する。
即ち、ラーテルに闘いを挑むと言う事は、命を賭けた危険な行為なのである。
だが、
「対戦相手の名前くらい憶えとけよな。バーカ」
「ば……馬鹿だと……この俺に向かって、貴様の様なチビガキが、取り消せー!」
漸く校庭に辿り着いた川辺が優牛に警告する。
「駄目だ谷優牛!冷静さを失うな!」
だが、全てが遅かった。
『
「
2019年6月17日 日本某所三門財閥関連私設
「『
人工衛星越しに『
「馬鹿な」
「99対1だぞ」
「どう言う事だ!?」
「あの
別室で混乱する富豪達を見ていた1人の学者が、[[jumpuri:複数の黒服の男性 > https://www.ebookjapan.jp/ebj/content/sakuhin/17111/maincharacter.asp]]に囲まれた老人に話し掛けた。
「ご覧頂けましたか?あれが私の最高傑作、
一方の老人は、ただ満足気に高笑いをしていた。
「ヒャッヒャッヒャッヒャッ!やられたわい。まんまと1人で勝ちを浚いおって」
「か、会長……」
「『
pixivに連載中の私の作品であるヒメノスピア×キリングバイツ(https://www.pixiv.net/novel/series/1143454)を、こちらでも掲載させて頂きます。
内容としましては、ヒメノスピア第11話(https://www.heros-web.com/comics/9784864685900/)以降の園藤姫乃がキリングバイツ第30話(https://www.heros-web.com/comics/9784864684729/)までの野本裕也の役割を担うが、無料では引き受けないぞ!的な内容です。