始まります。
眠く、朝のホームルームから居眠りをしていた。
そのため、彼女の自己紹介など全く聞いていなかった。
2時間目が始まった頃だろうか。
僕は目を覚ました。
そして先生に「おぉ乱歩起きたか。それじゃ起きたところで悪いんだが、この問題を解いてくれないか?」と、だいぶ無茶ぶりなことを言われた。
メガネをかけないと黒板が見えないため、メガネをかける。ぼやけていた世界がくっきりとした世界にかわる。
メガネというのは不思議なものだ。
そんなことはいいとして、僕は黒板に書いてある問題を頭で暗算をした。
確率の乗法定理を応用する問題。
ボーッしている頭でよく考えれたものだと思う。
答えは「5分の2。」と、先生に伝える。
すると、「正解だ。さすがだなぁ乱歩は。結構問題考えたんだぞ?先生。」と言ってきた。僕は無反応で寝始めた。
だが、「こら〜乱歩〜。いくら勉強できるからってそう堂々と寝られると先生さすがに泣いちゃうぞ?」と、言ってきた。
さすがに気持ち悪かった。
だけどそんなことは言えなかった。
クラスに人気のあるこの先生を、泣かせたとなるとこれからの人生どうなるかわからなかったからだ。
それはそうと、僕の右に見かけない子がいた。
黙々となにかを書いていた。
だけど僕には何を書いているのかわからなかった。
だけどすごく可愛かったというのは覚えている。
そのことに熱中する姿がなんとも美しかった。
チャイムがなり僕は先生の元に向かい、資料をもらった。
高三の分野の問題だ。それと隣の席の子について教えてもらった。
彼女は及川奈緒。
今日転校してきた、いわば転校生というものだ。
僕は先生にその事を聞いて、自分の席に戻って、本を読み始めた。
昨日読み途中であった推理小説を。
授業が始まり、数十分たったころだろうか。
転校生の彼女がある紙切れを僕の手に渡してきた。
もらった紙を開いてみると。『今日の放課後少し遊んで帰りませんか?』と。
僕はその答えを、その紙切れの下のほうに書いて彼女に渡した。
『別にいいよ』と、書いて渡した。
そして放課後になり、校門を出ると彼女が待っていた。
僕たちは駅近くの喫茶店に立ち寄ってのどを潤した。
僕はアイスコーヒー、彼女はアイスカフェオレを頼んだ。
数分後、彼女の飲み物が。その後僕の飲み物が届いた。
お互いの飲み物が届いて少し経った頃、彼女が口を開いた。
「ねぇ、乱歩君。君は私のことどう思う?変な人だとか思う?」と、聞いてきた。
最初僕はこの子は暑さで頭がいかれたのではないかと思ったが、それは違うとすぐにわかった。
彼女の眼差しがそういっていた。
僕は「初めて会ったばかりだから、分からないけど、普通の子だと思うよ?」と答えた。
「そう。よかった。突然誘っちゃったから、変な子かと思われたんじゃないかと思ってね。よかった。」そんなこと思う人、そういないと思う。
それこそ僕はうれしかった。
すると彼女は「ねぇ乱歩君。わたしがねここに来た理由いじめも原因だけど、他にも目的があったんだ。その理由はね・・・」僕は、彼女の言葉を聞いてびっくりした。
彼女はこう言ったのだ。
「君に会うためにこの末影島に一人で引っ越してきたんだよ。君の家の隣に。」
僕は慌てて、名前を確認した。
「ごめん君の名前もう一度教えてくれる?」と聞いた。
すると彼女は笑いながら、「私の名前は及川奈緒。表札には及川としか書いてないけどね。
でも、私は君のこと結構前から知ってるよ?」と言ってきた。
そういえば朝方、隣に大型のトラックが止まっていたのを思い出した。
「そうか。君が隣に引っ越してきた。全く気付かなかったよ。でも、親御さんは?一人でなんてよく許してくれたね。」と聞くと。
「違うの。もうお父さんもお母さんもこの世には居ないの。お父さんは私が小学校四年生の時に事故で亡くなって、お母さんは中学三年生のころ病気で亡くなったの。だから私一人。このネックレスとブレスレットはね、お母さんの形見。この万年筆と判子はお父さんの形見。ずっと肌に離さず持ってるの。」
彼女は様々な経緯を話し、一息ついてカフェオレを飲んだ。
「乱歩君はいいよね。父さんもお母さんもいて。」と、言ってきた。
確かに彼女の家系に比べたら、ましなのかもしれない。
だけど。「まぁ、たしかに健在なのはそうかな。でも僕も一人暮らしなんだよ。お父さんはミステリー作家だし。お母さんは日本中を飛び回ってるし。帰ってくるのはお盆の日ぐらいだよ。この島のお祭りの日に合わせて。お母さんは巫女さんでもあるから。その御勤めがあるからそのためだけに帰ってくる。お父さんもだけどね。」と、返した。二人とも似たようなものだった。
ただ大きく違うのは、生きているか亡くなっているかであった。
でもその二つはとても大きな違いでもあった。
僕たちはそれぞれの飲み物を飲んで、喫茶店を立ち去った。
すると彼女は僕の手を引いて、突然走り始めた。
僕は思わず「どうした?」と聞いた。彼女は「いいから来て!」と言われた。
されるがままに手を引かれて着いた先は、噴水のある公園だった。
奥には観覧車が見える。すると彼女はカウントを始めた。
「10・9・8・7・6・・・」彼女と目を合わせるとにっこりと笑って
「乱歩君見ててめちゃくちゃきれいだから。」二人で合わせて「0!」というと、地中の穴から水が噴射されて水に囲まれた。その景色は幻想的な景色でとてもきれいだった。
「乱歩君その様子だと知らなかったんでしょ。ここの存在。」と、嬉しそうに声をかけてきた。
僕は「こんなところがあることなんて全く知らなかった。ありがとな。えっと、」と、息が詰まったのを見て、「奈緒。なおでいいよ。」と、言ってきた。
僕は改めて「ありがとな。なお。」と感謝の気持ちを伝えた。
時計の時間を見ると、5時を回っていた。
僕たちは足早に帰宅の足を進めた。
彼女は、「今日はありがとね。乱歩君。」と言ってきた。
僕は「別にいいよ。どうせ家に帰っても小説をだらだらと読むだけだしね。最近事件なんて起こらないし。」と答えた。
「ハハハ。そうだね。乱歩君は探偵だもんね」と、笑いながら言ってきた。
僕は彼女が笑っているのを見て、少し顔が赤くなった。
なぜかはわからないが。
それに気づいた彼女は「なんで乱歩君顔赤くしてるの?まさか私の顔見て赤くしたの?」と、からかってきた。
僕は「そ、そうだよ。悪いのか?」と、答えた。
彼女は「別に悪くないよ。私はうれしいな。こんなかわいくもない私のこと見て顔を赤くしてくれるなんて。」と、言ってきたので僕の顔はさらに赤くなった。
彼女は「あ、もっと赤くなった。乱歩君って意外とかわいいところあるね」と、言ってきた。
僕は「だ、誰がかわいいじゃ。僕なんて可愛さのかけらもないよ。そんなことより奈緒のほうがかわいいよ」と逆に返した。
すると彼女は「私なんて可愛くないよ」と、どこか寂し気に返してきた。
僕は「そっか」と返し、そっと手を差し伸べた。
彼女はその手を握り僕たちは自分の家へと帰宅した。
彼女と帰る途中にLINEを交換をして彼女の家の前で別れ自宅に帰った。
帰宅してテレビをつけてソファーに座ると同時に携帯の電話が鳴った。
山本警部であった。
電話に出る。
「もしもし。乱歩です。」
「夜遅くにすまないな。今時間いいかね?」と警部は聞いてきた。
「えぇ。今帰宅してきたところなので大丈夫ですよ。・・・事件ですか?」と聞いた。
警部は「あぁ。その通りだ。殺人事件が発生した。末影市の末影本町駅から北へ進んだマンションの一室で女性の死体が見つかった。だがな。この現場どうにもおかしいんだ。そこで君の眼で確かめてほしくてな。時間大丈夫そうか?」と聞いてきた。
「えぇ。大丈夫です。」と答えると
「分かった。ならすぐに迎えを出そう。」と言われ
「ありがとうございます。それでは後程」と伝え電話を切った。
少ししてから、奈緒からの連絡が来た。『やっほ~。今日はありがとね。ものすごく楽しかったよ。また遊ぼうね』と、メールが来た。
僕は『僕も楽しかった。ありがとな。それでな殺人事件が起きてな。これからメールが少しできなくなるそれでもいいか?それとも・・・助手として現場に来るか?』と送った。
すると彼女は『乱歩君がいいなら行きたいな。でも、迷惑じゃないかな』と、メールが来た。
僕は『大丈夫だって。心配するな。行くか行かないか。どっち?』と聞くと『行く』と返ってきた。
僕は警部に電話をした。
「もしもし。乱歩です。」
「おお、乱歩か。どうした?」
「その、私の助手みたいなのを連れて行ってもいいですかね」と聞いた。
「別に構わんがどうしたんだ?急に」
「ちょっとしたことがありまして」と返すと、
「何があったかはわからんが、別にいいぞ。連れてきても」と帰ってきた。
僕は警部に「ありがとうございます。それでは後程」と返して、電話を切った。
僕は支度をして、彼女の家に向かい迎えの車を待つことにした。
最後の電話から、20分後覆面パトカー迎えの車として現れた。
僕と彼女はその車に乗り込み、緊急走行で、現場に向かった。
今回は此処まで。次回はいつになるかわかりません。時間がいくらあっても足りないんだよな。
さて、次の話は殺人事件の現場へと向かった二人。
その現場の光景には殺されたというのに全く争った形跡がない。
しかも密室で合鍵も室内にあり、ドアのカギをこじ開けた形跡もなかった。
さて、ここで乱歩はどのような推理で、犯人を割り出すのか。
そして僕に探偵ものが書けるのか。
これから頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。